タバカレラ コロナをレビューします。
買って間もない頃は、草っぽさや雑味が目立った記憶があります。しかし、しばらく保管してから吸った今回の一本は、ウッディさを軸にナッツのような甘みが現れ、以前より明らかにまとまっていました。
味はライトで、変化も派手ではありません。じっくり味を追いかけるというより、本や動画と一緒に、気づけば短くなっているような日常葉巻です。
ただし、終盤には甘苦さとスパイス、さらに一瞬だけミルクやバターのような丸みも現れました。
強烈な個性はありません。
それでも、甘くなったタバカレラは普通に美味い。
国内で安価な葉巻を揃えるなら、保管庫に何本か置いておきたくなる一本です。
✅おすすめする人
- 軽くて爽快な葉巻が好きな人
- ウッディ、ナッティ、淡い甘みを好む人
- 読書や動画と一緒に吸える葉巻を探している人
- 国内で購入しやすい廉価葉巻を探している人
- 購入後、しばらく休ませてから吸える人
❌おすすめしない人
- 買ってすぐ完成された味を求める人
- 濃厚な煙や強いボディを求める人
- はっきりした個性や大きな味の変化を求める人
- 箱ではなく、数本だけ購入したい人

タバカレラ コロナの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 銘柄 | タバカレラ コロナ |
| 長さ | 140mm/5.51インチ |
| リングゲージ | 44 |
| 購入価格 | 約500円 |
| カット | 9mmパンチ |
| ドロー | やや重め |
| ボディ | ライト |
| 喫煙時間 | 55分 |
| 美味しく吸えた位置 | 指2本分ほどまで |
| 終了位置 | 指1.5本分 |
| 飲み物 | 葉巻用プロテインコーヒー |
| 天候 | 快晴、風あり |
外観・プレドロー

ラッパーは明るめの茶色。
表面は滑らかというより素朴で、葉脈や巻きの線が目立ちます。高級感のある仕上がりではありませんが、廉価葉巻らしい飾らなさがあります。
ラッパーから感じる香りは、ウッディさと、ほんのり三温糖。
フットは濡れた段ボールのような香りです。
どちらもかなり淡く、香りだけで強く期待させるタイプではありません。
9mmパンチでカットすると、ドローはやや重めでした。
序盤|草と雑味を越えると、ナッツの甘みが現れる

着火直後、普通に煙を吐くとウッディ。
ただし、最初は雑味がかなり目立ちます。
レトロヘイルでは、ウッディ、紙、草。
副流煙にも草っぽさと酸味があり、買って間もない頃のタバカレラを思い出す荒さが残っていました。
ところが、7mmほど吸い進めると印象が変わります。
普通に吐くと、ウッディさに加えて、ナッツのようなわずかな甘み。
レトロヘイルでもウッディ、ナッティ、ほんのり草。
副流煙にもナッツ系の甘さが乗り始めました。
雑味は残っていますが、以前より草感が落ち着き、味にまとまりがあります。
買って間もない頃より、明らかに美味い。
ただし、これは長期熟成で伸びたと断定できるほどの検証ではありません。
今回の印象だけなら、要熟成というより、要休養と表現するのが近そうです。
しばらく保管することで、荒さが抜け、淡い甘みが見えやすくなったのでしょう。
ボディはライト。
ほんのり甘く、爽快で、重くない。
Factory Smokes Sun Grownの完全な代わりにはなりませんが、軽いウッディさと甘みを求める用途なら、少し近い場所にいる気もします。
ただし、同価格帯で比較すると、味の厚みや買ってすぐ吸える即戦力性はFactory Smokesの方が上です。
中盤|美味しいが、平坦さもある

中盤に入ると、ほんの少しだけ味の厚みが増したように感じます。
ただし、ボディは依然としてライト。
胡椒のようなスパイシーさも少し現れました。
ウッディ、ナッティ、淡い甘み、軽い胡椒。
味の構成は悪くありません。
普通に美味しいです。
しかし、ここで大きな問題になるのが平坦さ。
味わいを追い続ける葉巻というより、何かをしながら吸う日常葉巻です。
本や動画に意識を向けているうちに、気づけば短くなっている。
それ自体は悪いことではありません。
葉巻がこちらの邪魔をせず、時間の中へ静かに混ざってくれる。読書用として考えれば、むしろ大きな長所です。
一方で、あまりに平坦だと飽きてしまいます。
優れた日常葉巻には、
基本的には邪魔をしない。
しかし、ときどき味の変化でこちらを振り向かせる。
そんな加減が必要なのかもしれません。
ドリンクとの相性も悪くありません。
ただし、特別に良いわけでもありません。
葉巻がドリンクを邪魔せず、ドリンクも葉巻を大きく変えない。
良い意味では中立的です。
しかし、組み合わせによる相乗効果までは感じられませんでした。
美味しい。
コストパフォーマンスも良い。
ただ、どこかで味わったことがあるような、ありがちな味でもあります。
買って間もない頃の荒さには、良くも悪くもタバカレラらしい癖がありました。
休ませて整ったことで美味しくなった一方、その癖まで薄くなった可能性があります。
個性と日常性の共存は難しい。
そんなことを考えさせられる中盤でした。
終盤|白く輝く灰と、甘苦いスパイス

終盤になると、灰の白さが目立ちます。
アロマデニカを思わせるほど白い。
いや、今回の灰はアロマデニカより白く見えます。
銀白色に輝く灰と、黒い燃焼線の対比が美しい。
この見た目だけで、また吸いたくなってしまいます。
やめてほしい。
いや、悪いことではないのか。
良いことなのかもしれません。
味には苦味が加わり、甘苦系へ移行します。
そこへスパイスも重なりました。
何かの葉巻に似ている気がする。
Factory Smokes Sun Grownなのか。
Partagás Chicosなのか。
それとも、何かのマデューロ系だったのか。
確かに味の記憶はあるのに、銘柄が思い出せません。
以前そこに建物があったはずなのに、更地になると、何が建っていたのか思い出せない。
あのモヤモヤ感に似ています。
指3本分ほどになると、葉巻かプロテインコーヒーとの組み合わせかは分かりませんが、ほんのりミルクやバターのような丸みが現れました。
これは好きです。
良いじゃないか。
平坦だった葉巻が、最後に一度だけこちらを振り向かせました。
しかし、その味も指2本分ほどまでには消えてしまいます。
味わいとしても、ここまでが美味しく吸える限界でした。
そして、ここから恒例の耐久レースが始まります。
このレースの勝ち負けとは何なのでしょうか。
明確なルールはないはずなのに、なぜか私はいつも負けた気がします。
勝ちたいわけではない。
ただ、負けたくはないだけなのか。
私は葉巻を吸いながら、何をやっているのでしょうか。
このくだらなさも、日常らしくて悪くありません。

指1.5本分でかなり熱くなり、終了。
喫煙時間は55分でした。
なぜか、今日も負けた気がしました。
タバカレラ コロナの総評
タバカレラ コロナは、ライトで爽快な日常葉巻です。
序盤には草や紙、雑味が残りますが、少し吸い進めるとウッディ、ナッティ、淡い甘みへまとまります。
中盤は軽い胡椒が加わるものの、大きな変化はありません。
終盤には甘苦さとスパイスが現れ、一瞬だけミルクやバターのような好みの丸みも感じられました。
買って間もない頃と比べると、草感や雑味は明らかに落ち着いています。
そのため、購入後すぐ吸うよりも、一定期間休ませた方がよさそうです。
ただし、寝かせれば寝かせるほど個性が増す葉巻かどうかは、今回だけでは判断できません。
荒さが抜けて美味しくなる一方、タバカレラらしい癖まで薄くなっているようにも感じました。
味だけならFactory Smokesの方が上です。
価格も近く、Factory Smokesは購入後比較的すぐ美味しく吸えます。
それでも、国内で安価な葉巻を揃えたい場合、タバカレラ コロナは十分に購入候補へ入ります。
強く主張せず、読書や動画の邪魔をしない。
保管庫の隅に何本か置いてあっても困らない。
「これでなければ」とはなりにくい。だが、こういう葉巻も必要なのかもしれない。
今回の結論は、この一文に集約されます。
評価
| 評価項目 | 点数 | 評価理由 |
|---|
| 味 | ★★★★☆ | 序盤の雑味は残るが、ウッディ、ナッティ、淡い甘みがまとまり、終盤には甘苦さとスパイス、短時間ながらミルクやバターのような丸みも現れた。 |
| 煙量 | ★★☆☆☆ | 全体的に煙は控えめ。ライトな味わいと合わせて、存在感はやや薄い。 |
| 甘み | ★★★☆☆ | ナッツ系の淡い甘みがあり、終盤は甘苦系へ移行。強くはないが、以前より感じやすくなっていた。 |
| 変化 | ★★★☆☆ | 草・紙・雑味から、ナッティな甘み、胡椒、甘苦さ、ミルク・バター様の丸みへ変化した。大きな展開ではない。 |
| コストパフォーマンス | ★★★★☆ | 国内定価で考えればかなり優秀。ただし、買ってから休ませる時間が必要で、箱単位の販売が多い点は難しい。 |
| 作り | ★★★★☆ | ドローはやや重めだったが、燃焼は概ね安定。風のある環境でも長く保たれた、白く美しい灰が印象的。 |
| 満足感 | ★★★☆☆ | 普通に美味しいが、平坦な時間が長く、強く記憶へ残る一本ではない。日常葉巻としては十分。 |
| 再購入 | ★★★☆☆ | 別サイズを数本ずつ試したい。ただし、近隣で少量購入しにくく、箱買いするほどではない。 |
| 読書適性 | ★★★★☆ | ライトで邪魔をせず、味を追い続けなくても吸える。気づけば短くなっている、ながら吸い向けの一本。 |
再購入について
再購入は星3つ。
葉巻そのものには、また吸いたいと思える魅力があります。
特に、今回のように甘みが出たタバカレラは美味しい。
別のサイズも数本単位で試してみたいです。
ただし、タバカレラは箱単位で販売されていることが多く、近くに少量購入できる店がありません。
さすがに箱まではいらない。
Factory Smokesに出会っていなければ、もっと積極的に箱買いを考えたかもしれません。
国内購入だけで葉巻を揃えるのであれば、かなり有力な候補です。
しかし、個人輸入も含めて考えると、同価格帯にはFactory Smokesという強力な競合がいます。
数本だけ買えるなら再購入したい。
箱で買うなら、少し迷う。
そんな立ち位置です。
最後に|勝利条件のない耐久レース
今回吸ったタバカレラ コロナは、手元に残っていた最後の一本でした。
ラスト1。
ラス1。
ラスプーチン。
人間ならだいたい通じるらしいですが、AIには通じませんでした。
AIはラスプーチンという謎の葉巻銘柄が存在すると判断し、存在しない葉巻のレビュー方針まで堂々と提案しました。
情報が多ければ賢いとは限りません。
葉巻も同じなのかもしれません。
味が濃く、変化が多く、個性が強ければ、必ず日常に向くわけではない。
タバカレラ コロナは、強くはこちらを呼びません。
だから本を読みながら吸える。
考え事をしながら吸える。
そして気づけば、指2本分になっている。
そこから、なぜか耐久レースを始める。
勝利条件はない。
勝ちたいわけでもない。
それでも熱くなるまで吸い、今日も負けた気がする。
葉巻一本吸うだけで、なぜ勝敗が生まれるのでしょうか。
よく分かりません。
ただ、そのくだらなさも含めて、日常葉巻なのだと思います。


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