私はおそらく、コネチカットシェード系の葉巻が一番好きです。
クリーム、バター、ナッツ。
穏やかな甘みを伴う、柔らかな味わい。
そんな自分の好みを真正面からぶっ壊してきたのが、今回吸った**Undercrown 10 Corona Viva(アンダークラウン10 コロナビバ)**でした。
序盤は黒胡椒とダークカカオ。
中盤になるとオイリーなバター感と、わずかな塩味。
終盤には甘くない高級チョコレートのような上品さと、ミルクを思わせる余韻が広がります。
間違いなく、これまで私が吸った葉巻の中で最も完成度が高い一本でした。
もしかすると、一番好きな葉巻かもしれません。
✅おすすめする人
- 濃厚なマデューロ葉巻が好きな人
- カカオ、コーヒー、ナッツ系の味が好きな人
- ただ濃いだけでなく、立体的に変化する葉巻を求める人
- Drew Estateらしい、情報量の多い味わいを楽しみたい人
- 少し高くても、完成度の高い一本を吸いたい人
❌おすすめしない人
- 軽く穏やかな葉巻を求める人
- 黒胡椒の刺激が苦手な人
- 読書や作業をしながら気軽に吸いたい人
- 甘口の着香葉巻を想像している人
- 終盤まで雑味なく吸い切れる葉巻を求める人

Undercrown 10 Corona Vivaの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 銘柄 | Undercrown 10 Corona Viva |
| メーカー | Drew Estate |
| サイズ | 5×43 |
| ラッパー | Mexican San Andres Negro Último Corte |
| バインダー | Connecticut Broadleaf |
| フィラー | Nicaraguan and Honduran |
| 公式ボディ | Full |
| 私が感じたボディ | ミディアムフル |
| 公式テイスト | アース、胡椒、チェリー、メキシカンホットチョコレート |
| 購入時価格 | 約1,500円 |
| カット | 9mmパンチ |
| ドリンク | プロテインコーヒー |
| 天候 | 快晴、風あり |
| 喫煙時間 | 約75分 |
| 終了位置 | 指約1.5本分 |
公式ではフルボディですが、私はミディアムフル程度に感じました。
公式テイストにあるアース、胡椒、メキシカンホットチョコレートは、今回の実煙でもかなり納得できます。
一方、チェリーは明確には捉えられませんでした。
外観・プレドロー

ラッパーは濃いダークブラウン。
黒と金を基調としたバンドには犬のような動物が描かれており、中央には10周年を示す「10」の数字があります。
見た目からして、かなり重厚です。
ラッパーからは、
- ローストしたコーヒー
- カカオ
- アーシー
- わずかに鉄を思わせるニュアンス
を感じました。
フットは紙や藁のような香り。
9mmパンチでカットすると、ドローは良好でした。
序盤|黒胡椒の直撃から、濃厚なカカオへ

着火直後、普通に煙を吐くと、
- ダークカカオ
- ローストコーヒー
- ウッディ
といった重厚な味わいが広がります。
レトロヘイルすると、強烈な黒胡椒。
私の鼻はやられました。
序盤はスパイシーさがかなり強く、ボディはミディアムフル。
しかし、7mmほど吸い進めると、普通に吐いた煙の中にほんのりとした甘みが見え始めます。
レトロヘイルの刺激も少し落ち着き、濃厚なカカオが前に出てきました。
副流煙も少し甘く、リッチなカカオを思わせる心地よい香りです。
さらに指1〜1.5本分ほど進むと、ナッツも見えてきました。
この時点で感じたのは、
Factory Smokes Maduroを、より濃厚でリッチにした葉巻
という印象です。
ただ濃いだけではありません。
カカオ、コーヒー、甘み、ナッツ、ウッディ、スパイスが重なり、非常に立体的です。
あまり強く吸うと情報が多すぎます。
自分の舌で処理できる範囲の煙量を、ゆっくり味わいたい葉巻でした。
プロテインコーヒーとの相性は、この序盤が特に最高です。
葉巻がコーヒーの香ばしさを持ち上げつつ、邪魔をしない程度の甘みを広げます。
自然と次のパフへ手が伸びる。
これは、うまくてまずいタイプです。
中盤|バター、オイル、塩味。煙なのに脂肪を感じる

中盤に入ると、普通に吐いた煙には苦味と、少し粉っぽい質感が出てきました。
ところがレトロヘイルすると、突然オイリーな味わいが現れます。
これは私の好きな、バターのような感覚です。
なんということでしょう。
ローファット中の私に、煙でバターを食わせてきました。
さらに、なぜか塩味まで感じます。
序盤よりドリンクとの相性は少し落ちましたが、それは悪化というより、葉巻単体の情報量が増えすぎたからかもしれません。
カカオ、苦味、油脂感、バター、塩味。
葉巻一本だけで、一つの料理のように完成しています。
なるほど。
これが高級葉巻か。
これなら、この値段にも納得せざるを得ません。
私はこの中盤で、本当に心の底から幸せを感じました。
押し寄せてくる味わいの情報。
それによって溢れ出す多幸感。
これがあるから、葉巻はやめられません。
私は生きていて良かった。
やはりDrew Estate。
これでこそDrew Estateです。
私はおそらくコネチカットシェード系が一番好きです。
しかし、この葉巻は、そんな好みさえも真正面からぶっ壊す破壊力を持っていました。
私は今、真夏の炎天下に置かれたチョコレートのようにドロドロです。
身も心も蕩けきっています。
このバターの味わいのように。
終盤|甘くない高級チョコと、ミルクの余韻

終盤に入ると、プロテインコーヒーとの相性が再び良くなります。
カカオとコーヒーが持ち上がり、その余韻にミルクのような柔らかさが広がりました。
中盤にあったバター感は、少しずつ後退します。
代わりに苦味が増えてきましたが、濃厚なカカオが苦味をうまく包み込んでいます。
決して甘い葉巻ではありません。
しかし、甘くないのに上品さが分かる。
まるでカカオ濃度の高い、高級なビターチョコレートのようです。
序盤ではドリンクと葉巻が互いを持ち上げ、中盤では葉巻単体の完成度が前に出る。
そして終盤になると、再びコーヒーが葉巻を支える。
ペアリングの相性まで、区間ごとに変化していきました。
最終盤|指2本分が、美しいやめ時

指4本分まで進むと、序盤にあったスパイシーさが戻ってきました。
濃厚なカカオの下に、ずっと胡椒やスパイスが潜んでいたのでしょう。
指3本分ではレトロヘイルが少しきつくなります。
ラッパーに燃え残りの帯ができ始めたため、ここで一度修正。
修正後は味の輪郭が少し出ましたが、基本的な方向性は大きく変わりません。
副流煙にはほんの少し雑味が混じりますが、まだ良い香りです。
普通に吐くと苦味と渋みが強くなり、酸味も出始めました。
やはり、最終盤は少し失速する印象です。
指2本分ほどが、最も美しいやめ時でしょう。
私がお金持ちなら、もしかすると指3本分で終えていたかもしれません。
しかし私は庶民です。
高級葉巻から、最後の一滴まで味を絞り取ります。
その結果、指1.5本分まで吸い、熱くなったところで終了しました。
喫煙時間は約75分。
私は満足です。
総評|これまでで最も完成度が高い葉巻
Undercrown 10 Corona Vivaは、単に濃厚なマデューロ葉巻ではありません。
序盤は黒胡椒、ダークカカオ、ローストコーヒー。
中盤にはナッツ、オイル、バター、塩味。
終盤は高級ビターチョコレートとミルク感。
最後には再びスパイスが戻り、苦味、渋み、酸味へと移っていきます。
これだけ多くの味がありながら、全体が崩れません。
濃厚なのに立体的。
強いのに、雑ではない。
情報量が多いのに、味が喧嘩していない。
間違いなく、これまで私が吸った中で最も完成度が高い葉巻です。
そして、もしかすると一番好きな葉巻かもしれません。
最終盤は少し失速しますが、指2〜3本分で終えれば、かなり美しい印象のまま終了できます。
項目別5段階評価
| 評価項目 | 点数 | 評価理由 |
|---|---|---|
| 味 | ★★★★★ | カカオ、コーヒー、黒胡椒、ナッツ、バター、塩味、ミルク感が立体的に展開 |
| 煙量 | ★★★★☆ | 十分に豊か。副流煙にも甘いカカオ香がある |
| 甘み | ★★★☆☆ | 甘口ではないが、カカオやミルク、わずかな甘みを感じる |
| 変化 | ★★★★☆ | 序盤の黒胡椒、中盤のバター、終盤のビターチョコへ明確に変化 |
| コストパフォーマンス | ★★★☆☆ | 高価だが、吸えば納得できる完成度。ただし普段使いには難しい |
| 作り | ★★★★★ | ドロー良好。燃焼修正は一度あったが、全体として非常に良好 |
| 満足感 | ★★★★★ | 自分の好みを揺さぶるほどの多幸感 |
| 再購入 | ★★★★☆ | 高価なので頻繁には買えないが、確実にまた吸いたい |
| 読書適性 | ★★☆☆☆ | 味の情報量が多く、美味すぎて本へ集中できない |
リピート購入について
再購入は、かなりしたいです。
特にロブストサイズを吸ってみたくなりました。
ただし、やはり価格が高い。
普段使いの葉巻として何本も買うのは、私には少し難しいでしょう。
一方、近いうちに通常版の、
- Undercrown Maduro Corona Doble
- Undercrown Shade Corona Doble
が届く予定です。
10周年モデルほど豪華ではなくても、通常版Maduroに今回のカカオ、コーヒー、甘み、ナッツの骨格が残っているなら、価格次第では非常に魅力的です。
Shadeとの比較も楽しみです。
濃厚なMaduro。
明るくクリーミーなShade。
そして豪華なUndercrown 10。
この三本を比較すれば、Undercrownというシリーズの設計思想が、さらに見えてくるかもしれません。
最後に|財布の脂肪だけが落ちていく
私はコネチカットシェードが一番好き。
そう思っていました。
しかしUndercrown 10 Corona Vivaは、そんな私の好みを真正面から破壊しました。
黒胡椒、ダークカカオ、コーヒー、ナッツ、バター、塩味、ミルク。
濃厚な味が次々と押し寄せ、最後には私自身がチョコレートのように溶けていました。
葉巻を吸っているはずなのに、ローファット中の私へバターを食わせてくる。
しかも煙なので、カロリーはほぼありません。
これを発明したDrew Estateは、ダイエット業界へ進出するべきかもしれません。
ただし吸いすぎると、財布の脂肪だけが急速に落ちます。


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