Undercrown Shade Corona Dobleレビュー|甘さ控えめのレモンタルト、コーヒーと合わせると危険な美味さ

酒・葉巻

今回吸ったのは、Undercrown Shade Corona Doble

結論から言うと、

ものすごく上品。
そして、コーヒー系のドリンクと合わせた中盤が恐ろしく美味い葉巻だった。

序盤はウッディで穏やか。

そこから乾いたスパイスとクリーム感が現れ、ドリンクを合わせるとコーヒー、クリーム、スパイスが複雑に混ざり合う。

思わず自然に笑ってしまった。

一言で表すなら、序盤は

「甘さ控えめのレモンタルト」

のような印象。

ただし最後まで完璧だったわけではない。

中盤のピークが非常に高い一方、終盤になるにつれて苦味や酸味、熱、口内への刺激が増えて失速した。

それでもFactory Smokes Shadeより失速はずっと緩やかで、パフ間隔を長めに取ればクリーム感やスパイスが残る。

美味しいから吸いたくなる。でも急いで吸うと崩れる。

そんな、ちょっと我慢を要求してくる葉巻だった。


✅ おすすめする人

  • 上品なConnecticut Shadeが好きな人
  • ウッディ、クリーム、乾いたスパイスが好きな人
  • コーヒーやカフェオレと葉巻を合わせたい人
  • 軽すぎず重すぎない葉巻を長時間楽しみたい人
  • ゆっくりパフ間隔を取りながら吸える人
  • Factory Smokes Shade系の味が好きで、もっと上品な方向を試したい人

特にコーヒーとの組み合わせは強烈におすすめしたい

葉巻単体でも美味い。

しかしドリンクを入れると、明らかに別物になる瞬間があった。


アンダークラウン シェード コロナダブル[54RG/178mm]


❌ おすすめしない人

  • 最初から濃厚なフルボディを求める人
  • 最後まで味が落ちずに続く葉巻を求める人
  • 苦味や酸味が出る終盤が苦手な人
  • パフ間隔を気にせずガンガン吸いたい人
  • コストパフォーマンスを最優先する人

特に終盤は吸う速度によってネガティブな部分がかなり出やすかった。

ゆっくり吸うことが重要だと思う。

Undercrown Shade Corona Doble。7インチ×54RGの長いサイズで、明るいConnecticut Shadeラッパーが印象的。今回は屋外で約100分かけて吸っていく。

基本情報

項目内容
銘柄Undercrown Shade
ビトラCorona Doble
全長7inch/17.78cm
リングゲージ54RG
ラッパーEcuadorian Connecticut Shade
バインダーSumatra
フィラーDominican / Nicaraguan
公式ボディMedium
公式テイストCreamy and balanced / earth / vanilla / caramel / pepper
購入価格約1,450円
国内販売確認価格2,640円
喫煙時間約100分
終了位置残り指2本分
ドロー良好
喫煙環境屋外
天候快晴→途中から完全な曇り
気温約26℃
体感約28〜29℃
あり
飲み物コーヒー系のプロテインドリンク+水

公式ではクリーム、アース、バニラ、カラメル、ペッパーが挙げられている。

今回自分が特に感じたのは、

ウッディ、レモンのような酸味、ロースト、乾いたスパイス、クリーム、カラメル系の甘み。

バニラについては、自分には明確な「バニラ味」としては感じなかった。

外観・プレライト

明るい茶色のラッパーからは、レモンのような酸味、ウッディ、ほんのりロースト香。ごく僅かに三温糖やカラメルを思わせる甘みも感じた。

ラッパーは明るい茶色。

Corona Dobleだけあってかなり長い。

ラッパーからは、

  • レモンのような酸味
  • ウッディ
  • ほんのりロースト
  • ごく僅かな三温糖やカラメルを思わせる甘み

を感じた。

一方、フットはかなり分かりやすく、

段ボール。

ドローは良好。

この日は気温26℃。

ただし石や地面からの輻射熱の影響なのか、体感としては28〜29℃くらいに感じた。

開始時は快晴で、風もある。

屋外レビューとしてはいつもの環境に近い。

序盤|甘さ控えめのレモンタルト

着火直後は上品なウッディとほのかな甘み。レトロヘイルではロースト感とスパイスが加わり、甘さ控えめのレモンタルトを思わせる味わい。

着火。

普通に煙を吐くと、

ウッディ+ほんのり甘み。

レトロヘイルでは、

ウッディ、ロースティ、ほんのりとした甘み。

ものすごく上品。

そして美味い。

ただし長い葉巻だからなのか、スタートはかなり大人しい。

ボディは体感でミディアムライト程度

指1本分ほど進むと、ここからスパイスが出てきた。

このスパイス感には覚えがある。

Factory Smokes Shade Toroを弱くして、さらに上品に整えたような印象。

薄らとクリーム感もある。

ただしクリームが主体ではない。

副流煙には僅かな甘み。

その一方で、ツンとした酸味も感じる。

この序盤を一言で表すなら、

甘さ控えめのレモンタルト。

そんな印象だった。

そしてこの時点で、飲み物との相性が危険。

コーヒーと合わせるとコーヒー感が持ち上がり、同時にクリーム感も伸びる。

恐らくカフェオレもかなり相性が良いと思う。

このスパイスがなければ途中で飽きるのではないか。

そんな予感もした。

中盤|ドリンクを入れた瞬間、完成した

中盤になると乾いた明るいスパイスが前に出てくる。コーヒー系ドリンクを合わせるとクリームとスパイスが複雑に重なり、今回最大のピークへ。

中盤に入ると、明るいスパイス感がはっきりしてきた。

方向としてはさらにFactory Smokes Shadeに近づいたように感じる。

ただし荒々しくない。

非常に上品にまとまっている。

面白いことに、普通に煙を吐くだけではスパイス感はあまり分からない。

やはりレトロヘイル。

ここで一気に表情が出る。

灰は硬め。

ただし硬そうに見えて意外と脆い。

そしてこの辺から、今回最大の特徴が姿を現した。

葉巻単体以上に、ドリンクと合わせると美味い

正直に言う。

葉巻単体だけなら、ここまで強烈に美味いとは思わなかったかもしれない。

しかしドリンクを入れる。

すると、

コーヒー、クリーム、スパイス。

さらにチャイを思わせるような複雑な味まで現れる。

なんだこれは。

完全に危険な領域へ入った。

自然と笑ってしまった。

美味すぎる。

副流煙には少しタバコらしい雑味もある。

しかし甘みも乗っており、香りを嗅いだ瞬間に、

「これは美味い」

と分かる。


喫煙30分|少しの雑味すらコーヒーと噛み合う

30分ほど経過。

ほんの少し雑味も混ざってきた。

ところが、その雑味すらコーヒーの苦味とうまく噛み合う。

これは単体で吸っていたら気づかなかったかもしれない。

気づけば空は完全な曇り。

夢中で吸っていて、天候が変わったことすら気づかなかった。

この時点では乾いたスパイス感が主体

Factory Smokes Shade Toro同様、Partagás Chicosを思わせる部分もある。

ただし個人的には、こちらの方が圧倒的に上品で、葉巻としてのレベルも高く感じる。

副流煙の雑味だけは少し気になる。

しかし味そのものは、本当に危険なレベル。

ぜひドリンクと合わせてほしい。

煙にも甘さが乗ってきた。

そしてここで吸い方について一つ分かった。

パフ間隔は長めの方が美味い

急いで吸うと苦味が出る。

少し我慢してパフ間隔を長くすると、その苦味が薄れる。

この葉巻は、

美味しいから吸いたくなるのに、吸いたい気持ちを抑えた方がさらに美味い。

なかなか罪深い。

休日の朝にこんな葉巻をゆっくり吸う。

そう考えただけで鳥肌が立つ。

なんて幸せな日なのだろうか。

終盤|やはり失速。ただしFS Shadeよりずっと粘る

終盤は苦味が増したものの、パフ間隔を長くするとクリームとスパイスがまだ残る。風のある屋外でも燃焼はかなり安定していた。

終盤になると、苦味が明確に強くなってきた。

副流煙はまだ甘い。

細く長く吸うと美味い。

パフ間隔を長めにすると、クリーム感とスパイスもまだ感じられる。

そして、この日は風があるにもかかわらず燃焼が非常に安定している

ラッパーが少し片燃れしても、慌てて修正せず少し長めに吸って待っていると、また均一に戻ってくれる。

なんとも管理しやすい葉巻だ。

ドリンクとの相性もまだ良い。

ドリンクの甘みが、少しネガティブに感じる苦味をマスキングしてくれる。

ただし中盤のピークから比べると、明確に失速している。

口内にも少しピリつきが出てきた。

特に普通に吐煙すると苦味が強い。

逆に強めにレトロヘイルすると、苦味に加えて胡椒のような刺激とスパイスが現れ、これはこれで面白い。

副流煙には酸味も出てきた。

やはりShadeは後半の失速が目立つ。

ただ、

ピークが高すぎるから、落差を大きく感じるだけなのかもしれない。

これを「失速」ではなく「変化」と楽しめるようになれば、自分も少し成熟したと言えるのだろうか。

まだまだ未熟である。


燃焼修正すると味まで改善?

一度燃焼を少し修正。

すると、不思議なことに全体のバランスが良くなったように感じた。

苦味などのネガティブ要素が少し抑えられた印象。

燃焼状態が味に影響した可能性もある。

もちろん今回だけで原因を断定することはできない。


バンド付近でまさかの持ち直し

バンド付近では一度クリーム感が戻って持ち直した。最終的には酸味、苦味、熱さが強まり、残り指2本・喫煙100分で終了。

バンド付近、残り指4本ほど。

確かに苦味はある。

しかしその奥から、またクリーム感が見えてきた。

ここではレトロヘイルより、普通に吐煙した方が美味しいかもしれない。

ドリンクを合わせると、クリーム感と甘い余韻が伸びる。

さらに副流煙には少し雑味がありながら、

カラメルのような香ばしさ。

これは良い。

面白いことに、バンドまで指1本だった辺りより、バンドを越えた辺りの方が美味しく感じる。

ここに来て持ち直すとは。

バターと呼べるほど濃厚ではない。

しかしクリーム感は心地いい。


残り指3本|「まだ吸える」と「まだ美味しい」は別

ここまで約85分。

残り指3本ほど。

ドリンクを合わせれば苦味をある程度マスキングできる。

ただし、もう中盤のようなマリアージュではない。

苦味が強い。

不味いとまでは言わない。
しかし、うまくもない。

後味にほんのり残るクリーム感。

それだけが救い。

ただしFactory Smokes Shadeと比較すると、こちらはかなり粘る。

感覚としては、

Factory Smokes Shadeの残り指5本付近の味が、ずっと長く続いているような感じ。

まだ物理的には吸える。

しかし熱もかなり強くなり、口内のビリつきも気になる。


パージも試してみた

残り指2.5本。

酸味と苦味がかなり支配的になり、さすがに飽きてきた。

そこでパージ。

約30秒間を2回。

パージ直後は、

  • 乾いた香り
  • ほんのりクリーム
  • 煙の熱さも少し弱くなる

という改善があった。

しかし約2パフで元の味と熱さに戻る。

今回のこの段階では、一時的な改善は感じたものの、終盤を救うほどの意味はなさそうだった。

そして残り指2本。

味わい的にはもう限界。

ここで終了。

喫煙時間は100分だった。

総評|中盤のピークは本当に危険

Undercrown Shade Corona Doble。

かなり好きだった。

序盤は上品で、

甘さ控えめのレモンタルト。

中盤になると乾いたスパイスが現れ、そこにコーヒー系ドリンクを合わせると、クリームやスパイスが複雑に重なって爆発的に美味くなる。

個人的にはここが明確なピーク。

思わず自然に笑ってしまうほどだった。

ただし後半は苦味、酸味、熱、口内刺激が増え、明確に失速する。

それでもFactory Smokes Shadeに比べれば失速はずっと緩やか。

さらにバンド付近で一度クリーム感を取り戻すなど、単純な右肩下がりではなかった。

また、この葉巻はパフ間隔が非常に重要。

急いで吸うとネガティブ要素が一気に出る。

だからこそ、

美味しい。

もっと吸いたい。

しかし少し待つ。

その我慢が必要になる。

飲み物を片手に、休日の午前中からゆっくり吸う。

そんな使い方が最高だと思う。


国内価格2,640円は……高い

今回自分が購入した価格は約1,450円

そして今回調べたところ、国内でも販売されているのを確認した。

価格は2,640円

売っていること自体にはちょっと驚いた。

しかし……

高い。

1,450円なら中盤のピークと100分近い喫煙時間を考えて、かなり納得できる。

一方で2,640円となると話は別。

味は文句なしに美味い。

しかし終盤には明確な失速もある。

そのため国内価格基準だと、コストパフォーマンスについては評価しづらい。

美味しいからまた吸いたい。

ただし、

2,640円で常飲ならぬ常喫するか?

と言われると、かなり悩む。


アンダークラウン シェード コロナダブル[54RG/178mm]

項目別5段階評価

評価項目点数評価理由
★★★★★序盤の上品なウッディさから、中盤には乾いたスパイスとクリーム感が開花。ドリンクと合わせたピークは思わず笑うほど美味かった。終盤の失速を考えても最高評価。
煙量★★★★☆十分な煙量があり味も追いやすい。ただし圧倒的な濃煙タイプではない。
甘み★★★★☆カラメル系の香ばしい甘みやクリーム感があり、副流煙にも甘さが乗る。強烈な甘口ではなく上品。
変化★★★★☆穏やかな序盤、スパイスが開く中盤、苦味が増す終盤、さらにバンド付近で一度持ち直す。明確な展開があった。
コストパフォーマンス★★★☆☆約1,450円なら100分と味のピークを考えれば十分。一方、国内2,640円では終盤の失速を考えると割高感が強い。
作り★★★★★ドロー良好。風のある屋外でも燃焼がかなり安定し、軽い片燃れも自然に戻りやすかった。非常に扱いやすい。
満足感★★★★★中盤の多幸感は非常に強い。「休日の朝にこれを吸えたら幸せ」と本気で思える一本だった。
再購入★★★★☆また吸いたい。ただし国内価格2,640円だと購入頻度はかなり下がる。1,450円前後なら非常に魅力的。
読書適性★★★☆☆長尺でゆっくり楽しめるが、パフ間隔や燃焼状態によって味が動くため、葉巻を完全に忘れて読書だけに没頭する用途にはやや不向き。

また買う?

★★★★☆

また吸いたい。

特に休日の午前中。

コーヒーやカフェオレ系の飲み物を用意して、時間を気にせずゆっくり吸いたい。

ただし購入価格による。

今回の約1,450円ならかなり魅力的。

国内価格2,640円となると、

「美味い。でも高い……」

となる。

味だけなら間違いなくまた吸いたい。

財布が止めてくるタイプである。


アンダークラウン シェード コロナダブル[54RG/178mm]

最後に

途中、夢中になりすぎて快晴だった空が完全な曇りに変わったことすら気づかなかった。

中盤ではコーヒーを飲むたびに味が膨らみ、自然と笑ってしまった。

後半は苦味と格闘しながら、

「これは失速なのか。変化なのか」

などと考え始める。

葉巻一本吸っているだけなのに、ずいぶん忙しい。

ただ、休日の朝からこんなことで悩めるのだから、

なんて幸せな日なのだろうか。

葉巻豚、本日も無事燻製。

コメント

タイトルとURLをコピーしました