ニカ・ルスティカ・アドビ ロブストを再レビューします。
この葉巻は、これまで10本以上吸ってきました。
私の中では、
甘み、ピーナッツ、複雑なスパイス、胡椒。
このあたりが組み合わさった葉巻という印象があります。
今回も、その味を改めて確認するつもりでした。
ところが。
何かが違う。
甘みが弱い。
いつものスパイスも、ほとんど出てこない。
代わりに最初から最後まで前面にいたのは、
白胡椒、黒胡椒、ピーナッツ。
これまで吸った中では初めてのタイプです。
個体差なのか。
風の影響なのか。
それとも、たまたま今回だけ葉のバランスが違ったのか。
原因までは分かりません。
しかし、結果として今回は、
「胡椒ナッツ型ニカ・ルスティカ・アドビ」
と呼びたくなる、かなり珍しい一本になりました。

ニカ・ルスティカ・アドビ ロブストの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 銘柄 | Nica Rustica Adobe |
| サイズ | Robusto |
| サイズ表記 | 5 × 54 |
| カット | 9mmパンチ |
| 喫煙時間 | 65分 |
| 終了位置 | 指1.5本分 |
| 天候 | 曇り・風あり |
| ドリンク | ペプシゼロコーラ |
| ドロー | やや軽め |
| ボディ | ミディアム程度 |
公式情報では、
| 項目 | 公式 |
|---|---|
| Wrapper | Habano |
| Binder | Brazilian |
| Filler | Grade A Nicaraguan from Estelí and Jalapa |
| Body | Mellow – Medium |
| Taste Profile | Rustic and bright; sweet, spicy, and warm |
となっています。
今回面白かったのは、このsweet / spicyが私の知っているAdobeほど出なかったことです。
特に「spicy」については、クローブやシナモンのような香辛料系というより、
白胡椒と黒胡椒そのものの香りと刺激
が圧倒的に強い一本でした。
外観と着火前|カラメル、三温糖、ウッド

ラッパーから感じるのは、
- ウッディ
- カラメル
- 三温糖
- ほんのりしたスパイス
- わずかな酸味
酸味は発酵由来なのでしょうか。
嫌な酸っぱさではなく、香りの奥に少し存在する程度です。
一方、フットからはかなり素朴な紙のような香り。
9mmパンチでカット。
ドローはやや軽めでした。
極端にスカスカというほどではありません。
序盤|ウッド、白胡椒、そして薄い甘み

着火後、空パフを2回。
普通に煙を吐くと、
ウッディ、ほんのりしたスパイス、わずかな甘み。
最初は比較的おとなしい立ち上がりです。
しかし、レトロヘイルすると印象が一変。
白胡椒を思わせる香りと刺激がかなり強い。
最初の数mmでは、かなり胡椒が目立ちます。
ところが7mmほど進むと、その刺激は少し落ち着き、
スパイス+ほのかな甘み
へ変化。
さらにピーナッツも少し見えてきました。
ボディそのものはミディアム程度。
味の密度だけを見るとミディアムライトにも感じます。
しかし、スパイスや胡椒が広く存在するため、瞬間的にはミディアムフルのような厚みも感じます。
不思議なバランスです。
普通に吸うとウッディ。弱く吸うと甘い
指1本分ほど。
副流煙の甘みが強くなってきました。
一方、実際に吸った煙ではそこまで甘くありません。
普通に煙を吐くと、かなりウッディ主体。
レトロヘイルでは、
白胡椒+黒胡椒+ピーナッツ+何かのスパイス。
どことなくアロマデニカ384を思わせます。
共通しているのは、やはり胡椒とナッツでしょうか。
ただし384ほどクリーミーではありません。
興味深いのは、吸う強さ。
弱く吸うと自然な甘みが見える。
一方、強く吸うと胡椒とスパイスが前に出てきます。
この葉巻は、吸い方によってかなり表情が変わります。
中盤|ウッド主体。甘い副流煙がもどかしい

中盤に入っても、ウッディ感が強いままです。
普通に吐いたときの味わいも序盤と大きくは変わりません。
副流煙は相変わらず甘い。
しかし、その甘さが煙に乗ってこない。
これが今回ずっと続きます。
灰はやや脆め。
ただし風がそこそこあるにもかかわらず、燃焼自体はかなり綺麗です。
今回の個体は、作りそのものが大きく崩れている感じではありません。
弱く吸えば、
ウッディ+ほんのりした自然な甘み。
強く吸えば、
スパイス+胡椒。
かなり分かりやすく変化します。
そしてドリンクと合わせると、スパイスが少し持ち上がりました。
この香りは何でしょう。
ジンジャー?
そう言われれば、少し近い気もします。
やっと来た。ピーナッツと甘み
バンドまで指2本分ほど。
ここでようやく、
ピーナッツと煙そのものの甘み
がはっきり乗ってきました。
これだこれ。
私が普段Adobeで期待している味です。
しかし今日は登場が遅い。
いつもならもっと早い段階から、この甘みとナッツがスパイスの間に入ってきます。
今回は中盤後半になってようやく姿を現しました。
黒胡椒の香りも再び少し強くなります。
ペプシゼロとの相性|今日は何かがおかしい
この味にペプシゼロコーラを合わせます。
スパイスは少し持ち上がります。
悪くありません。
しかし。
妙にペプシ側の薬品感が目立つ。
これまでAdobeとペプシゼロは相性が良いと感じていました。
ところが今回は、葉巻側の甘みと複雑なスパイスが弱いためなのか、コーラ側の人工的なニュアンスが前へ出てしまいます。
いつもとは何かが違う。
後半になるほど、その違和感は強くなりました。
終盤|これは「胡椒ナッツ」だ

終盤に入ると、特徴は完全に決まりました。
胡椒。ナッツ。
この2つです。
甘みはかなり弱い。
スパイスもゼロではありませんが、ほとんど感じないレベル。
一方、
白胡椒と黒胡椒の香りは非常に強い。
ピーナッツも時々はっきり顔を出します。
これまで10本以上吸ってきましたが、ここまで胡椒に偏ったAdobeは初めてです。
この個体は胡椒ナッツだ。
そう表現するのが一番しっくりきます。
副流煙はあれほど甘いのに。
その甘さが欲しい。
しかし今日は、願いが届きません。
指3本分から苦味。2.5本でアンモニア
指3本分ほどになると、苦味が出てきました。
ドリンクを合わせても薬品感が強く、ほんの少しスパイスが持ち上がる程度。
味わいはかなり平坦です。
指2.5本分。
ここで、葉巻の終盤に時々現れる独特なアンモニア感が出てきました。
指2本分になると、
ほぼネガティブな味わい。
甘みもナッツも弱く、苦味や熱が目立ちます。
最後はかなり熱くなってきたため、指1.5本分で終了。
喫煙時間は65分でした。
無理に最後まで吸う必要はないでしょう。
バンドを外すときは、慎重かつ大胆に
Nica Rustica Adobeで毎回緊張する瞬間があります。
バンドを外すときです。
接着が強い個体では、ラッパーまで一緒に持っていかれそうになります。
今回も慎重に。
しかし、いつまでも怖がっていても仕方ありません。
慎重かつ大胆に。
……今回は驚くほど素直に外れました。
味は変わった個体でしたが、バンドだけは良い子でした。
10本以上吸って初めてのタイプ
今回の一本が面白かったのは、単純に「美味しい」「美味しくない」ではありません。
これまで10本以上吸った経験の中で、
明らかに味のバランスが違ったこと。
普段のAdobeでは、
- 甘み
- ピーナッツ
- スパイス
- 胡椒
- ウッディ
がそれぞれ存在し、割合を変えながら重なります。
しかし今回は、
白・黒胡椒 > ウッディ > ピーナッツ >>> 甘み・スパイス
くらいの印象。
特にスパイスと甘みは、普段と比べてひどくおとなしい。
副流煙には甘さがしっかり存在するため、葉そのものに甘い香りがないわけではなさそうです。
それでも主流煙では、最後までその甘みを十分に拾えませんでした。
風の影響もあるでしょう。
個体差もあるでしょう。
どちらが主因なのかは判断できません。
ただし燃焼そのものは、風がある割にかなり綺麗でした。
そのため今回は、
単純に「風のせいで味が飛んだ」と決めつけるのも違う
と感じています。
公式の「sweet, spicy, and warm」と比べると
公式の味わいは、
Rustic and bright; sweet, spicy, and warm
今回の実感はかなり違いました。
Sweet:かなり弱い。
副流煙にはあるものの、主流煙ではわずか。
Spicy:弱い。
クローブやシナモンのような香辛料系は、ほとんど目立たない。
Pepper:非常に強い。
白胡椒と黒胡椒は、刺激だけでなく実際の香りとして明瞭。
ここは個人的にかなり重要です。
私は「スパイス」と「胡椒」をできるだけ分けて考えています。
今回の一本は、
スパイシーな葉巻というより、ペッパリーな葉巻。
少なくとも私の感覚では、こちらの方が実態に近い一本でした。
総評|いつものAdobeではない。でもレビューとしては面白い
今回のNica Rustica Adobe Robustoは、期待していた味とはかなり違いました。
いつもの甘み。
複雑なスパイス。
ピーナッツ。
それらを改めて確認するつもりだったのですが、
実際に現れたのは、
白胡椒、黒胡椒、ウッド、ピーナッツ。
中盤後半に一瞬だけ甘みとナッツが強くなったものの、その時間は短め。
終盤には胡椒がさらに支配的となり、指3本分から苦味、2.5本分ではアンモニア、2本分ではネガティブな味わいが中心になりました。
味そのものだけなら星3。
これまで吸った良個体のAdobeほどの満足感はありません。
しかし。
10本以上吸っても、まだこんな個体が出てくる。
これはこれで非常に面白い。
前回は環境や燃焼状態による個体差を感じました。
今回は、燃焼が比較的綺麗な状態でも、味の構成そのものが大きく変わりました。
Nica Rustica Adobeは、一本だけ吸って「こういう葉巻」と決めつけるのが難しい葉巻なのかもしれません。
今回の一本には名前を付けておきましょう。
胡椒ナッツ型Adobe。
珍しいものを吸いました。
項目別5段階評価
| 評価項目 | 点数 | 評価理由 |
|---|---|---|
| 味 | ★★★☆☆ | ウッディ、白・黒胡椒、ピーナッツが主体。悪くはないが、普段のAdobeで感じる甘みと複雑なスパイスが弱く、やや平坦。 |
| 煙量 | ★★★☆☆ | 十分な煙量はあるが、特別豊富というほどではない。ドローはやや軽め。 |
| 甘み | ★★☆☆☆ | 副流煙はかなり甘い一方、主流煙にはほとんど乗ってこなかった。中盤後半に一時的に自然な甘みが出た程度。 |
| 香り | ★★★★☆ | 白胡椒、黒胡椒、ピーナッツ、ウッディが明瞭。特に胡椒は単なる刺激ではなく、香りとして強く感じられた。 |
| 変化 | ★★★☆☆ | 序盤から中盤はウッドと胡椒主体。中盤後半に一時ピーナッツと甘みが増え、終盤は再び胡椒優勢へ。ただし全体としては平坦。 |
| コストパフォーマンス | ★★★☆☆ | 普段のAdobeなら価格以上の満足感があるが、今回の個体だけを見るなら平均的。 |
| 作り | ★★★☆☆ | ドローはやや軽く灰も脆い。ただし風がある環境でも燃焼は比較的綺麗だった。 |
| 満足感 | ★★★☆☆ | 中盤のピーナッツと甘みにはAdobeらしさがあったが、短時間。終盤は苦味とアンモニアが目立った。 |
| 再購入 | ★★★☆☆ | 今回だけなら強く推せないが、これまで吸った良個体の魅力を知っているため再購入はあり。 |
| 読書適性 | ★★★☆☆ | 味の変化が少ない点は集中を邪魔しにくいが、胡椒の存在感が強く、終盤は苦味や熱も気になる。 |
最後に
期待していた味ではありませんでした。
しかし、
期待通りなら良いレビューになるとは限らない。
今回はむしろ、期待から外れたことでNica Rustica Adobeの個体差をより強く感じることができました。
副流煙は甘い。
なのに煙は甘くない。
スパイスを探しても、胡椒ばかり。
時々ピーナッツ。
そして終盤には苦味。
いつものAdobeとは違う。
でも、
これもAdobeなのだろう。
10本以上吸って初めて出会った一本。
胡椒ナッツ型。
次に吸ったとき、またいつもの甘みとスパイスに戻るのか。
それとも、もう一度この個体に出会うのか。
少し楽しみになりました。

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