キース・ブレイクタイムをレビュー|1本200円で約30分、安くても美味いドライシガー

酒・葉巻

キース・ブレイクタイムは、1本約200円で購入できる小型のドライシガーだ。

価格とサイズだけを見れば、10分程度で気軽に吸い終える簡素な葉巻を想像するかもしれない。

しかし、実際に吸ってみると、ウッディ、ナッツ、香ばしさを中心に、約30分しっかり楽しめた。

ロブストと比べれば煙量や味の厚みには物足りなさがあり、細い火種を維持するため少し忙しい。それでも、限られた価格の中で葉巻としての美味しさを成立させようとする設計思想を感じる。

単に安いだけではない。

国内で安定して購入できる、完成度の高い日常用ドライシガーだった。

✅おすすめする人

  • 安価に葉巻を楽しみたい人
  • 30分前後で吸える葉巻を探している人
  • ウッディ、ナッツ、香ばしい味が好きな人
  • 海外通販を使わず、国内で安定して購入したい人
  • 紙巻きタバコから葉巻へ移行してみたい人
  • 仕事や家事の合間に、葉巻へ集中する時間が欲しい人

❌おすすめしない人

  • ロブストのような豊富な煙量と厚い味を求める人
  • 葉巻を放置しながら、ゆっくり読書をしたい人
  • ドローの重い個体が苦手な人
  • 甘みの強い葉巻を求める人
  • 頻繁なパフや火種の確認を面倒に感じる人

キース・ブレイクタイムは5本入り1箱で販売

キース・ブレイクタイムは、基本的に5本入り1箱で販売されている。

今回の購入価格は1箱約1,000円。1本あたりでは約200円となるが、1本単位での販売ではない点には注意してほしい。


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1本約200円のキース・ブレイクタイム。小型ながら、ウッディとナッツを約30分楽しめる実力派ドライシガーだった。

基本情報

項目内容
銘柄キース・ブレイクタイム
サイズ76.2mm × 12.7mm
ラッパーニカラグア
バインダーホンジュラス
フィラーホンジュラス
生産国ホンジュラス
カットダブルギロチンカット
喫煙時間約30分
購入価格5本入り約1,000円/1本あたり約200円
購入店楽天市場 Wine&Cigar リカープラザ大越酒店
飲み物ミルクチョコプロテイン
天候曇り、強風

外観・プレドロー

葉脈と巻き線が目立つ素朴な外観。ラッパーからはウッディ、紙、ナッツ、ごくわずかな黒糖の甘みを感じた。

小ぶりで素朴な外観をしている。

ラッパーには葉脈や巻き線が目立ち、表面にも細かな凹凸がある。高級葉巻のような美しい仕上がりではないが、1本約200円のドライシガーとして考えれば、大きな不満はない。

今回は、Amazonで1,850円ほどだったダブルギロチンカッター、通称アラスカベア君でカットした。

200円の葉巻を切るために、葉巻約9本分の価格を誇る熊が出動している。

ラッパーからは、ウッディ、紙、ほんのりとしたナッツを感じた。その奥には、ごくわずかに黒糖やカラメルを思わせる甘い香りもある。

フットは紙が中心で、うっすらと甘い。

ドローは重め。着火前に4回空パフを行った。

この日は風が強く、着火時にフットを少し焦がしてしまった。

序盤|200円とは思えない香ばしさ

小型ながら煙量は豊富。レトロヘイルではウッディとナッツが明確になり、香ばしい味わいが広がる。

普通に煙を吐くと、ほんのりとナッツを感じるものの、味わいは薄い。

一方、レトロヘイルではウッディとナッツが明確になる。ボディはミディアム。

サイズは小さいが、煙量は想像していたよりも豊富だった。

全体的に非常に香ばしく、安いドライシガーにありがちな紙っぽさだけで終わらない。

副流煙には、タバコ葉のえぐみとナッツを感じる。

ミルクチョコプロテインとの相性は、あまり良くなかった。

飲み物によって味が持ち上がるというより、キース・ブレイクタイムが持つ素朴な香ばしさが、チョコレートの風味に埋もれてしまう。

単体で吸うか、コーヒーや水など、もう少しシンプルな飲み物と合わせる方がよさそうだ。

それでも、1本約200円とは思えない完成度である。

これは美味しい。

中盤|10分では終わらない、200円の優等生

10分が経過しても、まだ半分に届かない。ナッツよりウッディが強くなり、灰は意外なほど固かった。

中盤に入ると、味わいはほんの少し濃くなった。

ただ、香りの華やかさは序盤の方が好みだ。

序盤に感じたナッツよりもウッディな要素が前へ出て、わずかに胡椒のような刺激も感じられる。

灰は意外なほど固い。

ドローが重いことを考えると、かなり密に巻かれている影響もあるのかもしれない。

キース・ブレイクタイムは、短い休憩時間で楽しめる葉巻という印象が強い。

しかし、どう吸えば10分で終わるのだろうか。

吸い始めて10分が経過しても、まだ半分にすら到達していなかった。

気軽に始められるという意味では確かにブレイクタイム向けだが、喫煙時間については逆方向の誇大広告に感じてしまう。

実際には、約30分楽しめる葉巻だった。

価格を考えれば、長く楽しめることは嬉しい。

一方、忙しい現代社会では、葉巻の喫煙時間の長さそのものが、始める際の敷居になっているのかもしれない。

普段からロブストを吸い慣れているため、煙量や味の力強さには多少の物足りなさを感じる。

それでも、この葉巻は単に安く作られたものではない。

限られた予算の中で、どこまで美味しく作れるか。

そのような設計思想を感じる。

この点は、Factory Smokesにかなり近い。

安価でも日常的な満足を成立させる葉巻として、Factory Smokes Shade Robustoにも通じるものがある。

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価格を抑えること自体を目的にするのではなく、安価な日常葉巻として、きちんと満足できる味を成立させようとしている。

そして、海外通販に頼らず国内で安定して購入できることも大きな強みだ。

今回の個体は、普段よりウッディな味が前面に出ていた。通常はもう少しナッツが強い印象なので、重いドローも味の出方に影響していたのかもしれない。

途中で火が消れたため、一度再着火した。

ロブストの吸い方に慣れすぎて、小型葉巻に適したパフ間隔を掴めていないことに加え、強風の影響もあったのだろう。

保管湿度は69%がおすすめ

キース・ブレイクタイムは、72%で保管するとナッツの甘みが出やすい。

しかし、もともと巻きがきつい個体では、湿度を高くすることでドローがさらに重くなり、まともに吸えないこともある。

味だけを考えれば72%も魅力的だが、個体差を含めた安定性では69%の方が使いやすい。

個人的には、甘みと吸いやすさのバランスを考えるなら69%保管をおすすめしたい。

終盤|難易度は高い。それでも美味しい

苦味が増しても、ウッディとナッツは健在。残り指1.5本ほどで熱さが限界となり、約30分で終了した。

終盤に入ると、苦味が強くなってきた。

それでもウッディとナッティな味は健在で、熱や苦味だけに支配されることはない。

個人的に、細い葉巻は吸うのが難しい。

太い葉巻と比べて火種が小さく、パフの強さや間隔によって味が変わりやすい。

今回はさらに強風で、ドローも重い。

細い葉巻、強風、重いドロー。

難易度は最強クラスだった。

それでも美味しい。

ロブストなどと比べると、頻繁に火種の状態を確認しなければならず、少し忙しい印象がある。

紙巻きタバコに近い短いパフ間隔になっても、なんとか美味しさを保っていた。

とはいえ、本来は30秒ほど間隔を空けたい。

細く長く煙を吸い込めれば、ナッツの甘みが現れる。ただ、今回の個体はドローが重く、その吸い方を維持するのが難しかった。

途中で燃焼を少し修正した。

個人的には、残り指2本ほどまでが美味しく吸える範囲だと思う。そこまでで喫煙時間は約30分だった。

それでも、残り指1本ほどまで吸ってみようとした。

しかし、葉巻がかなり熱くなり、実際には残り指1.5本ほどが限界だった。

総評|安いから許せるのではなく、安いのに美味しい

キース・ブレイクタイムは、ウッディ、ナッツ、香ばしさを中心とした、小型ながら完成度の高いドライシガーだった。

ロブストと比べれば、煙量や味の厚みには物足りなさを感じる。

しかし、価格は1本約200円である。

そこへロブストと同じ満足感を要求するのは酷だろう。

これはこれで良い。

限られた価格と小さなサイズの中で、約30分、葉巻らしい味と香りを楽しませてくれる。

「安いから、この程度でも仕方がない」と評価する葉巻ではない。

安いのに、きちんと美味しい。

それがキース・ブレイクタイムの強みだ。

特に、国内で安定して購入できることは大きい。

海外通販の在庫や送料を気にせず、5本入り1箱を約1,000円で補充できる。日常用の葉巻として、非常に使いやすい存在である。

一方、読書との相性はあまり良くない。

細い火種を維持するためにパフ間隔を調整し、頻繁に葉巻の状態を確認する必要がある。

あまりに忙しい葉巻である。

本へ集中するための一本ではなく、短い時間を葉巻そのものへ集中して楽しむ一本だと思う。

評価

評価項目点数評価理由
★★★★☆ウッディとナッツを中心に、香ばしさとわずかな胡椒感もある。200円とは思えない完成度。
煙量★★★☆☆小型葉巻としては豊富だが、ロブストに慣れていると力不足も感じる。
甘み★★★☆☆細く長く吸えた時にナッツの甘みが現れる。今回は重いドローで引き出しにくかった。
変化★★★☆☆序盤はナッティで、中盤以降はウッディと苦味が強くなる。大きくはないが味の推移はある。
コストパフォーマンス★★★★★1本約200円で約30分楽しめる。国内で安定して購入できることも大きな強み。
作り★★★☆☆灰は意外と固いが、ドローが重く、一度の再着火と燃焼修正が必要だった。
満足感★★★★☆ロブストほどの厚みはないものの、短い休憩時間に葉巻らしい満足を得られる。
再購入★★★★☆安価で入手しやすく、日常用として優秀。ただし個体によるドローの重さは気になる。
読書適性★★☆☆☆火種を維持するため頻繁なパフと確認が必要。葉巻に意識を取られ、読書には忙しすぎる。

リピート

再購入は十分にあり。

ロブストのような濃さや煙量を求める葉巻ではないが、1本約200円で約30分楽しめる日常用としては非常に優秀だ。

国内で安定して購入できるため、海外通販の葉巻が届くまでのつなぎや、短い休憩時間の選択肢としても使いやすい。

ただし、購入単位は5本入り1箱となる。

1本だけ試すのではなく、約1,000円で5本まとめて購入する形になる点には注意してほしい。

個体によってはドローがかなり重くなるため、保管湿度は69%前後から試すのがおすすめだ。

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最後に

名前はブレイクタイム。

短い休憩時間に、さっと火をつけて、10分ほどで吸い終える葉巻を想像していた。

しかし、10分が経過しても、まだ半分にすら到達していない。

これは誇大広告ではないだろうか。

ただし、短く見せかけて実際には約30分楽しませてくれるのだから、消費者としては得をしている。

問題は、葉巻を吸いながら本を読もうとした場合だ。

細い火種、重いドロー、強風。

少し油断すると火が消え、間隔を詰めれば熱くなる。

読書どころではない。

ブレイクタイムとは、仕事から休む時間ではない。

キース・ブレイクタイムを吸うため、ほかのすべてを休む時間だった。

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