アロマデニカ 505をレビュー|FS Shadeを思わせる香りの核、それでも最後は別物だった

酒・葉巻

Aroma de Nica 505をレビューします。

今回が初めての505です。

序盤からウッディ、ナッティ、胡椒。

少し吸い進めるとナッツの甘みが現れ、さらに進むと、どこかで何度も味わったことのあるスパイスとクリームが出てきました。

Factory Smokes Shadeです。

かなり似ている。

味が似すぎていて、いつものFactory Smokesを吸っている時のように、思わず呆けてしまいました。

危険です。

しかし、吸い進めていくほど分かってきます。

これはFactory Smokes Shadeではありません。

ピーナッツ、スパイス、クリームという香りの核はかなり近い。

しかし505の方が胡椒が強く、クリーミーで、質感には明確な上品さがあります。

そして何より違ったのが終盤でした。

Factory Smokesがどうしても苦手とする最後の時間帯でも、505は苦味を増しながら味の核を維持します。

最後まで美味い。

1200円。

Factory Smokes Shade約2.4本分。

そこをどう考えるかは難しい。

ただ一つ言えるのは、1200円の葉巻として見れば、これは笑ってしまうほど美味い一本でした。

✅おすすめする人

  • ピーナッツ、ナッツ系の甘みが好きな人
  • クリーミーでスパイシーな葉巻が好きな人
  • Factory Smokes Shadeの方向性が好きで、もう少し上品さや完成度を求める人
  • ミディアムボディで甘みのある葉巻を探している人
  • 1000円台前半で、終盤までしっかり美味しい葉巻を求める人

❌おすすめしない人

  • 胡椒やスパイスが苦手な人
  • とにかく安い日常葉巻だけを求める人
  • 燃焼修正を一切したくない人
  • 淡く軽い味だけを求める人

購入先について

今回レビューした個体は、ヒロミエンタープライズ公式オンラインショップで購入したものです。

私自身の経験では、公式購入品の方が味の引き出しを多く感じることがあります。

公式では10本セットとなるため、初めて購入する人には少しハードルが高いかもしれません。

しかしアロマデニカが気に入った方には、一度公式購入品も試してほしいと思います。

※価格や在庫は購入時期によって変動するため、各販売ページでご確認ください。

ヒロミエンタープライズ公式オンラインショップで見る


アロマデニカ N−505[50RG/127mm]

Aroma de Nica 505。50RG×5インチ、2026年ロットを9mmパンチで喫煙。

アロマデニカ 505の基本情報

Aroma de Nica 505は、ヒロミエンタープライズが展開する日本開発のシガーブランド「Aroma de Nica」の50RG×5インチモデルです。

公式サイトでは、サイズは直径20mm×全長127mm(50RG×5インチ)、小売定価は1本1,200円、10本箱12,000円。ニカラグア製とされています。

項目内容
銘柄Aroma de Nica 505
サイズ20mm×127mm
リングゲージ50
生産国ニカラグア
購入価格1,200円
ロット2026年
カット9mmパンチ
ドローやや重め
ボディミディアム
喫煙時間75分
飲み物黒糖ミルクティー味+ほんの少しミルクのプロテイン
天候曇り、風あり
湿度かなり蒸しており、体感75%前後

公式ブレンド情報

Wrapper:Habano Ecuador

厚い雲が日差しを和らげる環境で育った葉で、滑らかで油分が豊富。胡椒やスパイス、ほのかな甘みを伴う濃厚な風味。

Binder:Esteli

胡椒を思わせるスパイス感に、土や木を連想させる風味。

Filler:Ligero Esteli / Viso Jalapa / Seco Jalapa

エステリ・リヘロのスパイス感に、ハラパ・ビソとセコの甘みや香りが重なる構成です。

外観・プレドロー

ウッディ、ナッツ、カラメルを思わせる芳醇な香り。ラッパーからは上品でコク深い印象。

ラッパーから最初に感じたのは、ウッディ、ナッツ、そしてカラメル。

かなり芳醇です。

コクが深く、それでいて上品。

火をつける前から期待させる香りでした。

フットは干し草と段ボール。

9mmパンチでカットすると、ドローはやや重めです。

序盤|何度も変わる。そして突然、FS Shadeが現れる

序盤はウッドとナッツ、白胡椒と黒胡椒。わずか1cmほどで甘みとクリームが現れ始める。

着火直後、普通に煙を吐くとウッディ、ナッティ。

レトロヘイルでは白胡椒と黒胡椒。

やや白胡椒の刺激が強く、その奥にはナッティな香りがいます。

ボディはミディアム。

ところが5mmほど進んだところで、早くも印象が変わりました。

普通に煙を吐くと、ナッツ由来の甘みが現れます。

レトロヘイルでは胡椒が少し弱まり、ウッディとナッティが強くなりました。

さらに9mmほど。

また変わります。

このスパイス。

知っています。

Factory Smokes Shadeです。

かなり似ている。

しかし505の方が胡椒が強く、よりクリーミー。

そして質感には一段上の上品さがあります。

副流煙には胡椒系のスパイシーさが強く、思わずしかめっ面になるほど。

指一本分ほど進むと、クリームもさらに強くなってきました。

何だ、この葉巻は。

面白い。

そして美味い。

中盤|ピーナッツ、スパイス、クリーム。笑ってしまうほど美味い

中盤の核はピーナッツ。スパイスとクリームが重なり、Factory Smokes Shadeを思わせる味わいへ。

ドリンクとの相性もかなり良好でした。

黒糖ミルクティー味のプロテインと合わせると、505のクリーミーさが持ち上がり、そこにうっすら紅茶の香りが重なります。

味の方向が近いせいでしょうか。

つい、いつものFactory Smokes Shadeを吸っている時のように呆けてしまいました。

危険です。

副流煙も、序盤の強い胡椒が少し落ち着くと、Factory Smokesを思わせるスパイス香へ。

さらに面白いことに、強く吸うほどFactory Smokes Shadeへ近づきます。

ピーナッツ。
スパイス。
クリーム。

恐らく、香りの核が似ているのでしょう。

しかし中盤まで来ると、同時に別のことも分かってきます。

これはAroma de Nicaです。

Factory Smokes Shadeではありません。

中盤の核は明確にピーナッツ。

その甘いナッティさを、スパイスとクリームが包んでいます。

強く吸えばスパイス。

優しく吸えばピーナッツ。

そして、かなり甘い。

美味すぎます。

笑ってしまうほど美味い。

なんという葉巻を作ってくれたのでしょうか。

ヒロミさんは日本の誇りだな。

私は既に昇天しかけています。

Factory Smokes Shade 2.4本分という問題

しかし、ここで少し複雑になります。

505は1200円。

私の基準では、Factory Smokes Shade約2.4本分です。

この505に、Factory Smokes Shade2.4本分の価値があるのか。

少し考えてしまいます。

ただし、

「Factory Smokesの2.4倍の価値があるか」

という問題と、

「世の中にある葉巻全体の中で、1200円でどれほど美味いのか」

という問題は別です。

505の味は間違いなく素晴らしい。

資金に余裕がある人なら、1200円を普通に日常使いできるかもしれません。

一方でFactory Smokesの価格を知ってしまうと、どうしても比較したくなる。

この辺りが非常に難しいところです。

Factory Smokesが異常なのでしょう。

たぶん。

中盤の燃焼|異様に硬い灰と、高湿度

灰は驚くほど硬く、かなり長く維持されました。

しかし今日はかなり蒸しています。

体感では湿度75%ほど。

その影響もあるのか、片燃えが発生しました。

ラッパーを修正すると、味の厚みがかなり増します。

上品さも戻る。

美味い。

脱灰後、一度いつものAroma de Nicaらしい方向へ戻ったのも印象的でした。

香りの核はFactory Smokes Shadeに近い。

しかし細部には明確にAroma de Nicaがいます。

終盤|FSとは比べ物にならない。ここがアロマデニカの強さ

苦味を増しながらも、ピーナッツ・スパイス・クリームの軸は最後まで崩れない。燃焼修正後は厚みと上品さも戻った。

終盤に入ると、徐々に苦味が増してきます。

しかし味の核は大きく変わりません。

ピーナッツ、スパイス、クリーム。

そこへ苦味が加わっていく。

このタイミングで黒糖ミルクティー味のプロテインを合わせてみました。

すると、今度は葉巻の味がよく分からなくなりました。

というより、ドリンクが妙に美味い。

恐らく黒糖の甘みが葉巻の苦味をマスキングし、ミルクがクリーム感へ寄り添ったのでしょう。

悪い組み合わせではありません。

ただし、互いを高め合う「マリアージュ」と呼ぶほどではないかもしれません。

葉巻を引き立てるというより、ドリンク側が気持ちよくなっている。

そんな印象でした。

そして高湿度の影響は最後まで続きます。

ラッパーの燃焼が悪くなると、海外のグミを思わせるようなネガティブなニュアンスが現れました。

しかしラッパーを修正すると消えます。

やはりラッパーの燃焼状態が味へ与える影響は大きい。

不完全燃焼になると熱もこもるため、煙もかなり熱くなりました。

それでも美味い。

バンドまで到達した時点で約60分。

そこからさらに吸い進めます。

そして、この辺りでFactory Smokes Shadeとの決定的な違いを感じました。

終盤です。

Factory Smokesは安く、美味しく、日常葉巻として極めて優秀です。

しかし数少ない欠点を挙げるなら、終盤の落ち込みがあります。

505は違う。

苦味は増えます。

熱くもなります。

燃焼状態にも苦労しました。

それでも、最後まで味が残っています。

最後まで美味しい。

ここがAroma de Nicaの強さなのでしょう。

本当に幸せです。

最後は煙の熱さが厳しくなったため、いつもより少し早めに終了。

喫煙時間は75分でした。

アロマデニカ 505の総評

Aroma de Nica 505は、ピーナッツ、スパイス、クリームを中心とした、甘く芳醇なミディアムボディの葉巻でした。

最大の驚きは、Factory Smokes Shadeとの類似です。

特に強めに吸った時のピーナッツ、スパイス、クリーム。

香りの核はかなり近いように感じます。

しかし、だからといって505を「Factory Smokes Shadeの高級版」と呼ぶのは違います。

505の方が胡椒は強く、クリームは濃い。

質感も上品です。

そして終盤まで美味しさが残る。

吸い進めるほど、

これはAroma de Nicaであって、Factory Smokes Shadeではない。

という答えに近づいていきました。

価格は1200円。

Factory Smokesと比べれば高い。

しかし、1200円という価格だけを見て、この味と75分の喫煙時間を考えれば、十分すぎるほど優秀です。

今回唯一気になったのは燃焼。

ただし今日はかなり湿度が高く、ラッパー修正後にはネガティブな味も消えています。

そのため、葉巻そのものの問題と断定する気にはなれません。

むしろ次は、もう少し湿度の低い日に吸ってみたい。

燃焼が安定した505が、どこまで美味くなるのか。

それが怖い。

ただでさえ今回は、笑ってしまうほど美味かったのですから。

評価

評価項目点数評価理由
★★★★★ピーナッツ、スパイス、クリームを核に、胡椒、ウッド、甘みが重なる。終盤まで味の軸が崩れず、文句なく美味い。
煙量★★★★☆十分な煙量。燃焼状態によって熱さや厚みに差が出た。
甘み★★★★☆ナッツ由来の甘みが明確。優しく吸うほどピーナッツの甘みが前へ出る。
変化★★★★☆序盤だけでも胡椒主体からナッツの甘み、FS Shadeを思わせるスパイスへ何度も変化。終盤は苦味を加えながら核を維持した。
コストパフォーマンス★★★★☆1200円としては非常に高い完成度。ただしFactory Smokesという異常に安い比較対象が存在するため星4。
作り★★★★☆灰は非常に硬かった。一方で片燃えやラッパーの燃焼不良があり修正が必要。ただし高湿度環境の影響も大きそう。
満足感★★★★★「笑ってしまうほど美味い」「幸せ」と感じるほど高い満足感。75分しっかり楽しめた。
再購入★★★★★既にまた吸いたい。湿度の低い環境で再確認したい一本。
読書適性★★★★☆基本の味は心地よく、ながら吸いにも向く。ただし美味すぎて途中で葉巻へ意識を持っていかれる可能性がある。

再購入について

再購入は星5つ。

これは迷いません。

1200円。

安い葉巻ではありません。

特にFactory Smokesを普段吸っていると、価格差はどうしても気になります。

しかし、それでもまた吸いたい。

むしろ次は、湿度が低い日に吸いたい。

今回の燃焼状態でもこれだけ美味かったのです。

ラッパーが綺麗に燃え続けたら、どうなるのでしょうか。

恐ろしい。

幸い、国内で安定して購入できる葉巻です。

この品質の葉巻が、日本で1200円で普通に買える。

それ自体かなりありがたいことなのかもしれません。

ヒロミエンタープライズ公式オンラインショップで見る


アロマデニカ N−505[50RG/127mm]

最後に|FSに似ている。それでも505である

今回もっとも面白かったのは、Factory Smokes Shadeとの類似でした。

初めは、

「似ているな」

程度です。

しかし吸い進めるほど、

「かなり似ている」

になり、

強く吸った時には、

「これFSだろ」

くらいまで近づきます。

ピーナッツ。

スパイス。

クリーム。

私は普段Factory Smokes Shadeを吸っているため、この味が出てくると安心してしまいます。

そして呆ける。

危険です。

しかし終盤まで吸うと、結論は変わりました。

これはFactory Smokesではありません。

Aroma de Nicaです。

Factory Smokes Shadeが陽気で分かりやすい美味さなら、505にはそこへ胡椒、厚み、クリーム、上品さ、そして終盤の強さが加わっています。

だから値段も違う。

Factory Smokes Shade2.4本分。

その価格差に2.4倍の価値があるかと聞かれれば、簡単には答えられません。

しかし、

1200円でこれだけ美味い葉巻なのか。

そう聞かれれば答えは簡単です。

美味い。

めちゃくちゃ美味い。

なんという葉巻を作ってくれたのか。

そして最後まで吸い終えた時に残った感想は、妙に単純でした。

幸せである。

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