ドントーマス・ブラジル ロブストは、コーヒー、ロースト、ウッディ、燻製を中心に楽しめる、個性の分かりやすい一本でした。
着火直後は黒胡椒がかなり強く、レトロヘイルを一時断念するほど。
しかし中盤に入るとスパイスは落ち着き、代わりに香ばしさとコーヒーのような厚みが増していきます。
吸い進めるほど味がふくよかになり、終盤にはほんのりとした甘みも出てきました。
甘さを前面に出す葉巻でも、クリーミーな葉巻でもありません。
酸味を含んだコーヒー豆、燻製、黒胡椒。
私のど真ん中ではないものの、国内価格980円なら、個性のある一本として十分においしい。
特にコーヒー好きの人には、かなり刺さりそうです。
そして意外だったのが、プロテイン入りコーヒーとはあまりマリアージュしなかったこと。
飲み物と合わせるというより、葉巻そのものがホットコーヒーの役割を果たしているような一本でした。
こんな人におすすめ
✅ ブラジル産アラピラカ・ラッパーの個性を試したい
✅ コーヒー、ロースト、燻製系の味が好き
✅ 甘さを前面に出さない、濃色ラッパーの葉巻を探している
✅ 吸い進めるほど厚みが増す葉巻が好き
✅ 黒胡椒の強いスパイスを楽しめる
✅ 国内で1,000円前後の個性派葉巻を探している
✅ タバック・エスペシアルの甘いキャップが苦手
❌ クリーミーで穏やかな葉巻が好き
❌ 強い黒胡椒や鼻への刺激が苦手
❌ 甘みの強い葉巻を求めている
❌ 読書をしながら気軽に吸いたい
❌ レトロヘイルを使わず、穏やかに楽しみたい

基本情報
- 銘柄:Don Tomas Brazil Robusto/ドントーマス・ブラジル ロブスト
- ラッパー:ブラジル・アラピラカ産
- フィラー:ドミニカ産ピロート、ニカラグア・オメテペ産、ホンジュラス・ハマストラン産
- 全長:140mm/5.5インチ
- リングゲージ:50RG
- 価格:980円
- 喫煙時間:約60分
- カット:9mmパンチ
- ドリンク:プロテイン入りコーヒー
- 天候:雨、約24度、風速約6m/s
外観・プレドロー

ラッパーは濃い茶色。
表面にはかなり強い油分があります。
9mmパンチで穴を開けようとすると、オイリーすぎるためか、パンチが少し滑りました。
ラッパーから感じたのは、
・ロースト
・紅茶
・ウッディ
・酸味を含んだコーヒー豆
・うっすらとしたナッツ
フットからは、濡れた紙のような香りがあります。
ドローは良好でした。
この時点で、見た目から想像するような強い甘さより、かなり焙煎寄りの雰囲気があります。
序盤|強烈な黒胡椒。ラッパーの香りがそのまま味になる

着火直後、強いスパイシーさにやられました。
とても強い黒胡椒。
レトロヘイルは、一時中断です。
普通に煙を吐くと、少し靄のかかったような味わい。
燻製感もかなり強く出ています。
序盤の中心は、
・ウッディ
・コーヒー
・ロースト
・燻製
・ほんのりとした甘み
着火前にラッパーから感じた香りが、そのまま味になったような印象です。
ボディはミディアム。
少し鉛筆の芯を思わせる風味もあります。
系統としては、ビリガー・エクスポート・マデューロと、タバック・エスペシアル・オスクロを混ぜたような味わいでしょうか。
つまり、コーヒー味なのかもしれません。
ヘッドはかなりオイリーです。
副流煙も鼻へツンと来ます。
一度むせました。
そして、何か気になる匂いがある。
ただし今日は雨。
風速は約6m/s。
風のせいということにしておきます。
片燃えも強く出たため、一度燃焼を修正。
灰は柔らかく、かなり脆いです。
中盤|黒胡椒は風に消え、コーヒーの厚みが増す

中盤に入ると、序盤に暴れていた黒胡椒が、どこかへ消えました。
もしかすると、風に飛ばされたのかもしれません。
代わりに強くなってきたのが、ロースト感と香ばしさです。
ここから苦味が増すのかと思いました。
しかし、かなり意外。
レトロヘイルの方が、ふくよかな味わいです。
燃焼を修正すると、さらに煙の厚みも増しました。
この葉巻は、かなり個性が際立っています。
私のどストライクではありません。
しかし、十分においしい。
そして、プロテイン入りコーヒーとは、意外にもあまりマリアージュしません。
葉巻自体がコーヒー系なので、相性は良いと思っていました。
しかし、プロテインコーヒーの甘みやまろやかさとは、少し方向が違うようです。
むしろ、甘みのないブラックコーヒーの方が合いそう。
食後にブラックコーヒーと一緒に楽しむのが良いのかもしれません。
しかし、私はブラックコーヒーを飲む習慣がありません。
コーヒー好きの方には、かなり刺さりそうです。
終盤|飲み物ではなく、葉巻そのものがホットコーヒー

終盤、片燃えによってラッパーの一部が離れ小島になりました。
あえて修正せず、そのまま残しておくことにします。
しかし、風で飛んでいきました。
なんとも儚い。
この風情も、葉巻の楽しみの一つです。
味わいでは、黒胡椒のスパイシーさが少し戻ってきました。
副流煙には、酸味も強くなったように感じます。
火が消えかけてきたため、再着火。
吸い進めるほど厚みが増し、飲み物なしでも、葉巻だけに向き合えるだけのポテンシャルがあります。
ここまで来ても、プロテイン入りコーヒーとはあまり噛み合いません。
この日は約24度。
前日まで30度近い室内にいたせいか、屋外がやけに肌寒く感じます。
しかし、葉巻にはほんのりとした温かさがある。
コーヒー、ロースト、燻製を中心とした味わいも重なり、ホットコーヒーを飲んでいるような気分になってきました。
飲み物とはマリアージュしない。
しかし、葉巻そのものがホットコーヒーになる。
悪くありません。
最終盤になると、後味にほんのりとした甘みが出てきました。
しかし、指3本分ほどになると、その甘みは薄れていきます。
代わりに、黒胡椒のスパイシーさが再び強くなる。
レトロヘイルは危険な領域へ突入しました。
風によって、軒下にまで雨が入ってきます。
本当にここは軒下なのでしょうか。
再びラッパーを修正。
指2本分まで吸ったところで、熱くなってきたため終了しました。
喫煙時間は約60分です。
私は震えています。
おそらく歓喜ではなく、寒さによるものだと思います。
総評|コーヒー好きに刺さる、ブラジル・アラピラカの個性派
ドントーマス・ブラジル ロブストは、コーヒー、ロースト、ウッディ、燻製を中心に楽しめる一本でした。
序盤は、レトロヘイルを断念するほど強い黒胡椒。
中盤になるとスパイスは落ち着き、代わりに香ばしさとコーヒーの厚みが増していきます。
終盤には黒胡椒が戻り、短い時間ではありますが、後味にほんのりとした甘みも出てきました。
味の変化は比較的分かりやすい。
そして、吸い進めるほど厚みが増していきます。
私の好みの中心ではありません。
しかし、味の個性は明確です。
コーヒー系の葉巻が好きな人には、かなり刺さる可能性があります。
980円という国内価格を考えれば、試す価値は十分にあるでしょう。
一方で、今回は雨と約6m/sの風の中で吸っています。
片燃え、再着火、灰の脆さについては、葉巻だけの責任とは言い切れません。
燃焼性能の確認というより、雨風との耐久試験になりました。
甘さを前面に出す葉巻ではない。
クリーミーでもない。
黒胡椒、焙煎、燻製、酸味を含んだコーヒー豆。
味はホットコーヒー。
評価
| 項目 | 評価 |
|---|
| 味 | ★★★☆☆ |
| 煙量 | ★★★☆☆ |
| 甘み | ★★★☆☆ |
| 変化 | ★★★★☆ |
| コスパ | ★★★☆☆ |
| 作り | ★★★☆☆ |
| 満足感 | ★★★★☆ |
| 再購入 | ★★★☆☆ |
| 読書適性 | ★★☆☆☆ |
黒胡椒の強さや味の変化を確認したくなるため、読書をしながら気軽に吸う葉巻ではありません。
ながら吸いよりも、葉巻自体へ向き合う方が楽しめると思います。
リピート
国内で購入できる葉巻だけを考えるなら、個性のある一本として選択肢に入ります。
980円で約60分。
コーヒー、燻製、ローストという明確な個性があり、吸い進めるほど厚みも増していく。
悪い葉巻ではありません。
むしろ、十分においしい。
ドントーマス・ブラジル ロブストをチェックする
ただし、私の手元にはタバック・エスペシアル・オスクロがあります。
味の方向性が近く、タバックの方が甘みと厚みもあるため、私は積極的には再購入しません。
一方で、タバック・エスペシアルの甘いキャップが苦手な人には、ドントーマス・ブラジルの方が合う可能性があります。
コーヒー系の味は欲しい。
しかし、キャップの甘さはいらない。
そんな人には試してほしい一本です。
リピート評価は星3です。
最後に
雨。
風速約6m/s。
片燃えを何度も修正し、離れ小島になったラッパーは風に飛ばされ、最後には軒下へ雨まで入り込んできました。
私は葉巻を吸っていました。
屋外で耐久試験をしていたわけではありません。
ドントーマス・ブラジル ロブスト。
葉巻そのものは、最後までホットコーヒーのような温かさを残してくれました。
ただし、体は冷たい。

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