ニカ・ルスティカ コネチカット・ブロードリーフ トロは、最初から最後まで強烈な燻製香を放ち続ける、非常に個性的な葉巻でした。
ボディそのものはミディアム程度。しかし、煙量と香りの存在感が圧倒的です。
序盤はアメリカンバーベキューのような燻製。そこから酸味を伴うローストコーヒー、カカオ、クローブ、わずかな甘みやナッツへ。
毎日吸いたくなる葉巻ではありません。
それでも、一度吸えば忘れにくい。
日常から少し離れたい日に火をつければ、そこはもうアメリカです。
なお、今回は喫煙前にヘッドのラッパーが大きく剥がれる事故が発生しました。
パーフェックリペア(PerfecRepair)で補修し、約10分乾燥させた後に9mmパンチを使用。80分間、修復したことを忘れるほど問題なく吸い切れました。
✅おすすめする人
- 強い燻製香やロースト香が好きな人
- アメリカンバーベキューを思わせる葉巻を吸いたい人
- 煙量と香りの存在感を重視する人
- コーヒー、カカオ、土、スパイス系の味が好きな人
- 毎日用ではなく、特別感のある一本を探している人
- スモーキーなウイスキーや甘苦いコーヒーと合わせたい人
❌おすすめしない人
- クリームや柔らかな甘みを中心に楽しみたい人
- 繊細で上品な香味変化を求める人
- 燻製香や酸味の強い煙が苦手な人
- 読書へ集中できる控えめな葉巻を探している人
- 毎日気軽に吸える万能型を求める人
- 国内価格2,000円を割高に感じる人
ニカ・ルスティカ コネチカット・ブロードリーフ トロは楽天市場でも購入できます。
国内価格は約2,000円と個人輸入より高めですが、強烈な燻製香や大量の煙を一度体験してみたい人には、非常に印象へ残る一本です。
同じニカ・ルスティカでも、アドビは燻製よりもクローブやシナモン、胡椒といった香辛料の重なりが中心です。ブロードリーフとの違いが気になる方は、こちらのレビューも参考にしてください。


基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|
| 銘柄 | ニカ・ルスティカ コネチカット・ブロードリーフ トロ |
| メーカー | Drew Estate |
| サイズ | 6 × 52 |
| 長さ | 約152mm |
| リングゲージ | 52 |
| ラッパー | Connecticut Broadleaf |
| バインダー | Mexican San Andrés Negro |
| フィラー | エステリ/ハラパ産 Grade A Nicaraguan |
| 公式ボディ | Medium–Full |
| 公式プロファイル | ブラックペッパー、シダー、土、チョコレート |
| 購入価格 | 個人輸入着地約1,200円 |
| 国内価格 | 約2,000円 |
| カット | 9mmパンチ |
| 喫煙時間 | 約80分 |
| 終了位置 | 残り指約1.5本分 |
| ドリンク | モカ味+少量のミルク味プロテイン入りの甘苦いコーヒー |
| 天候 | 曇り、一時ミスト状の強い雨 |
| 風 | あり |
| 修復 | PerfecRepair使用、約10分乾燥 |
外観・プレドロー|ヘッド崩壊からの復活

濃いダークブラウンのラッパーは、いかにもコネチカット・ブロードリーフらしい荒々しい外観です。
葉脈や巻き目がはっきり見え、整然とした高級感よりも、名前どおりの素朴さと力強さを感じます。
ヘッドには葉をねじったような独特の意匠があり、いかにも癖の強そうな姿です。
ところが、喫煙前にそのヘッド部分のラッパーが大きく剥がれてしまいました。
そこで初めて、パーフェックリペアを実戦投入。
剥がれた葉を元の位置へ戻し、PerfecRepairを薄く塗って固定します。
約10分後には表面が乾いたように見えたため、緊張しながら9mmパンチをお見舞いしました。
結果は成功。
補修部分が再び持ち上がることはなく、ドローも良好です。
パンチ後の姿だけを見れば、先ほどまでラッパーが大きく剥がれていたとは思えません。
ラッパーから感じた香りは、
- 強いロースト香
- アーシー
- 酸味を伴うカカオ
- カラメル
- 三温糖を思わせる穏やかな甘み
フットからは、干し草のような香りがありました。
序盤|アメリカンバーベキューのような強烈な燻製

火をつけて普通に煙を吐くと、最初に飛び込んできたのは強烈な燻製香です。
煙量も非常に多く、煙そのものにかなりの厚みがあります。
ボディはミディアム程度ですが、燻製香の強さによって、実際の味以上に大きな存在感を感じました。
レトロヘイルでも燻製が支配的。
その奥には、
- 酸味を伴う焙煎コーヒー
- ロースト香
- カカオ
- クローブを思わせるスパイス
- わずかな黒胡椒
が隠れています。
ラッパーの香りと、実際に吸ったときの味がよくつながっています。
副流煙まで完全に燻製。
私は葉巻を吸っているというより、葉巻から燻されているような状態です。
今回の甘苦いモカ系コーヒーとは、非常によく合いました。
ドリンクの苦味と甘みが葉巻のカカオやコーヒーを持ち上げ、強すぎる燻製感にも負けません。
ただし、燻製香はあまりにも強烈です。
燻製が好きな人には個性となりますが、苦手な人には、ほかの味をすべて覆う欠点にもなるでしょう。
指1.5本分ほど進むと、最初の衝撃は少し落ち着きます。
普通に吐いた煙ではコーヒーのニュアンスが分かりやすくなり、副流煙にもわずかな甘みが加わりました。
レトロヘイルの燻製も残っていますが、着火直後ほどの暴力的な強さではありません。
中盤|燻製の奥にカカオ、コーヒー、甘みを探す

中盤に入っても、味の構成に大きな変化はありません。
燻製、ローストコーヒー、カカオ、酸味が中心です。
灰はかなり脆く、風に吹かれると崩れやすい状態でした。
ただし、燃焼自体は意外にも安定しています。
ブロードリーフ葉巻では片燃えが一気に進行することもありますが、今回は少し待てば燃焼が追いつき、大きな修正を必要としませんでした。
中盤で分かったのは、レトロヘイルを多用しない方が味を楽しみやすいということ。
レトロヘイルでは燻製香が前へ出すぎて、細かな味が分かりにくくなります。
一方、通常の吐煙では、
- コーヒー
- カカオ
- 穏やかな甘み
- わずかなナッツ
が比較的はっきり感じられました。
私の場合は、
レトロヘイル3:通常の吐煙7
くらいが最もおいしく感じます。
レトロヘイルは燻製やスパイスを確認するために時々使い、基本は普通に煙を吐く。
その方が、この葉巻に隠れている甘みや味の輪郭を拾いやすいでしょう。
副流煙には少しずつ酸味が乗ってきます。
味の印象は、
アメリカンバーベキューから、アメリカンコーヒーへ
と移っていくようです。
いかにもアメリカ人が好みそうな葉巻だと感じました。
コーヒー、ロースト、燻製という方向性だけなら、ドントーマス・ブラジル ロブストにも通じます。ただし、ニカ・ルスティカの方が燻製香と煙の存在感は圧倒的でした。

雨と風と燻製|函館産ベーコン製造開始
喫煙中、強烈な雨というより、水飛沫のような細かいミストに襲われました。
軒下へ退避します。
しかし、風があるため、ほとんど意味はありません。
ずぶ濡れになりながら、葉巻から強烈な燻製を浴び続けます。
私は今、何になろうとしているのでしょうか。
普通のベーコンであれば、そろそろ完成している頃です。
終盤|日常から離れたい日に吸う葉巻

終盤に近づくと、レトロヘイルの燻製感は少し弱くなります。
代わりに酸味が強くなりますが、決して不快な酸味ではありません。
ローストコーヒーの延長として、味わいに馴染んでいます。
それでも燻製香は最後まで消えません。
変化の大きな葉巻ではありませんが、その存在感は圧倒的です。
好みは大きく分かれるでしょう。
しかし、一度吸えば忘れにくい一本になるはずです。
個人的には、毎日吸いたい葉巻ではありません。
普段使いなら、よりクリーミーで甘みやナッツを感じられる葉巻を選びます。
それでも、日常から解放されたい日には、またこの葉巻を吸うでしょう。
これを吸えば、そこはアメリカになるのです。
最終盤|これは葉巻レビューなのか、ベーコンの調理なのか
最終盤まで、燻製香は残り続けます。
タール由来の苦味は、焦げた肉のように感じられました。
それまで感じていた酸味は焦げ感に覆われていますが、煙が目にしみるため、確実に存在しているのでしょう。
指3本分ほど進んだところで、後味に明確な苦味が現れます。
うっすらと甘みもあるような気がします。
しかし、燻製機に長時間放り込まれた私には、もはや繊細な味など分かりません。
弱く吸えばコーヒーも残っています。
ただし、それではアメリカンスタイルとは言えないでしょう。
箸やフォークなんて必要ありません。
丸ごと吊るされたベーコンへかぶりつく。
ブリスケットは手で食うものです。
たまには、こういうのも悪くありません。
残り指1.5本分まで吸ったところで、熱くなったため終了。
喫煙時間は約80分でした。
あと少し続けていれば、危うく私の指まで燻製されるところです。
総評|毎日はいらない。しかし、一度吸えば忘れられない
ニカ・ルスティカ コネチカット・ブロードリーフ トロは、強烈な燻製香と大量の煙を楽しむ葉巻でした。
公式プロファイルにはブラックペッパー、シダー、土、チョコレートとあります。
実際には、それらが混ざり合い、
- アメリカンバーベキュー
- 酸味のあるローストコーヒー
- カカオ
- クローブ
- カラメル
- 焦げた肉
のような印象へ変化しました。
味そのものが極端に濃いというより、燻製香が全体へ立体感と圧倒的な存在感を与えています。
着地約1,200円なら、十分に価格以上の体験があります。
一方、国内価格の約2,000円では、日常的に購入するには割高です。
個人輸入価格なら再購入しますが、毎日吸うためではありません。
普段とは違う空気を味わいたい日。
焚き火やバーベキュー、広い庭を思い浮かべたい日。
一本だけで気分を大きく変えたい日に選びたい葉巻です。
PerfecRepairの修復結果|修復したことを忘れていた
今回、味と同じくらい驚いたのがパーフェックリペアの性能でした。
ヘッド部分のラッパーは、喫煙前に大きくめくれ上がっていました。

PerfecRepairを使い、約10分乾燥させた後、修復部分へ9mmパンチを使用しています。
それでも、
- パンチ時の再剥離なし
- ドロー良好
- 喫煙中の浮きや剥がれなし
- 80分間、最後まで問題なし
という結果でした。
喫煙中は強烈な燻製香へ意識を奪われ、修復個体だったこと自体を完全に忘れていました。
今回使用したパーフェックリペア(PerfecRepair)はこちら。
応急処置で無理やり吸える状態にしたのではありません。
修復後は、ほぼ通常の葉巻として扱えています。
結着豚、強すぎるブヒィ。
項目別5段階評価
| 項目 | 評価 | 理由 |
|---|
| 味 | ★★★★☆ | 燻製、コーヒー、カカオ、酸味が明確。好みは分かれるが個性は強烈 |
| 煙量 | ★★★★★ | 煙の量と厚みは圧倒的 |
| 甘み | ★★★☆☆ | カラメルや三温糖、副流煙の甘みはあるが、燻製に隠れやすい |
| 香り | ★★★★★ | 一度吸えば忘れにくいほど強烈な燻製香 |
| 変化 | ★★★☆☆ | 大きな変化はないが、燻製からコーヒー、酸味、焦げへ推移 |
| コストパフォーマンス | ★★★★☆ | 着地約1,200円なら優秀。国内2,000円では割高 |
| 作り | ★★★☆☆ | ヘッド破損と脆い灰は気になるが、ドローと燃焼は良好 |
| 満足感 | ★★★★☆ | 万能型ではないが、体験としての満足感が非常に高い |
| 再購入 | ★★★★☆ | 毎日ではないが、日常から離れたい日にまた吸いたい |
| 読書適性 | ★★★☆☆ | 香りの存在感が強く集中を奪うが、吸い方に慣れれば可能 |
再購入判断|日常用ではなく、気分を変えるために買う
個人輸入で約1,200円なら再購入します。
ただし、常備して毎日吸うためではありません。
この葉巻は普段へ寄り添うタイプではなく、普段の景色を強制的に変える葉巻です。
毎日吸う葉巻として考えるなら、私はクリーム、ナッツ、白胡椒を楽しめるアロマデニカ504を選びます。こちらは景色を変える葉巻ではなく、日常へ穏やかに寄り添う一本です。

毎日食べる白米ではない。
休日に炭火を起こし、大きな肉を焼き、手を汚しながら食べるバーベキューです。
国内価格2,000円では積極的に買いません。
しかし、個人輸入価格なら、クーラーボックスに何本か置いておきたい。
日常に飽きた日、この葉巻があれば、いつでもアメリカへ行けます。
最後に
私はピッグテールに9mmパンチをお見舞いしました。
しかし、葉巻から強烈な燻製のカウンターを受け、最終的にはこちらがノックアウトされています。
これは葉巻のレビューなのでしょうか。
それとも、ベーコンの調理記録なのでしょうか。
もはや私には判断がつきません。
熱くなった葉巻を指1.5本分残して置き、手を見る。
危うく指まで燻製されるところでした。
しかし、もう手遅れだったのかもしれません。
無事に私はベーコンになった。
ブヒィ。


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