Factory Smokes Sun Grown Robustoは、レトロヘイルによって甘いスパイスとローストピーナッツが立ち上がる、日常使いにちょうどいい葉巻でした。
普通に煙を吐くだけでは、序盤の味はかなり薄めです。
しかし、煙を優しく、細く、長く鼻から抜くと、
- ナツメグ
- シナモン
- ローストピーナッツ
- ピーナッツの皮
- ほんのりとした甘み
が明確に現れました。
中盤までは非常に心地よく、ペプシゼロとの相性も良好。
一方、終盤は胡椒、苦味、酸味が強くなり、片燃えの修正も複数回必要でした。
とても上質で、複雑な葉巻ではありません。
ただ、これで良いと思わせてくれます。
なぜなら、500円だからです。
今回はヘッド周辺のラッパーが剥離した個体を、パーフェックリペア(PerfecRepair)で補修しています。
9mmパンチと55分の喫煙に耐え、最後に火を消すため力を加えるまで、補修部分が剥がれることはありませんでした。
今回は修復個体ですが、補修していないFactory Smokes Sun Grownの味や燃焼については、通常個体のレビューでも紹介しています。
Factory Smokes Sun Grown Robustoの通常個体レビュー
同じFactory Smokesでも、より軽くクリーミーな味わいが気になる方は、Factory Smokes Shade Robustoのレビューもどうぞ。

✅おすすめする人
- 甘いスパイスやローストピーナッツの味が好きな人
- レトロヘイルを使って葉巻を楽しめる人
- 安価でも味に納得できる日常用葉巻を探している人
- 重すぎず、薄すぎない葉巻を吸いたい人
- コーラ系飲料と葉巻を合わせたい人
- 多少の片燃えや作りの粗さを許容できる人
❌おすすめしない人
- 普通に煙を吐くだけで濃い味を求める人
- 副流煙の香りまで上質であることを求める人
- 終盤まで味が崩れない葉巻を探している人
- 燃焼修正をせず、完全に放置して吸いたい人
- レトロヘイルをほとんど使わない人
- 高級葉巻らしい複雑さや滑らかさを期待する人

基本情報
Drew Estate公式によると、Factory Smokes Sun Grownはハバノラッパー、インドネシア産バインダー、中央アメリカ産フィラーを使用。ロブストは5×54で、公式ボディはミディアム。甘みとシナモンスパイスを特徴としています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 銘柄 | Factory Smokes Sun Grown Robusto |
| メーカー | Drew Estate |
| サイズ | 5×54 |
| 長さ | 約127mm |
| リングゲージ | 54 |
| ラッパー | Habano |
| バインダー | Indonesian |
| フィラー | Central American |
| 公式ボディ | Medium |
| 公式プロファイル | 甘み、シナモンスパイス |
| 購入価格 | 約500円 |
| カット | 9mmパンチ |
| 喫煙時間 | 約55分 |
| 終了位置 | 残り指約2本分 |
| ドリンク | 開栓から約3日経過したペプシゼロ |
| 天候 | 雨上がりの屋外 |
| 修復 | PerfecRepair使用 |
外観・プレドロー|光沢のある補修部分

今回は、ヘッド周辺のラッパーが剥離していた修復個体です。
剥がれたラッパーをパーフェックリペアで接着したため、補修部分には周囲よりも少し強い光沢があります。
近くで見ると修復した場所が分かりますが、葉はきれいに寝ており、大きく浮いている部分はありません。
PerfecRepairが乾いたことを確認し、9mmパンチを使用。
パンチを入れてもラッパーが再び剥がれることはなく、穴の周囲も問題なく固定されています。
ドローは、やや軽めに感じました。
ラッパーから感じた香りは、
- ウッディ
- わずかな甘み
- 和三盆を思わせる柔らかな甘い香り
- 軽いロースト感
フットからは、濡れた紙のような香りがあります。
以前は、ラッパーが補修できないほど崩壊したSun Grownも吸っています。PerfecRepairを持っていなかった頃の、葉巻というより現代アートに近い個体です。

序盤|普通に吐くと薄い。レトロヘイルでは別物

着火直後、普通に煙を吐くと、味は非常に薄く感じました。
ほとんど味がないといってもいいほどです。
ところが、レトロヘイルを使うと印象が一変します。
- ウッディ
- ナッティ
- ナツメグ
- シナモン
- スパイス
- ほんのりとした甘み
が一気に立ち上がりました。
7mmほど吸い進めると、普通に吐いた煙にも、うっすらとウッディさとナッツが現れます。
ただし、通常の吐煙だけでは、あまり美味しくありません。
この葉巻は完全にレトロヘイル推奨です。
私の場合は、
レトロヘイル9:通常の吐煙1
くらいの割合で吸っていました。
煙を強く鼻から出すのではなく、優しく、細く、長く抜くことが重要です。
そうすると、スパイスの奥から穏やかな甘みが現れます。
後味にはピーナッツの皮。
ほんのり甘いローストピーナッツを食べているようです。
強めに吸い、やや強くレトロヘイルすると、今度はピーナッツが前へ出ました。
吸い方によって、甘み、スパイス、ナッツの比率が変わります。
ボディはミディアムライトからミディアム程度。
修復個体であることを考えれば、味は十分すぎるほど生きています。
これは恐らく良個体です。
救ってよかった。
副流煙|スパイシーだが、少し雑味がある
副流煙からもスパイシーな香りがします。
ただし、口に含む煙ほど印象は良くありません。
若干の雑味があり、吸っている煙の甘いスパイスやピーナッツと比べると、やや粗く感じました。
この時点で片燃えも進行したため、一度修正しています。
作りの粗さはありますが、購入価格は約500円。
味の本流が美味しいため、多少の欠点は許容できました。
ペプシゼロとの相性|甘みよりもスパイスが際立つ
今回合わせたのは、開栓から約3日経過したペプシゼロです。
保存していたボトルへ直接口は付けず、飲む分だけ別容器へ移していました。
炭酸はかなり弱くなっています。
しかし、葉巻との相性は非常に良好です。
ペプシゼロの甘みとカラメル感が、葉巻の苦味やピーナッツの皮を受け止めます。
それだけではありません。
意外にも、葉巻のスパイスがより鮮明になりました。
コーヒーと合わせて苦味を重ねるよりも、ペプシゼロの甘酸っぱさで輪郭を戻す方が、Factory Smokes Sun Grownには合うのかもしれません。
カロリーゼロの葉巻と、カロリーゼロのペプシ。
恐ろしい融合です。
中盤|これで良いと思わせてくれる

中盤に入ると、味わいにほんの少し厚みが増しました。
中心にあるのはスパイスとピーナッツ。
そこへ穏やかな甘みが重なります。
序盤から大きく変化したわけではありませんが、薄すぎず、重すぎず、日常的に吸うには絶妙な濃さです。
途中、副流煙からアンモニアを思わせる強い酸味が現れました。
これは明確にネガティブです。
しかし、数パフほどで急速に弱まり、その後はほとんど気にならなくなりました。
何が原因だったのかは分かりません。
この葉巻は、圧倒されるほど美味しい葉巻ではありません。
ただ、これで良いと思わせてくれます。
安さを理由に味を我慢するのではなく、味わいそのものでも納得させてくれる葉巻です。
ほんのり甘いスパイスとピーナッツ。
薄すぎず、重すぎないボディ。
この絶妙な塩梅が、何でもない日常を少しだけ引き立ててくれます。
私はFactory Smokesが好きで仕方ありません。
500円だからです。
終盤|あの頃のサングロウンは戻ってこない

終盤に入ると、レトロヘイルに胡椒のようなピリつきが加わりました。
苦味と酸味も強くなります。
やはり、Factory Smokesは終盤が弱い。
しかし、不思議と心地よさは残っています。
片燃え、副流煙の雑味、終盤の苦味。
どんなネガティブも、ワンコインという事実がすべてを飲み込んでしまいます。
太ることなく、スパイスをまとったローストピーナッツをこれだけ長く味わえるのです。
気分が良い。
指3本分ほどまで進むと、サングロウンらしい面影はほとんど失われました。
残っているのは、わずかなピーナッツ。
中心となるのは、
- 胡椒のピリつき
- 終盤特有の苦味
- 酸味
です。
ただし、ペプシゼロがあれば話は少し変わります。
スパイスが際立ち、苦味と酸味はドリンクの甘みである程度マスキングされました。
片燃えを修正すると、煙の厚みも一時的に回復します。
ラッパーが正しく燃えることの大切さを教えてくれました。
弱く吸えば、数十分前の甘いスパイスとローストピーナッツを、わずかに思い出すこともできます。
しかし、どんな吸い方をしても、もうあの頃のサングロウンは戻ってきません。
いつもより少し早いものの、残り指2本分、喫煙時間55分で終了しました。
総評|最高ではない。だが、日常にはこれがいい
Factory Smokes Sun Grown Robustoは、レトロヘイルによって本領を発揮する葉巻でした。
通常の吐煙ではかなり薄く、序盤はほとんど味を感じません。
しかし、煙を優しく鼻から抜けば、
- ナツメグ
- シナモン
- 甘いスパイス
- ローストピーナッツ
- ピーナッツの皮
が明確に現れます。
中盤までは非常に美味しく、重すぎないボディも日常用として優秀です。
一方で、副流煙の雑味、一時的なアンモニア系の酸味、片燃え、終盤の苦味と酸味は気になりました。
作りや味の完成度だけを見れば、欠点のある葉巻です。
それでも、約500円で55分。
甘いスパイスとローストピーナッツを楽しみながら、何でもない時間を少し豊かにしてくれます。
高級葉巻の代用品ではありません。
Factory Smokesは、Factory Smokesとして価値があります。
最高の一本ではない。
しかし、日常に吸うなら、これがいい。
PerfecRepairの修復結果|最後まで吸うには十分すぎる
今回は、ヘッド周辺のラッパーが剥離した個体をパーフェックリペアで補修しました。

結果は非常に良好です。
- 補修部分に多少の光沢は残る
- 9mmパンチでも再剥離しない
- ドローに問題なし
- 55分の喫煙中に剥がれない
- 接着剤由来と思われる異味なし
- 熱を受けても通常の喫煙には耐える
最後に火を消すため、葉巻へやや強く力を加えたところ、補修部分は剥がれました。
永久に接着されるわけではありません。
しかし、普通に持ち、普通に吸う程度の力では、最後まで剥離しませんでした。
葉巻を吸い終えるための補修材としては、十分すぎる性能です。
少し価格が高いことは難点。
それでも、一つで何度も使用でき、捨てるはずだった葉巻を救えるなら、安い……と思いたい。
500円の葉巻へPerfecRepairを使う。
費用対効果を深く考え始めると、少し怪しくなります。
ただ、葉巻を吸う人なら、持っていて損はないでしょう。
PerfecRepairは、今回より大きくヘッドが剥離したニカ・ルスティカでも使用しました。そちらも9mmパンチと80分の喫煙に耐えています。

[今回使用したパーフェックリペア(PerfecRepair)はこちら]
項目別5段階評価
| 項目 | 評価 | 理由 |
|---|
| 味 | ★★★★☆ | レトロヘイルでは甘いスパイスとローストピーナッツが明確。通常吐煙は薄い |
| 煙量 | ★★★☆☆ | 必要十分だが、圧倒的な厚みや煙量ではない |
| 甘み | ★★★☆☆ | 優しく細くレトロヘイルすると、穏やかな甘みが現れる |
| 香り | ★★★★☆ | ナツメグ、シナモン、ローストピーナッツを思わせる香りが魅力 |
| 変化 | ★★★☆☆ | 中盤で少し厚みが増し、終盤は胡椒、苦味、酸味へ移行 |
| コストパフォーマンス | ★★★★★ | 約500円で55分。欠点を含めても十分すぎる満足度 |
| 作り | ★★★☆☆ | 片燃えと一時的なアンモニア系の酸味があり、複数回修正した |
| 満足感 | ★★★★★ | 修復個体を救済し、甘いスパイスとピーナッツを十分楽しめた |
| 再購入 | ★★★★★ | 日常用として、価格、味、ボディのバランスが非常に良い |
| 読書適性 | ★★★★☆ | 重すぎず、味も過度に主張しないため、日常の読書に合わせやすい |
再購入判断|当然、また買う
再購入します。
Factory Smokes Sun Grownは、複雑で上品な葉巻ではありません。
普通に吐けば薄く、副流煙には雑味があり、終盤も崩れます。
それでも、約500円で甘いスパイスとピーナッツを55分楽しめます。
薄すぎず、重すぎず、何かをしながら吸っても邪魔にならない。
日常用として、これほど扱いやすい葉巻は多くありません。
私はFactory Smokesへ、高級葉巻のような完成度を求めていません。
火をつければ、それなりに美味しい。
失敗しても財布への被害が小さい。
そして時々、今回のような良個体に出会えます。
それで十分です。
いや、それがいいのです。
最後に
喫煙中、珍しくスズメが近くまでやってきました。
距離は、およそ60cm。
スズメは警戒心が強く、普段なら3mほど先でも、こちらが少し動けば逃げてしまいます。
Factory Smokes Sun Grownの甘いピーナッツ香には、スズメをも惹きつける魅力があったのかもしれません。
そして葉巻を置き、開栓から3日経ったペプシゼロを最後まで飲み干しました。
やはり、うまい。
Factory Smokesとペプシゼロ。
どちらがうまかったのかは、読者の想像に任せます。
ちなみに、どちらもカロリーはほぼゼロです。
葉巻代はゼロではありません。
しかし、500円です。
ブヒィ。



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