Factory Smokes Shade Toroを吸ってみました。
Factory Smokes Shadeは、すでにRobustoとChurchillを何本も吸っています。
つまり今回は、
「まあ、だいたい味は分かっているだろう」
と思っていました。
甘くて、クリーミーで、軽くて、安い。
いつものFactory Smokes Shade。
……のはずでした。
ところがToroは、思っていたよりずっとスパイシー。
カラメルや三温糖のような甘みに、クミン、クローブ、白胡椒を思わせる複雑なスパイス。
そこへクリームやバターまで顔を出します。
一口吸って、
あー、美味い。
もう一口。
うまい。
さらに吸う。
やっぱりうまい。
語彙力が低下しました。
そして気付けば、
「私はこれを吸うために生きている」
などと言い始めていました。
葉巻は人間をおかしくするのか。
おそらく違います。
私が勝手におかしくなっているだけでしょう。
✅おすすめする人
- 甘みのあるシェード葉巻が好きな人
- クリームだけでなく、複雑なスパイスも楽しみたい人
- 安価な普段吸い葉巻を探している人
- コーヒーやカフェオレと葉巻を合わせる人
- Factory Smokes Shade RobustoやChurchillが好きな人
- 読書などをしながら長めに楽しめる葉巻が欲しい人
❌おすすめしない人
- 終盤まで味が落ちない葉巻を求める人
- 灰の硬さや美しい灰柱を重視する人
- 苦味の強い終盤が苦手な人
- 強いニコチン感やフルボディを求める人
- 最初から最後まで同じキャラクターを求める人

基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 銘柄 | Factory Smokes Shade Toro |
| メーカー | Drew Estate |
| ラッパー | Connecticut Shade Grown |
| バインダー | Indonesia |
| フィラー | Central America |
| 公式ボディ | Mellow |
| サイズ | 6 × 52 |
| カット | 9mmパンチ |
| 喫煙時間 | 約70分 |
| 美味しく感じた時間 | 約50分前後 |
| 購入価格 | セット購入のため個別単価は算出しにくい |
| 天候 | 晴れ・風あり |
| ドリンク | モカ+少量ミルク+プロテイン入りコーヒー |
公式ではボディはMellow。
ただ、今回の私の体感ではミディアム程度に感じました。
なおこの日は、先にQuorum Shade Short Robustoを吸っています。
そのQuorumも約500円台としてはかなり美味しかったのですが、
「どうせFSの方がうまいんだろ」
という、あまりにも公平性を欠いた状態で審理を開始しました。
結論。
Factory Smokes Shade Toro、無罪。
悪いのは私だったのかもしれません。
外観・プレドロー

ラッパーからは、
ウッディ。
さらに、
三温糖やカラメルのような、香ばしい甘み
を感じます。
フットは段ボール。
9mmパンチを入れ、プレドローを確認。
ドローは良好です。
いよいよFactory Smokes贔屓裁判、開廷です。
序盤|甘みとスパイス。ああ、これだ

普通に煙を吐くと、
ウッディ、ナッティ、ほんのりスパイス。
レトロヘイルでは、
スパイス、ウッディ、ほんのりクリーム、ごくわずかな甘み。
あー、美味い。
ボディはミディアム程度。
Robustoと比べると、明らかにスパイス感があります。
その一方で甘みも強い。
ただし、私がFactory Smokes Shadeに期待するクリーム感は少し控えめです。
それでも、
甘い。美味い。Toro良いな。
少し吸い進めると、スパイスの中にクミンやクローブを思わせるニュアンス。
甘みはカラメルや三温糖。
さらに、ごくわずかに白胡椒も感じます。
同じFactory Smokes Shadeなのに、RobustoやChurchillではあまり意識しなかった味。
副流煙はほのかに甘く、雑味はほんの少し。
そしてドリンクを合わせると、これがまた素晴らしい。
モカやコーヒーの主張はむしろ抑えられ、
クリーム感が伸びます。
あー、これだ。
そう。
これが吸いたかった。
私はこれを吸うために生きている。
……何を言っているのでしょうか。
たぶん、この葉巻が美味いせいです。
中盤|甘いシェードなのに、スパイスが主役になる

指2本分ほど燃えたところで、
バター
が現れました。
思わず笑顔になります。
やはり私はFactory Smokes Shadeが好きです。
甘みとスパイス。
このスパイスの複雑さは、以前吸ったPartagás Chicosを少し思い出します。
もちろん方向性は同じではありません。
しかし、
「スパイスを複数の香りとして楽しめる」
という点では、負けていないように感じました。
中盤になると、さらにスパイス感が増します。
クリームは少し影を潜めました。
普通に吐くとウッディが強く、少し渋みもあります。
ここからは、
レトロヘイルで楽しむ葉巻
という印象。
灰はかなり脆いです。
一方、燃焼自体は先ほど吸ったQuorum Shadeより綺麗。
ドリンクとの組み合わせも変化しました。
序盤ではクリームを伸ばしてくれたコーヒーが、中盤では、
コーヒー+チョコ+スパイス
の共演になります。
個人的にはクリームが伸びる序盤の方が好き。
それでも美味しい。
ここで少し考えました。
Factory Smokes Sun Grown、必要ないかもしれない。
もちろんSun GrownにはSun Grownの魅力があります。
スパイスの方向性も少し違います。
ただ、私はSun Grownの副流煙に感じるタバコっぽい雑味があまり好きではありません。
それなら、
スパイスが欲しい日はShade Toroで良いのでは?
そんな可能性まで出てきました。
祭囃子とFactory Smokes
この日は近所の神社で例大祭が行われていたようです。
遠くから、
笛の音。
そして、
太鼓。
神輿を担ぐ人たちの声も聞こえます。
ならば私も、
Drew Estate祭り
を開催しましょう。
葉巻を吸いながらウキウキしている私の心を誰か鎮めてください。
無理でしょう。
葉巻が美味すぎます。
終盤|まだ行かないでくれ

気付けば30分。
まだ全長の半分ほど残っています。
時間が経つのが早すぎます。
ただ、私はFactory Smokes Shadeを何本も吸ってきました。
経験上知っています。
FS Shadeは、だいたいバンド付近までが一番美味しい。
つまり、物理的な喫煙時間とは別に、
「本当に美味しい時間」
だけで考えると、Toroは50分前後なのかもしれません。
そして予想どおり、中盤以降は少しずつ失速。
燃焼を修正すると煙の厚みは増します。
しかし、それと同時にネガティブな苦味も持ち上がりました。
中心になる味は、
スパイス+苦味。
そこに、わずかな甘み。
ただし弱く吸うと、中盤までの良かった味がまだ残っています。
その頃、さっきまで聞こえていた太鼓の音や神輿を担ぐ声が、少しずつ遠くなっていきました。
まるで、
Factory Smokesのピークの味わいまで、一緒に遠ざかっていくようです。
少しノスタルジーに浸ります。
しかし、これも人生。
谷があるから山を感じる。
平坦では飽きる。
そう。
これで良いんです。
……そう言って納得するしかありません。
予想どおり、FSは失速していきました。
バンド到達|しかし最後にバターが戻る
喫煙開始から約50分。
ついにバンドまで到達しました。
やはり、
FS Shadeはバンドくらいまでが美味い。
これまでの経験どおりです。
ところが、ドリンクを合わせると突然、
バター
が戻ってきました。
なんということだ。
もう終わりだと思ったのに、一瞬だけまた良い顔を見せてきます。
ただし、そのバターも長くは続きません。
ここから先が、本当の戦いです。
パージを30秒以上やってみた

指4本分ほど。
スパイスは意外とまだ健闘しています。
しかし、苦味は少しずつ増加。
そこで以前、海外の動画で見た方法を思い出しました。
パージです。
葉巻に火を当てながら、吸い口側からひたすら息を吹き込みます。
これまでもパージ自体は試したことがあります。
ただ、
「3回くらい吹いて終わり」
程度。
そのため、
「別に変わらなくね?」
と思っていました。
今回は違います。
かなり長く吹きました。
ボイストレーニングで肺活量を鍛えていた頃を思い出しながら、
30秒以上。
すると、
明らかに味が変わりました。
ネガティブな苦味が弱くなり、中盤にあったスパイス感が少し戻ります。
ただし、Factory Smokes Shadeらしいクリームや甘さとは少し違います。
かなり乾いた味。
つまり、
葉巻本来の味が完全復活するわけではない。
むしろパージ後には、
「パージ後特有の味」
があるように感じます。
今回の場合、効果は約6パフ。
そこからまた苦味が戻ります。
再び長めにパージすると、またネガティブさが弱くなる。
面白い。
ただ、葉巻が短くなるほど復活している時間も短くなります。
さらに気になるのは、
過燃焼したときにパージするとどうなるのか。
また試したいことが増えてしまいました。
一方で、パージすると葉巻本来のキャラクターまで少し吹き飛ぶようにも感じます。
だから、
「美味しい葉巻をさらに美味しくする技」
というより、
「終盤のネガティブさを減らして、別の味で少し延命する方法」
という印象でした。
それでも、これまでのFactory Smokes Shadeでは経験したことがないほど長く楽しめました。
最後は指1本分。
熱くなったため終了。
喫煙時間は約70分でした。
副流煙には、最後までほのかな甘みがあります。
総評|値段を考えなくても好き。それが安いから困る
Factory Smokes Shade Toro。
かなり好きです。
RobustoやChurchillと同じShadeシリーズですが、単なるサイズ違いではありませんでした。
Toroでは、
カラメル・三温糖系の甘み
に加えて、
クミン、クローブ、白胡椒のような複雑なスパイス
がかなり印象的です。
そこへ時折、
クリームやバター。
Robustoよりスパイスが強く、Churchillほど軽くない。
私の中では、
「甘み+スパイス担当のFactory Smokes Shade」
という位置になりそうです。
弱点はいつものFactory Smokes。
終盤になるほど苦味が増え、ピークから失速していきます。
ただ、今回はパージを長く行うことで、指1本分まで70分吸えました。
普通に吸うなら、
美味しい時間は50分前後。
それでも十分です。
Factory Smokesは安いから美味しいのではありません。
普通に美味い。
そのうえで、
安い。
だから困るんです。
もしもっとお金があれば、アメリカからFactory Smokesの全種類・全サイズを買って比較してみたい。
ただ、全部分かってしまえば、今ほど楽しくないのかもしれません。
分からないから、
「次のサイズはどんな味だろう」
と期待できる。
期待というスパイスが、何よりの美味を生み出しているのかもしれません。
何を言っているのか自分でも分かりません。
たぶん、この葉巻が美味いせいでしょう。
評価
| 評価項目 | 点数 | 評価理由 |
|---|
| 味 | ★★★★☆ | 三温糖・カラメル系の甘み、ウッディ、ナッツに、クミン・クローブ・白胡椒を思わせる複雑なスパイス。クリームやバターも現れ、非常に好み。ただしバンド以降は苦味が強まり失速する。 |
| 煙量 | ★★★☆☆ | 十分な煙量はあるが、特別多いタイプではない。気軽に吸いやすい。 |
| 甘み | ★★★★☆ | カラメルや三温糖を思わせる香ばしい甘みが明確。ドリンクとの組み合わせではクリームやバターの印象も伸びる。 |
| 変化 | ★★★★☆ | 序盤の甘みとクリームから、中盤のスパイス主体、終盤の苦味へ変化。さらにパージ後には乾いたスパイス中心の別の味わいも楽しめた。 |
| コストパフォーマンス | ★★★★★ | 安価ながら序盤~中盤の味は非常に充実。美味しい時間だけでも約50分あり、今回はパージを含め約70分楽しめた。 |
| 作り | ★★★★☆ | ドロー良好で燃焼も比較的安定。灰がかなり脆い点は気になるが、大きな燃焼トラブルはなかった。 |
| 満足感 | ★★★★☆ | 思わず笑顔になるほど好みに刺さった。終盤の失速だけが惜しいが、ピークの満足感は非常に高い。 |
| 再購入 | ★★★★★ | Shadeシリーズの中でもToro独自の甘みとスパイスがあり、積極的にストックしたいサイズ。 |
| 読書適性 | ★★★★★ | 強すぎず吸いやすい一方で味もしっかりある。考え込まず楽しめ、長めの読書にも合わせやすい。 |
リピート購入は?
もちろん、ありです。
むしろ今回吸って、
Toroをもっと持っておきたい
と思いました。
Robustoはクリーム系。
Churchillは軽く長く吸いたいとき。
そしてToroは、
甘みとスパイス。
同じFactory Smokes Shadeでも、サイズによって役割が少しずつ違います。
今後は気分によって使い分けるのが楽しみです。
そして、もしセールで安く出ていたら。
おそらく私は、
また買います。
分かっている。
豚には分かっている。
最後に
この日は近所の神社で例大祭。
笛と太鼓の音を聞きながらFactory Smokes Shade Toroを吸いました。
祭囃子が遠ざかる頃、葉巻のピークも少しずつ遠ざかっていく。
少し寂しい。
しかし最後には、新しく覚えたパージで少しだけ復活。
70分。
指1本分まで付き合いました。
Factory Smokes Shade Toro。
この葉巻は私をどうしたいのでしょう。
たぶん何も考えていません。
私が勝手に笑顔になり、勝手に人生を語り始め、勝手に最後まで吸っているだけです。
安いくせに、うますぎるんだよ。

コメント