今回吸ったのは、Deadwood Leather Rose Torpedo(デッドウッド・レザーローズ・トルペード)。
バンドには一人の女。
その背後には蜘蛛の巣。
見た目からして、どう考えても普通の女ではない。
そして吸ってみると――
やっぱり普通ではなかった。
甘いキャップ。
甘い香水。
カカオ。
カラメル。
ナッツ。
レザー。
そして最後には燻製。
美味い。
かなり好きだ。
しかし、美味しいからと近づきすぎると、突然ネガティブな海外グミのような甘さを出してくる。
近づきすぎると火傷する。
なるほど。
これは魔性の女だ。
そして気づいた頃には、私はバンドに描かれた蜘蛛の巣へ掛かっていた。
✅おすすめする人
- 甘い葉巻が好きな人
- マデューロのカカオ、ウッド、ナッツ系が好きな人
- 香水のような華やかなアロマを楽しめる人
- 吸い方によって表情が変わる葉巻が好きな人
- 癖の強い、他で代用しにくい葉巻を楽しみたい人
❌おすすめしない人
- 香水系の香りがかなり苦手な人
- 人工的なフルーツやグミ系の甘さが苦手な人
- 最後まで何も考えず一定のペースで吸いたい人
- 灰の硬さや燃焼の安定感を重視する人
- 軽く読書しながら最後まで放っておける葉巻を求める人
※国内未流通のため、この記事に商品広告や購入リンクは掲載していません。

基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 銘柄 | Deadwood Leather Rose Torpedo |
| サイズ | 5 × 54 |
| ラッパー | Maduro |
| バインダー | Undisclosed |
| フィラー | Undisclosed |
| 公式ボディ | Full |
| 公式テイスト | Cedar / Oak / White Pepper / Sweetness / Earth |
| カット | Alaska Bearでフラットカット |
| 購入価格 | 900円 |
| 喫煙時間 | 約80分 |
| ドリンク | チョコバナナプロテイン |
| 天候 | 晴れ・風あり |
ラッパーはブラジルのマデューロとのこと。
公式ではボディはFull。
ただし実際に序盤を吸った印象では、私にはミディアム程度に感じた。
外観・プレドロー|甘い香水をまとった女

まずラッパーの香り。
甘い香水。
トップにはココナッツ。
その奥に紅茶の葉。
少し鼻が慣れてくるとウッディもいる。
さらに、ほんの僅かに桃のような香りも感じる。
フットは干し草。
その奥にカカオ。
Alaska Bearでフラットカット。
ドローは良好。
少し清涼感もある。
そしてキャップ。
甘い。
Deadwood Dominicanaと同じくらいか、それより僅かに弱い程度だろうか。
かなりしっかり甘い。
このキャップが非常に美味しい。
吸っている途中に舐めても、
また舐めても、
ずっと美味い。
すでに誘われている。
序盤|香水で誘う。しかし中身は真面目

着火。
普通に煙を吐く。
ウッディ。
そして煙そのものに、かなり甘みが乗っている。
レトロヘイル。
ウッディ、カカオ、ほんのりナッツ。
後味にはレザー。
煙量も非常に豊富。
ボディはミディアム程度。
面白い。
普通に煙を吐いた時と、レトロヘイルした時で印象がかなり違う。
弱く吐いてみる。
何かいる。
フルーツ系の甘み。
最初は桃かと思ったが、吸っているうちにバナナのようにも感じてきた。
副流煙は、
甘い香水+少しツンとした酸味。
私は香水そのものはあまり好きではない。
それでも。
普通に美味い。
かなり美味い。
イメージとしては、
Crazy Aliceをミディアムにして、Dominicanaの甘いキャップを付けたような感じ。
そして、この葉巻。
見た目と香りはかなり派手だ。
甘いキャップ。
甘い香水。
派手なバンド。
しかし煙を吸ってみると、ウッド、カカオ、ナッツ、レザー。
思っていた以上に真面目だ。
なるほど。
魔性の女ということだろう。
外見と香りで誘ってくる。
しかし話してみると、意外と真面目。
これは危険だ。
チョコバナナプロテインとの相性|同じ方向を向いている
チョコバナナプロテインを飲む。
悪くない。
ただし、
マッチというより、味の方向性が同じ。
葉巻にも甘み。
フルーツ感。
カカオ。
ドリンクにもチョコとバナナ。
お互いの違う部分を引き出すというより、同じ方向へさらに寄せていく感じだ。
そのため相性自体は悪くない。
ただ、葉巻側で感じたバナナが本当に葉巻由来なのか、ドリンクの影響なのかは少し分かりにくくなった。
そして改めてキャップを舐める。
美味い。
本当にいつ舐めても美味しい。
甘い葉巻が好きな人なら、この時点でかなり当たりだと思う。
中盤|甘めのマデューロ

中盤。
カカオ。
カラメル。
ウッディ。
ナッティ。
普通に美味い。
印象がガラリと変わるわけではない。
序盤から持っていた味が、そのまま少し濃くなったような変化だ。
苦味も少し増えた。
ここまで吸って、一番分かりやすい説明が見つかった。
甘めのマデューロ。
これだと思う。
マデューロらしいウッド、カカオ、ナッツ。
そこへあるはずのスパイシーさを、
甘い香水のような華やかな香りへ変化させたような味。
普通に煙を吐いても美味しい。
レトロヘイルでも別の味わいがあって美味しい。
一つの吸い方だけで終わらない。
そして途中から、副流煙が変化した。
チョコの香り。
いい。
序盤の香水感から、少しずつ甘いチョコへ寄ってきた。
吸えば吸うほど魅力的に感じる。
バンドを見る。
女。
蜘蛛の巣。
……もしかして。
私はすでに、この蜘蛛の巣に掛かった獲物なのではないだろうか。
なお、灰はかなり脆い。
写真を撮る時にも少し気を使う。
美味しいから吸う。しかし吸うほど危険になる
ここでLeather Roseの難しい部分が見えてきた。
美味い。
だから、また吸いたくなる。
もう一口。
さらに一口。
しかし。
パフを増やしすぎると、
海外のグミのような甘さ
が出てくる。
これは良くない。
人工的なフルーツ。
溶けたビニールを思わせるような甘さ。
かなりネガティブだ。
ゆっくり吸っている時は美味しい。
パフを重ねると崩れる。
なるほど。
近づきすぎると火傷する。
やはり魔性の女だ。
美味いから追いかけたくなる。
しかし追いかけるほど逃げる。
いや。
逃げるどころか殴ってくる。
扱いが難しい。
終盤|美味しい。しかし急に難しくなる

終盤。
ゆっくり吸っている限り、まだピークとそれほど変わらない気がする。
カカオ。
ウッド。
ナッツ。
苦味。
甘さ。
まだ美味しい。
だが。
明らかに気を使うようになった。
残り指3本分程度。
この辺からドローを弱めないと、かなり簡単に例の海外グミが来る。
パフ間隔も必要だ。
美味しさ自体は残っている。
しかし、
美味しい場所を取り出すのが難しい。
終盤はかなり失速したようにも感じる。
ただし増えてきた苦味が、このネガティブな甘さをかなりマスキングしている印象もある。
苦味が悪者ではない。
むしろ、この葉巻では味を支えている。
かなり癖が強い。
そして思った。
これは、
上級者向けの葉巻かもしれない。
序盤から中盤までは普通に美味しい。
しかし最後まで美味しく吸おうとすると、吸い手側が葉巻に合わせる必要がある。
読書しながら適当にパフ。
それでは終盤に崩しやすい。
最終盤|甘さが消えて、隠れていたものが現れる
さらに進む。
副流煙に、
燻製。
ここまで来ると甘みがかなり弱くなった。
そして甘みが消えたことで、ようやく分かった。
ブロードリーフっぽい。
かなり重い葉のニュアンス。
もちろんラッパーはブラジルのマデューロとのことだが、私の感覚では最終盤はかなりブロードリーフ系だ。
燻製。
カカオ。
ウッド。
苦味。
そしてほんの僅かな甘み。
なるほど。
やはり隠れていたんだな。
序盤からずっと香水やキャップの甘さ、カラメル、フルーツに隠れていた。
最後に甘さが薄くなって、ようやく葉そのものの顔が見えた。
しかし。
同時にネガティブな部分もかなり強い。
後味は、
ビニールを溶かしたような海外グミ系。
これはかなり気になる。
このネガティブ要素だけを取り除けば、
燻製カカオ。
ほんの僅かに甘み。
かなり美味しい。
だが、そこだけを綺麗に取り出すのが難しい。
熱くなってきたため終了。
喫煙時間は約80分。
総評|近づきすぎると火傷する、魔性の女
Deadwood Leather Rose Torpedo。
かなり好きだ。
そして、
かなり癖が強い。
序盤は甘い香水。
甘いキャップ。
ウッド。
カカオ。
ナッツ。
レザー。
中盤にはカラメル。
副流煙は香水からチョコへ。
終盤では人工的な海外グミ。
そして最後には燻製と、ブロードリーフを思わせる重い葉のニュアンス。
忙しい女だ。
ただ。
今になって思えば、全部がこの葉巻の個性なのだと思う。
甘いだけではない。
香料だけでもない。
普通のマデューロでもない。
甘いマデューロに、香水のような華やかさを重ねた葉巻。
そして、美味しいからもっと吸いたくなるのに、吸いすぎればすぐネガティブな顔を見せる。
近づきすぎるな。
ゆっくり付き合え。
そういう葉巻だ。
最初はキャップの甘さで誘われた。
次に香水。
その後はチョコ。
吸えば吸うほど魅力的に思えてくる。
そして気づけば。
バンドに描かれた蜘蛛の巣の中。
私は完全に捕まっていた。
やはりDeadwoodは侮れない。
項目別5段階評価
| 評価項目 | 点数 | 評価理由 |
|---|
| 味 | ★★★★☆ | カカオ、カラメル、ウッド、ナッツ、レザー、燻製と非常に魅力的。終盤の海外グミ系のネガティブさだけが大きな減点。 |
| 煙量 | ★★★★★ | 終始かなり豊富。普通に吐いてもレトロヘイルでも味を十分に拾える。 |
| 甘み | ★★★★☆ | キャップの甘さが強く、煙にも甘みがある。終盤まで同じ甘さではなく、人工的な方向へ振れる場面がある。 |
| 変化 | ★★★☆☆ | 味の中心軸は大きく変わらないが、香水、チョコ、カラメル、燻製と細かな表情は変化する。 |
| コストパフォーマンス | ★★★☆☆ | 900円で約80分。ただし指3本分程度からかなり扱いが難しくなり、美味しく楽しめる範囲には癖がある。 |
| 作り | ★★★★☆ | ドローは良好。煙量も十分。ただし灰はかなり脆い。 |
| 満足感 | ★★★★★ | 吸えば吸うほど面白く、最後まで強烈な個性が残った。本当に好きな葉巻。 |
| 再購入 | ★★★★☆ | 明確にまた吸いたい。ただし終盤のネガティブさがあり、満点には届かない。 |
| 読書適性 | ★★☆☆☆ | 序盤から中盤は問題ないが、終盤はパフ間隔とドローにかなり気を使う。葉巻側へ意識を持っていかれる。 |
リピート購入は?
する。
かなり好きだ。
特に序盤から中盤。
甘いキャップ。
香水。
カカオ。
カラメル。
ナッツ。
この組み合わせはかなり好みだった。
ただし、何も考えず常に吸いたい葉巻かと言われれば少し違う。
終盤が難しい。
美味しいから吸いたくなるのに、吸えば吸うほどネガティブな甘さが出やすくなる。
今日はLeather Roseとゆっくり付き合いたい。
そんな日に吸いたい葉巻だ。
そして900円。
もう何本か手元に置いておきたい。
最後に|蜘蛛の巣に掛かったのは私だった
吸う前。
私はバンドを見ていた。
女。
赤。
蜘蛛の巣。
派手な葉巻だな。
そのくらいだった。
吸い終わった今。
少し印象が違う。
甘いキャップで誘われ。
香水の香りへ近づき。
意外と真面目な中身を知り。
さらに魅力的に思えてきたところで。
近づきすぎると火傷する。
それでもまた吸いたい。
なるほど。
最初から蜘蛛の巣は描いてあった。
警告されていたのである。
それでも近づいた。
捕まったのは私だった。
Leather Rose。
実に忙しい女だった。
そして。
かなり美味かった。

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