ドントーマス・バンドル ロブストは、ウッディとナッティを中心に、ほんのりとした甘みを楽しめるマイルドな一本でした。
味の方向性は、Factory Smokes Sun Grownやフロール・デ・オリバに近く、個人的にはかなり好みです。
ただし、全体的に線が細い。
普通に煙を吐くだけでは平凡に感じやすく、レトロヘイルをして、ようやくナッティさや甘みを拾える印象でした。
COHを利用する人なら、よりスパイスとボディのあるFactory Smokes Sun Grownでよいと思います。
もう一段濃くするなら、ニカ・ルスティカ・アドビでしょう。
それでも、国内で一本ずつ買える軽めの葉巻として考えるならアリ。
そして今回、味以上に雄弁だったのが灰です。
味はライト。
灰はフルボディでした。
こんな人におすすめ
✅ ウッディ、ナッティな味わいが好き
✅ 軽くて穏やかな葉巻を探している
✅ 読書や作業をしながら吸える葉巻が欲しい
✅ レトロヘイルで甘みやナッツ感を楽しみたい
✅ 国内で一本ずつ買える葉巻を探している
✅ プロテインコーヒーやココア系の飲み物と合わせたい
❌ 強いボディやスパイスを求めている
❌ 濃厚で煙の厚い葉巻が好き
❌ 一本を通した大きな味の変化を期待している
❌ COHなどで安価な海外葉巻を購入できる
❌ 灰が散りやすい葉巻を室内で吸いたくない

基本情報
- 銘柄:Don Tomas Bundle Robusto/ドントーマス・バンドル ロブスト
- 全長:139mm
- リングゲージ:50RG
- 価格:920円
- 喫煙時間:約70分
- カット:9mmパンチ
- ドリンク:プロテイン入りコーヒー
- 天候:曇り、少し風あり
外観・プレドロー

ラッパーからは、レザー、ウッディ、紙、草のような香り。
フットからは干し草を感じました。
ドローは気持ち重めです。
この日は少し風があり、着火にはなかなか苦戦しました。
序盤|方向性は好き。しかし、かなり線が細い

着火すると、まず感じたのはウッディとナッティ。
そこに、ほんのりと甘みが加わります。
かなりマイルドで、全体的に線が細い印象です。
フロール・デ・オリバを、さらに軽くしたような味わいでしょうか。
普通に煙を吐くだけでは、やや平凡。
しかし、レトロヘイルをすると、ナッティさとうっすらとした甘みを拾えます。
強めに吸い込むと、少しスパイス感も出てきました。
Factory Smokes Sun Grownとフロール・デ・オリバを混ぜて、全体を2~3ランク軽くしたような方向性です。
味の系統自体は好きです。
ただ、さすがに少し軽すぎる気もします。
一方で、読書や作業をしながら吸うのであれば、これくらいの主張の弱さも許容範囲でしょう。
後味には、うっすらとピーナッツの皮。
副流煙は少し紙巻きたばこのように感じられ、ここはネガティブでした。
灰はかなり散りやすく、風の影響もあって片燃えが目立ちます。
その姿は、ボディビルダーの上腕三頭筋のようでした。
雄弁さを表現してはいる。
しかし、葉巻のボディはライトです。
中盤|味は少し厚くなり、灰は恐竜へ進化する

中盤に入っても、味わいに大きな変化はありません。
大きく変わったところといえば、上腕三頭筋が伸びていき、なぜか腕全体になったくらいです。
大きな変化はありません。
少しずつ、サングロウンらしい香ばしさも出てきました。
普通に味はおいしい。
しかし、いまひとつ物足りない。
中盤になると、ほんの少し味に厚みが出てきます。
これが最初から出ていれば、印象はかなり違ったかもしれません。
そして、プロテイン入りコーヒーとのマリアージュは非常に良好です。
飲み物を合わせることで、甘みとナッティさが持ち上がります。
ココア系の飲み物とも合いそうです。
一方、雄弁だった腕は風とともに消えていきました。
灰は、息を吹けば散るほど脆い。
室内で吸う場合は、灰の落下に注意した方がよさそうです。

それにしても、この葉巻は芸術が得意らしい。
私には恐竜に見えます。
ジュラシック木澤さんなのかもしれません。
終盤|ラッパーと灰が支え合う、人間臭い葉巻

終盤に入ると、さらに私の好みに近づいてきました。
副流煙にも、少し甘みと酸味が出てきます。
もう少しスパイスとボディが欲しいなら、Factory Smokes Sun Grownがぴったりでしょう。
さらに一段濃くしたいなら、ニカ・ルスティカ・アドビです。
この頃になると、私は味よりも、この葉巻の芸術性を期待していました。
あえて片燃えは修正せず、そのままにしておくことにします。
そして、ひとつ気づいたことがあります。
片燃えによって残されたラッパーが、脆い灰を支えているのではないか。
片燃えという欠点が、灰の脆さという別の欠点を補っている。
そうだ。
これは人間臭い。
人という字が支え合っているように、この葉巻もまた、ラッパーと灰が支え合っているのです。
ただし、それも長くは続きません。
途中で火が消れてしまったため、やむなく再着火しました。
再着火後には、バターのような香りも出てきます。
吐いた煙にも甘みがあり、良い香りです。
この辺りが、一本を通して最も好みに近かったかもしれません。
しかし、その良さはバンド下を迎える前に失速します。
最終盤になると、タール由来と思われる苦味が出始め、甘みも少し人工的に感じられました。
これはFactory Smokesにも感じることがある傾向です。
その部分だけを取り出せばネガティブ。
しかし、一本を通した味の変化として考えれば、これはこれで悪くありません。
個人的には、この葉巻はレトロヘイルで味わってほしい。
普通に吐くよりも、ナッティさ、甘み、スパイスを拾いやすく、より味わい深く感じます。
指3.5本分ほどになると、少し飽きてきました。
ただ、心地よい。
これが葉巻によるものなのか、曇り空と風のある環境が心地よいだけなのかは分かりません。
そして、指2本分ほどになると、ハエまで歓喜にあふれた舞を披露してくれました。
どうやら、この時間を気に入ったのは私だけではなかったらしい。
しかし、私はここで火を消しました。
喫煙時間は約70分でした。
総評|方向性は好き。ただし、920円としては少し軽い
ドントーマス・バンドル ロブストは、ウッディ、ナッティ、ほんのりとした甘みを中心に楽しめるマイルドな一本でした。
味の方向性は、かなり好みです。
Factory Smokes Sun Grownやフロール・デ・オリバに近い要素があり、後味にはピーナッツの皮のような香ばしさも感じます。
ただし、全体的に線が細い。
普通に煙を吐くだけでは平凡で、レトロヘイルによって、ようやく甘みとナッティさが見えてくる。
中盤以降は少し厚みが増し、終盤にはバターのような香りも出てきました。
しかし、その良さが長く続かない。
本当に惜しい葉巻です。
920円という価格を考えると、COHを利用する人には積極的にすすめにくい。
似た方向性で、より厚みとスパイスを持つFactory Smokes Sun Grownがあります。
さらに濃いものを求めるなら、ニカ・ルスティカ・アドビでしょう。
一方、国内で一本ずつ購入できる軽めの葉巻として考えれば、十分に選択肢へ入ります。
読書や作業を邪魔しない。
ドリンクとの相性も良い。
味の個性は弱いものの、ながら吸い用としては成立しています。
そして何より、今回の一本は灰が雄弁でした。
上腕三頭筋から腕全体へ。
そして恐竜へ。
最後には、ラッパーと灰が支え合う姿まで見せてくれました。
味はライト。
芸術はフルボディ。
そんな葉巻でした。
評価
| 項目 | 評価 |
|---|
| 味 | ★★★☆☆ |
| 煙量 | ★★★☆☆ |
| 甘み | ★★★☆☆ |
| 変化 | ★★★☆☆ |
| コスパ | ★★★☆☆ |
| 作り | ★★★☆☆ |
| 満足感 | ★★★☆☆ |
| 再購入 | ★★★☆☆ |
| 読書適性 | ★★★☆☆ |
リピート
国内で一本ずつ買うのであれば、選択肢には入ります。
軽くて穏やかなので、読書や作業をしながら吸う用途にも使いやすいでしょう。
ドントーマス・バンドル ロブストをチェックする
ただし、COHを利用するなら、私はFactory Smokes Sun Grownを選びます。
価格、煙の厚み、スパイス、甘みを考えると、こちらを再購入する明確な理由はあまり見つかりませんでした。
悪い葉巻ではない。
味の方向性も好きです。
しかし、「これでなければならない」という個性までは拾えない。
リピート評価は星3です。
最後に
人という字が支え合っているように、この葉巻もまた、ラッパーと灰が支え合っていた。
しかし、それも長くは続かなかった。
最後には火が消え、灰は崩れ、ハエが歓喜の舞を披露する。
私は静かに火を消した。
葉巻の引き際を知っていたからではない。
ハエが来たからである。


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