Oscar 2012 Maduro Torpedoを再レビュー|前回のあいつは誰だったんだ。

酒・葉巻

以前レビューした「Oscar 2012 Maduro Torpedo」。

そのときの印象は、かなり独特だった。

ハーブというか、清涼感というか。
それが妙に前へ出てきて、私の好みからは外れていた。

ところが海外レビューを見てみると、カカオ、コーヒー、ナッツ、スパイスなど、どう考えても私が好きそうな味ばかり並んでいる。

おかしい。

本当にあれが、この葉巻の味だったのだろうか。

前回はビニールに入れた状態で保管していたが、今回はビニールから出して1週間以上保管した個体。

個体差なのか。
保管なのか。
吸い方なのか。

答え合わせのため、もう一度吸ってみることにした。

結論から言えば、

普通に美味いじゃないか。

いや。

前回のあいつ、誰だったんだよ。

前回とは別物のような味わいだったOscar 2012 Maduro Torpedo。果たして今回が本当の姿なのか。

✅おすすめする人

  • カカオやローストナッツ系の味が好きな人
  • マデューロでも重すぎない葉巻を探している人
  • ハーブやスパイスをアクセントとして楽しみたい人
  • コーヒーと合わせて葉巻を楽しみたい人
  • ゆっくり優しく吸うのが好きな人
  • 1,000円台前半で80分ほど楽しめる葉巻を探している人

❌おすすめしない人

  • ガツンと濃厚なマデューロを求める人
  • 強い甘みを期待する人
  • 大量の煙を豪快に吸いたい人
  • ハーブ系のニュアンスがかなり苦手な人
  • 個体差が気になる葉巻を避けたい人

Oscar 2012 Maduro Torpedoの基本情報

項目内容
銘柄Oscar 2012 Maduro
ビトラTorpedo/ボックスプレス
サイズ6.5インチ×52
原産国ホンジュラス
ラッパーMexican San Andrés Maduro
バインダーホンジュラス
フィラーホンジュラス、ニカラグア
購入価格約1,250円
カットアラスカベアでフラットカット
ドリンクモカプロテイン入りコーヒー
天候曇り・暑め・風あり。途中で小雨
喫煙時間約80分
終了位置指1.5本分
味わい的なやめ時指3本分前後

今回は再レビュー。

前回とは保管状態も違うため、単純な個体差だけでなく、コンディションの違いもある。

だから今回美味しかったからといって、

「前回は不良個体だった」

と決めつけるつもりはない。

ただ、少なくとも同じ銘柄とは思えないほど印象が違ったのは事実である。75分でしたが、途中でPerfecDrawを使用した時間を差し引き、喫煙時間は約70分としています。

外観・プレドロー|赤いバンドと濃いラッパー

濃いMexican San Andrés Maduroラッパーに赤と金のリング。ボックスプレスされたトルペードは存在感がある。

黒に近い濃いマデューロラッパー。

ボックスプレスされた大きめのトルペードに、赤と金の派手なリング。

見た目にはなかなか迫力がある。

今回はアラスカベアでフラットカット。

ラッパーからは、

ローストしたカカオ、三温糖やカラメルのような甘い香り。

さらに少しアーシーなニュアンスも感じる。

フットは紙。

ドローはやや軽め。

少なくとも、この段階では前回感じた妙な清涼感を予感させるものはない。

さて。

今度こそ本当の君を見せてくれ。ントが物語の主役になるとは思っていませんでした。

序盤|……普通に美味いじゃないか

序盤はカカオ、ウッディ、ロースト、ナッツ系の甘み。前回の強いハーブ感はなく、かなり好みのスタート。

着火。

普通に吐くと、

ウッディ、カカオ、ごくわずかな甘み。

レトロヘイルでは、

ほんのりハーブ、薄い甘み、カカオ、ロースト感。

ボディはミディアム。

ガツンと重い葉巻ではない。

かなり中庸で、全体のまとまりがいい。

普通に吐く煙とレトロヘイルを交互にすると、鼻から抜いたときにナッツのような甘みも感じる。

……あれ?

美味いぞ。

前回あれだけ気になったハーブ感は確かに存在する。

しかし今回は、ハーブが主役ではない。

私自身、ハーブそのものが嫌いなわけではない。

料理に使うローズマリーやタイムは好きだ。

ただし、

肉にハーブを添えるのはいい。
山盛りのハーブの中に肉の細切れが入っているのは違う。

前回は後者だった。

今回はちゃんと、カカオやウッディ、ナッツという料理があって、そこへハーブがスパイスとして添えられている。

これなら好きだ。

強めに吸い込むと、胡椒のようなスパイシーさとハーブが強くなる。

私は優しく吸った方が好きだった。

後味にはピーナッツ系のニュアンスもある。

印象としては、

Factory Smokes Maduro Toroに、少し深みとハーブを足して上品にした感じ。

かなり好きな方向である。

ドリンクとの相性がかなり良い

今回合わせたのは、いつものモカプロテイン入りコーヒー。

これが非常によく合う。

ドリンクを飲むと、葉巻のカカオとコーヒーのニュアンスが明確に持ち上がる。

葉巻自体の甘みは控えめだが、ドリンク側の甘みが補ってくれる。

単純に甘くなるだけではない。

葉巻とドリンクに別々の味がありながら、一部だけが接続する。

完全に一体化するというより、

少し薄めの核をドリンクが増幅し、その周囲を葉巻の味が包む。

そんなマリアージュだ。

副流煙も悪くない。

ほんのり甘みのあるスパイスとカカオ。

普通に吐く煙には、少し粉っぽい印象もある。

しかし美味い。

私はこの辺りから少し安心し始めた。

ただし、まだ油断はできない。

前回のあいつが、いつ突然姿を現すか分からない。

美味いのにハラハラドキドキである。

私は葉巻でリラックスしたい。

中盤|中心は薄い。しかし立体的

核はやや軽いが、ハーブやスパイスが周囲に広がり立体感を作る。一瞬だけバターのようなニュアンスも現れた。

中盤に入っても、味そのものが大きく濃くなるわけではない。

ところが、不思議と薄っぺらくも感じない。

私には、この葉巻の味が空洞のボールのように感じられた。

中心に濃厚なカカオや甘みがぎっしり詰まっているわけではない。

核はむしろ少し薄い。

しかし、その周囲にロースト感、ナッツ、スパイス、そしてハーブがまとわりつき、球体のような厚みを作っている。

スカスカではない。

中心にも、ほんのり味がある。

ただ、ハーブが上方向へ味を伸ばしているぶん、核そのものは薄く感じる。

濃さではなく、構造で厚みを感じさせる葉巻。

なかなか面白い。

指2本分ほど進んだところで、一瞬だけバターが現れた。

しかし、すぐに消えた。

その後もオイリーさは残っている。

おそらく、

オイリーさ+ロースト感+甘み

あたりが一瞬うまく重なったとき、私にはバターとして感じられるのだろう。

もう一度会いたい。

私はバターになりそうでならないオイリーさを追い続けた。

マデューロラッパーと吸い方

今回もマデューロラッパーには燃え残りの帯ができた。

特に美味しく吸おうとして、短く優しいドローにすると、熱がラッパーまで十分回らないように感じる。

ただし、だからといって強く吸うと味が崩れる。

吸い込みを強くすると、明らかにハーブが強くなる。

これは終盤ほど顕著だった。

もしかすると、前回の強烈なハーブ感や清涼感には、個体差や保管だけではなく、過燃焼や吸い方も関係していたのかもしれない。

もちろん断定はできない。

でも今回は、

煙量を欲張らず、優しく吸う方が明らかに美味しい。

多少燃焼が完璧でなくても、味を優先した方がいい。

灰はかなり脆い。

いつもより風が穏やかだったことも、今回美味しく感じた理由の一つかもしれない。

終盤|酸味の強いカカオへ

終盤は酸味の強いカカオへ。指3本分ほどが味わい的なやめ時だが、最後は指1.5本分、約80分まで楽しんだ。

終盤になると、少しドローが重くなる。

さらに酸味が乗ってきた。

ドリンクを飲むと酸味がマスキングされ、再びカカオとコーヒーが持ち上がる。

ほんのりスパイスも残っている。

最後なので一度燃焼を修正。

修正後はカカオが強くなった。

ただ、面白いことに、多少ドローが重くてもそのまま吸っていた方が美味しく感じる。

やはり強く吸い込むとハーブが強くなる。

終盤ではスパイスとウッディさも強まり、

木の幹を吸っているような感覚。

味わいとしては、指3本分くらいから酸味がかなり強い。

酸味の強いカカオを食べているような味。

はっきり「美味しい」と言える領域からは少し外れる。

ただし、不快というほどでもない。

終盤でもドリンクとの相性は悪くないものの、序盤~中盤ほどではなかった。

一方、吐き出した煙はなんとも芳醇。

ほどよい酸味を伴ったスパイスと甘み。

これは素晴らしい。

そして最終盤。

一瞬だけ、あのバターが戻ってきた。

本当に一瞬だった。

虫の声までBGMになる

この頃には、前回の味が突然戻ってくるのではないかという警戒もほとんど消えていた。

ただ葉巻を吸う。

すると、不思議と周囲の空気まで変わって感じる。

普段ならうるさいと思う虫の声が、心地よいBGMになる。

多幸感と、自然の中に溶け込むような感覚。

そう。

これが私にとって葉巻の魅力なのだ。

前回とはまるで違う。

思わず、

「マデューロ君、本当の君に出会えて良かった。」

そんな気分になった。

指1.5本分。

持ち手もかなり熱くなったため終了。

喫煙時間は約80分だった。

総評|美味い。ただし前回のあいつは何だったんだ

今回のOscar 2012 Maduro Torpedoは、かなり好みだった。

カカオ、ナッツ、ロースト、ウッディ。

そこへ控えめな甘みとハーブ、胡椒系のスパイス。

ときどきオイリーになり、ほんの一瞬だけバターになる。

濃厚なマデューロではない。

むしろ核となる味は少し薄い。

しかし、周囲にさまざまな香味を配置することで、立体的な味わいを作っている。

そして何より、コーヒーとの相性が非常に良かった。

約1,250円で約80分。

今回のような個体なら、コストパフォーマンスもかなりいい。

問題は、前回との違いが大きすぎること。

個体差なのか。

保管状態なのか。

風なのか。

燃焼なのか。

私の吸い方なのか。

おそらく一つではなく、複数の要因が重なっているのだろう。

だから今回だけを見て、

「前回は不良個体だった」

とは言えない。

しかし少なくとも、

Oscar 2012 Maduro Torpedoそのものが私の苦手な葉巻ではなかった。

それが分かっただけでも、再レビューした価値は十分にあった。

Oscar 2012 Maduro Torpedoの評価

評価項目点数評価理由
★★★★☆カカオ、ナッツ、ウッディ、ロースト、ハーブ、スパイスが上品にまとまる
煙量★★★☆☆十分だが、煙量を求めて強く吸うとハーブが強くなりやすい
甘み★★☆☆☆葉巻自体の甘みは控えめ。ただしドリンクで大きく印象が変わる
変化★★★☆☆オイリーさ、一瞬のバター、終盤の酸味など緩やかな変化がある
コストパフォーマンス★★★★☆約1,250円で約80分。今回のような個体なら十分満足
作り★★★★☆ドローは概ね良好。灰はかなり脆く、ラッパーに帯ができやすかった
満足感★★★★☆前回から大幅に印象が改善。ドリンクとの相性も非常に良い
再購入★★★☆☆個体差の程度がまだ分からない。今回のような個体だけなら★★★★☆
読書適性★★★☆☆優しく吸えば向くが、燃焼や吸い方を気にすると完全放置とはいかない

再購入は★★★☆☆

今回だけなら★★★★☆でもいい。

約1,250円で80分楽しめて、味もかなり好み。

普通にもう一度吸いたい。

しかし前回の個体との差があまりにも大きい。

まだ、

「今回が普通で前回が例外だった」

と判断できるほど本数を吸っていない。

そのため再購入評価は★★★☆☆。

もう何本か吸って、今回の味が安定して出るなら評価は上げたい。

逆にまた、

ハーブ「俺が主役です^^」

が出てきたら話は変わる。

19本近くある。

検証するには十分だ。

最後に|本当の君に出会えて良かった

前回は、

「私はこの葉巻が苦手なのかもしれない」

と思った。

海外レビューを調べても、自分が感じた味とはあまりにも違った。

だから再び火をつけた。

今回も最初は怖かった。

美味しい。

でも油断できない。

中盤も美味しい。

まだ油断できない。

終盤。

……美味い。

ようやく安心した。

葉巻を吸いながら、虫の声を聞く。

普段なら気になる音すら、この時間だけは心地よく感じる。

そして思った。

マデューロ君、本当の君に出会えて良かった。

ただし前回のあいつ。

お前は誰だったんだ。

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