Flor de Oliva Original Cabinet Edition Churchillをレビューします。
結論から言えば、安く、長く、安定して楽しめる優秀なチャーチルです。
味わいの核はウッディ。中盤からバタークリームのような丸みと、ナッツ系の甘みが加わります。
ただし、チャーチルらしく序盤は穏やかです。
長時間吸えること自体は魅力ですが、一本の葉巻へ集中し、序盤・中盤・終盤それぞれに高い完成度を求める私には、序盤が少し弱すぎました。
読書や作業をしながら、ゆっくり長く吸いたい人にはかなり向いている葉巻です。
✅ Flor de Oliva Churchillをおすすめする人
- 安くて長く吸える葉巻を探している人
- ウッディ、ナッツ、クリーム系の味が好きな人
- 強すぎない葉巻をゆっくり楽しみたい人
- 読書や作業をしながら吸いたい人
- ドローの安定性を重視する人
❌ おすすめしない人
- 序盤から濃厚な味を求める人
- 大きく劇的な味の変化を求める人
- 灰の丈夫さや燃焼の美しさを重視する人
- 短時間で濃い満足感を得たい人
- ながら吸いではなく、一本へ完全に集中したい人
※国内未流通のため、この記事に商品広告や購入リンクは掲載していません。


基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 銘柄 | Flor de Oliva churchill |
| メーカー | Oliva Cigar Co. |
| 生産国 | ニカラグア |
| サイズ | 7インチ × 52RG |
| ビトラ | チャーチル |
| ラッパー | インドネシア |
| バインダー | ニカラグア |
| フィラー | ニカラグア |
| 購入価格 | 約625円 |
| 通常課税時の目安 | 約750円 |
| 喫煙時間 | 約60分 |
| カット | チャーチル |
| ドリンク | モカプロテイン入りコーヒー |
| 天候 | 曇り時々雨・風強め |
| ボディ | ミディアム |
| 燃焼修正 | なし |
| ニコチン | 普通 |
外観と着火前の香り

細長いチャーチルサイズで、ラッパーは明るめの茶色。
表面には葉脈や細かな巻き目が見えますが、大きな破損や不安を感じる部分はありません。
ラッパーからは、ウッディな香りに加えて、三温糖やカラメルのような甘みを感じます。わずかにレザーもあります。
フットの香りはダンボール。
色気のある香りというより、素朴で乾いた印象です。
ドローは良好。
私はFlor de Olivaを何本も吸っていますが、これまでドローの悪い個体に出会った記憶がありません。
価格を考えると、本当にすごい安定性です。
序盤|穏やかすぎるウッディな立ち上がり

普通に煙を口から吐くと、中心にあるのはウッディさです。
レトロヘイルでは、ウッディ、ナッツの甘み、そして全体に薄いモヤがかかったような印象。
副流煙からはナッツ系の甘い香りを感じます。
決して不味くありません。
むしろ安定して美味しい。
ただし、チャーチルらしく味は穏やかです。
ボディはミディアムライトからミディアム程度ですが、序盤はどうしても薄く感じます。
途中で片燃えを修正すると、味に少し厚みが戻りました。
やはりラッパーが正常に燃えているかどうかは、葉巻の味に大きく影響するようです。
私は、葉巻一本の中にあるストーリーだけでなく、序盤・中盤・終盤、それぞれの完成度を求めてしまいます。
チャーチルは長く吸えることが魅力です。
しかし、その長さを作るためなのか、序盤が助走のようになりやすい。
読書や作業をしながら吸うなら、この穏やかさは利点でしょう。
一本へ集中して味わう場合、私には少し物足りません。
指2本分|薄いスパイスが甘みの輪郭を描く
指2本分ほど吸い進めると、本当に薄いスパイスが見え始めた。
辛さが増したというほどではない。
しかし、そのわずかな刺激が輪郭線となり、序盤からあったナッツ系の甘みが、よりはっきりと感じられる。
これまでFlor de Olivaには、もっとウッディな印象を持っていた。
もしかすると、それは葉巻そのものだけではなく、過去に合わせたコーヒー系ドリンクがウッディな渋みを強調していた可能性もある。
この葉巻の本体は、単なる木ではない。
木を土台にした、甘いナッツ。
そんな印象へ変わってきた。
中盤|バタークリームのような丸みが現れる

中盤に入ると、味わいは明確に厚くなります。
ウッディさを核に、クリームやバターを思わせる丸みが加わりました。
ドリンクの味が口に残っている間は分かりにくいものの、数パフしてモカプロテインコーヒーの味が薄れると、バタークリームのような存在がうっすら戻ってきます。
私の好きな味です。
私の凝り固まった脳を溶かしてくれ。
などと考えながら、再びラッパーの燃焼を修正します。
風が強く、終盤までに燃焼修正は合計4回。
珍しいことではありません。
海風の強い環境で葉巻を吸ってきたため、片燃えの修正にも慣れてしまいました。
葉巻の天敵は風です。
しかし、風が煙を外へ運んでくれるからこそ、美味しく感じる瞬間もあるのかもしれません。
室内で吸えば燃焼は安定するでしょう。
その一方で、副流煙が滞留して、逆に煙たく感じる可能性もあります。
外には外で吸う美味しさがあるのでしょう。
灰は非常に脆く、脱灰した際にはラッパー側の灰もほとんど落ちてしまいました。
ラッパーの燃焼が十分に進んでいなかったことも、灰が残らなかった原因かもしれません。
この葉巻は灰を長く育てるより、早めに落とした方が吸いやすそうです。
終盤|渋みが増しても、バターはしぶとく残る

終盤に入ると、バター感は少しずつ弱くなります。
私を完全に溶かす気はないらしい。
少し残念です。
味わいはウッディな渋みが強くなり、苦味も加わります。
それでも、ナッツの存在はわずかに残っています。
副流煙は香ばしく、焼き菓子を思わせる良い香りです。
終盤になると、モカプロテインコーヒーとの相性はかなり良くなりました。
葉巻の苦味や渋みを、ドリンクの甘みと香りがマスキングしてくれます。
ただし、同時に繊細なバター感まで隠れてしまいます。
ドリンクとの相性が良いことと、葉巻の長所を伸ばしてくれることは、同じではないようです。
ドリンクの味が消えるまで5パフほど待つと、バター感が再び戻ってきました。
最終盤でも、バターはしぶとく残り続けています。
私にとっては好都合です。
苦味や渋みよりも、わずかに残ったバターの甘みに意識が向きます。
もしかすると、現在の食生活も関係しているのかもしれません。
私はケトジェニックとローファットを行き来しています。
ローファット中は、脂質を連想させるバターやクリームを強く拾う。
ケトジェニック中は、甘みを強く求める。
身体が欲している味を、自然と強く感じている可能性があります。
もちろん、根本的な好みの影響も大きいでしょう。
私にとって最も好きな味は、やはり甘みなのだと思います。
雨が降ってきたため、途中で軒下へ避難。
避難すると、今度は少し日が差してきました。
自然とは容赦がありません。
指一本分まで吸い進め、熱くなってきたところで終了。
喫煙時間は約80分でした。
総評|長時間のながら吸いに強い、安定したチャーチル
Flor de Oliva Churchillは、ウッディな味わいを核に、ナッツやバタークリームのような甘みを楽しめる葉巻でした。
序盤は穏やかで、一本へ集中して味わうには少し物足りません。
しかし、中盤から現れるバター感は私の好みに合っています。
終盤は苦味や渋みが増えるものの、バター系の丸い甘みは最後までしぶとく残りました。
味の変化は大きくありません。
それでも、約750円で80分吸え、ドローも安定しています。
価格、長さ、使いやすさを考えれば、非常に優秀です。
一本へ集中して味わう葉巻というより、読書や作業をしながら長く付き合う葉巻。
味の強さではなく、穏やかさと安定性を評価したい一本です。
項目別5段階評価
| 評価項目 | 点数 | 評価理由 |
|---|---|---|
| 味 | ★★★★☆ | ウッディを核に、ナッツやバタークリームのような甘く滑らかな味わい。中盤以降は好みの方向へ厚みを増したが、序盤はやや薄く感じた。 |
| 煙量 | ★★★☆☆ | 必要十分な煙量だが、豊富というほどではない。風の影響もあり、煙の存在感は控えめだった。 |
| 甘み | ★★★★☆ | ナッツ、カラメル、バタークリーム、焼き菓子を思わせる甘み。強烈ではないが、最終盤までしぶとく残った。 |
| 変化 | ★★★☆☆ | 序盤の穏やかなウッディさから、中盤にバター感が加わり、終盤は渋みと苦味が強くなる。変化は緩やか。 |
| コストパフォーマンス | ★★★★★ | 約750円で80分楽しめ、味もドローも安定。日常用の長尺葉巻として非常に優秀。 |
| 作り | ★★★★★ | ドローは終始良好。強風下でも最後まで問題なく吸えた。片燃えや灰の脆さはあったが、今回は風の影響が大きい。 |
| 満足感 | ★★★★☆ | 中盤以降のバター感は非常に好みで、長時間楽しめた。ただし、序盤の弱さが満点を妨げた。 |
| 再購入 | ★★★★☆ | 安定感、価格、長く吸える点は魅力的。ただし、一本へ集中するなら、より序盤から厚みのあるビトラを優先したい。 |
| 読書適性 | ★★★★☆ | 味が穏やかで長時間吸えるため、読書や作業との相性は良い。風の強い日は燃焼修正で集中を妨げられる。 |
再購入について
再購入はありです。
ただし、私がFlor de Olivaを買う場合、味へ集中して吸うならチャーチル以外のビトラを優先すると思います。
チャーチルの長時間吸える点は魅力的です。
一方で、序盤の味が穏やかすぎるため、一本全体の完成度としては少し物足りません。
読書用、作業用、考え事をしながら吸う葉巻としては非常に優秀。
価格を考えれば、常備しておいて損のない一本です。
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最後に|味わうということは素晴らしい
私はもともと洋菓子が好きです。
しかし、現在のケトジェニックとローファットを行き来する生活では、脂質と糖質を同時に多く含む洋菓子は、なかなか食べにくい存在になりました。
私は本当にその味が好きなのか。
それとも、身体が脂肪を蓄えるために、脂質と糖質を美味しく感じさせているのか。
その判断はできません。
ただ、脂質と糖質を同時に摂ると、食べ物の完成度に対するハードルが明らかに下がる気がします。
多少完成度が低くても、美味しく感じてしまう。
葉巻には脂質も糖質もありません。
それでも、バタークリームや焼き菓子を連想する香りによって、食べ物の記憶や身体の欲求が呼び起こされます。
葉巻の味を評価しているつもりでも、実際にはその日の食生活、身体の状態、飲み物、天候、土地の空気まで含めて味わっているのかもしれません。
海の近くでは、海鮮や塩、日本酒、少しのピートが美味しく感じる。
以前は好きだった赤ワインが、今ではどうしても美味しく感じられない。
郷土料理とは、その土地の環境の中で、長い時間をかけて美味しいと認められてきた味の集大成なのかもしれません。
この葉巻は、私の凝り固まった脳を完全には溶かしてくれませんでした。
しかし、最後まで残ったバターの甘みは、味覚と身体、食生活、土地について考えるきっかけをくれました。
味わうということは、素晴らしい。


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