わっくん

本・アニメ

冲方丁『マルドゥック・スクランブル』感想|他人に決められてきた少女が、自分で決める力を取り戻す物語

冲方丁『マルドゥック・スクランブル』の感想。特殊な制度とSF戦闘、長いカジノ編を通して、他人に人生を決められてきたバロットが「自分で決める力」を取り戻していく物語として読みました。ウフコックとの家族的な関係についても考えます。
本・アニメ

綾辻行人『Another』感想|怪異より先に、閉ざされたルールが不気味だった

綾辻行人『Another』の感想。3年3組の奇妙なルールという閉鎖社会の不気味さから、死者が紛れ込み記憶まで書き換える怪異の恐怖へ。正体不明の現象が徐々に明らかになる面白さと、読み終えてから感じた怖さについて考えました。
本・アニメ

桜坂洋『All You Need Is Kill』感想|未来へ進むために、大切な人を失うというルール

桜坂洋『All You Need Is Kill』の感想。ループで強くなった主人公に残ったのは、人類の勝利とリタを失った孤独でした。戦闘SFの先にある犠牲、共有できない経験、そしてタイトルの意味の変化について考えます。
本・アニメ

歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』感想|書かれていない年齢を、読者は勝手に作ってしまう

歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』の感想。主人公の年齢を勝手に補完していた自分に驚かされた仕掛けを中心に、年齢への先入観、犯罪から抜け出せない人間、救いとヒーローについて考えました。
本・アニメ

伊藤計劃『虐殺器官』感想|言葉は人を理解し、同時に人を動かしてしまう

伊藤計劃『虐殺器官』の感想。人と分かり合うための「言葉」は、同時に人を動かす力も持っています。高度に効率化された社会、主人公の社会への適応と本質を通して、言葉の両義性と怖さについて考えました。
本・アニメ

東野圭吾『真夏の方程式』感想|勉強は、正解を覚えるためだけにあるんじゃない

東野圭吾『真夏の方程式』の感想。湯川と少年、花火と物理、事件を通して、「勉強は何のためにするのか」を考えました。正解を覚えるだけではなく、社会や世界を理解し、自分で考えるための材料としての勉強について書いています。
本・アニメ

綾辻行人『十角館の殺人』感想|状況には没入した。でも人物はあまり残らなかった

綾辻行人『十角館の殺人』の感想。トリックより「なぜやったのか」を重視する自分には少し好みが違った一方、孤島の館で人が減り、疑心暗鬼が深まっていく状況には強い没入感がありました。
本・アニメ

東野圭吾『容疑者Xの献身』感想|愛は人を救い、同じ力で人を壊す

東野圭吾『容疑者Xの献身』の感想。石神の献身、湯川との天才同士の論理戦、数学と感情の対比を通して、人を救う一方で方向と重さによっては人を壊す「愛」の在り方について考えました。
本・アニメ

森博嗣『すべてがFになる』感想|天才という言葉でも足りない、真賀田四季という存在

森博嗣『すべてがFになる』の感想。圧倒的な密室トリックと、それ以上に印象へ残った真賀田四季の天才性について考察。犀川との格差、孤独、自由、そして常人には理解できない遥か高みの存在としての四季を語ります。
本・アニメ

貴志祐介『新世界より』感想|物語よりも、支配を維持する世界の仕組みが面白かった

貴志祐介『新世界より』の感想。呪力を持つ人間社会、認知を利用した監視と支配、バケネズミとの関係、スクィーラの反乱を通して、物語よりも世界設定と社会システムの面白さについて考えました。