パルタガス・チコスを吸いました。
シナモン、ナツメグ、ジンジャーを混ぜ合わせたような、複雑で甘みのあるスパイス。
序盤は淡いウッディさとナッツ、中盤から苦味と厚みが増し、終盤はコーヒーやカフェオレのような味わいへ変化します。
さらに最終盤では、消えたと思っていたウッディさが突然戻ってきました。
今回比較したキューバ系小型葉巻の中では、スパイスの魅力と変化の大きさが最も好みに合います。
ただし、現在価格は1本約462円。
味はかなり好きです。
しかし機械巻きの小型葉巻として考えると、やはり高い。
さらに灰は脆く、ヘッドはフニャフニャ。味は最後まで仕事をしましたが、肉体の方は少々頼りない葉巻でした。
✅おすすめする人
- シナモン、ナツメグ、ジンジャー系の複雑なスパイスが好きな人
- 小型でも煙量と味の変化を求める人
- パルタガスらしいスパイシーな味を手軽に試したい人
- レトロヘイルを使って香りを深く楽しむ人
- 短時間でも葉巻へしっかり意識を向けたい人
❌おすすめしない人
- スパイスの強い葉巻が苦手な人
- 甘みを主役にした葉巻を求める人
- 灰や燃焼を気にせず、気軽に吸いたい人
- 機械巻きの小型葉巻へ400円以上払いたくない人
- 読書をしながら葉巻を放置気味に吸いたい人

パルタガス・チコスの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 銘柄 | Partagás Chicos |
| 全長 | 約106mm |
| 直径 | 約11.5mm |
| 製法 | 機械巻き |
| 購入時価格 | 1本約400円 |
| 現在価格 | 1本約462円 |
| 喫煙時間 | 約28分 |
| カット | カット不要 |
| ドロー | やや軽め |
| 飲み物 | モカ+ごく少量のミルク入りプロテインコーヒー |
| 天候 | 晴れ・風が強い |
| ボディ | ミディアムライトからミディアム |
正式名称は「パルタガス・チコス」です。
一本だけを指して「パルタガス・チコ」と呼ぶこともありますが、商品名としては複数形の「チコス」が正しい表記になります。
同じ日に吸ったトリニダッド・ショート、モンテクリスト・ショート、コイーバ・ショートよりも、少し長く太いサイズです。
購入時は1本約400円。
現在は1本約462円です。
一回り大きいとはいえ、機械巻きの小型葉巻として考えると、やはり安くはありません。
外観|少し白っぽい部分が気になる

透明な個包装に入った、細長い小型葉巻です。
赤と金色のパルタガスらしいバンドが巻かれています。
表面には葉脈やシワが多く、見た目はかなり素朴です。
ラッパーの一部に少し白っぽく見える部分があり、最初は気になりました。
ただし、綿毛のように広がっている様子はなく、香りや喫煙中の味にも明らかな異常はありませんでした。
ラッパーからは、
- ウッディ
- スパイス
- 三温糖
- カラメルのような香ばしい甘み
を感じます。
フットは、土っぽい紙のような香りです。
ドローはやや軽め。
抵抗は少ないですが、煙が抜けすぎるほどではありません。
序盤|普通に吐くと淡い。レトロヘイルで一気に開く

点火して普通に煙を吐くと、ウッディ、スパイス、ごくわずかな甘み。
味は比較的淡く、ボディもミディアムライト程度です。
しかしレトロヘイルをすると、印象が大きく変わります。
複雑なスパイスが広がり、ナッティな香ばしさと薄い甘みも現れました。
普通に煙を吐いたときには隠れていた味が、鼻へ抜くことで一気に開きます。
副流煙はスパイス主体。
煙量は、同日に吸ったショート三銘柄よりも明らかに多く感じました。
このサイズとしては十分です。
味の方向性は、Factory Smokes Sun Grownにも少し似ています。
ただし、両者は重心が違います。
Factory Smokes Sun Grownはナッツ感が強く、スパイスがそれを支えます。
パルタガス・チコスは、複雑なスパイスが主役。そこへナッツと甘みが加わります。
チコスの方がスパイスの種類が多く、甘みも少し強い印象です。
やはり美味い。
過去に「キューバ系小型葉巻では、一番好きかもしれない」と思った記憶は、間違っていなさそうです。
中盤|スパイスに苦味と厚みが加わる

中盤へ進むと、ほんの少し苦味が増えてきました。
序盤にあった甘みは、やや弱くなったように感じます。
一方で味には厚みが出て、ボディもミディアムへ近づきました。
スパイス感はまだしっかり残っています。
このスパイスは、かなり好みが分かれそうです。
甘く穏やかな葉巻が好きな人には、少し強く感じるかもしれません。
副流煙には甘みのあるスパイス香があります。
具体的には、
シナモン、ナツメグ、ジンジャーを絶妙にブレンドしたような香り。
単純な黒胡椒だけではありません。
焼き菓子やチャイを思わせる、甘く複雑なスパイスです。
ただし、プロテインコーヒーとの相性は、この時点ではあまり良くありませんでした。
一緒に口へ入れると、両方の輪郭にモヤがかかったようになります。
この中盤のスパイスには、甘みと炭酸のあるペプシの方が合いそうです。
灰は育てない方がいい
灰は長く伸びます。
しかし、かなり脆い。
表面に細かな亀裂が入り、見た目以上に内部が崩れています。
これは、前触れなく急に落ちる灰です。
私の経験が、早めに落とせと伝えています。
服や地面を灰で汚したい人は別ですが、通常は育てず、適度なところで落とした方が安全です。
実際に脱灰した際には、燃焼部分のラッパーまで一部失われました。
そのため、一度再着火しています。
終盤|コーヒーとカフェオレへ変化する

ゆっくり、細く、長く吸うと甘みが増します。
パフの強さを抑えることで、スパイスの奥に隠れていた甘みが戻ってきました。
終盤へ入ると、渋みとコーヒーのような苦味が強くなります。
この変化は、同日に吸ったモンテクリスト・ショートにも少し似ています。
ただし、まだネガティブな苦味ではありません。
ここで改めてプロテインコーヒーと合わせると、中盤とは印象が変わりました。
葉巻側のコーヒー感が持ち上がり、甘いドリンクが渋みをマスキングします。
結果として、カフェオレのような味わいになりました。
これは美味い。
中盤では全体にモヤがかかっていたドリンクが、葉巻側の味がコーヒー方向へ変化したことで、急に噛み合い始めました。
同じ飲み物でも、葉巻の進行によって相性が変わる。
これもチコスの面白いところです。
最終盤|最後にウッディさが戻ってくる
指1本分ほどになった最終盤。
ここで、急にウッディさが前へ出てきました。
序盤にいたウッディさが、中盤から終盤にかけてスパイスやコーヒーへ隠れ、最後になって再び戻ってきたようです。
渋みと苦味のまま終わると思っていたため、これは良い意味で期待を裏切られました。
このウッディさも、きちんと美味しい。
ただし、物理的にはかなり吸いにくくなっています。
ヘッドはフニャフニャ。
持っている部分もブカブカです。
味はまだ吸えますが、葉巻本体の形が崩れ、さらに熱さも強くなってきました。
指1本分で終了。
喫煙時間は約28分でした。
総評|スパイスの魅力なら、今回の中で一番
パルタガス・チコスは、複雑なスパイスを楽しむ小型葉巻です。
序盤はウッディ、スパイス、ナッツ、甘み。
中盤から苦味と厚みが加わり、終盤にはコーヒー、カフェオレのような味へ変化。
さらに最終盤では、再びウッディさが前へ出ます。
一本を通して変化が大きく、最後まで味が破綻しませんでした。
同日に吸った四本を整理すると、
- トリニダッド・ショートは甘いが崩れやすい
- モンテクリスト・ショートは安定して最後まで美味しい
- コイーバ・ショートは前半の情報量が最も多いが、終盤に失速
- パルタガス・チコスは複雑なスパイスと変化が魅力
となります。
扱いやすさならモンテクリスト。
最高到達点ならコイーバ。
しかし、味の方向性だけならパルタガス・チコスが一番好きかもしれません。
ただし、価格は現在1本約462円。
機械巻きの小型葉巻としては高い。
そして灰は脆く、ヘッドも柔らかい。
味はかなり好みですが、値段と作りについては素直に文句を言いたくなります。
項目別評価
| 評価項目 | 点数 | 評価理由 |
|---|---|---|
| 味 | ★★★★☆ | 複雑なスパイス、ウッディ、ナッツ、甘みが中心。中盤以降は苦味と渋み、終盤はコーヒー系、最終盤には再びウッディさが現れ、最後まで美味しく吸えた。 |
| 煙量 | ★★★★☆ | この細さとしては十分に多い。ショート三銘柄より明確に煙量があり、細く長く吸うことで味と甘みもしっかり引き出せた。 |
| 甘み | ★★★☆☆ | 序盤には三温糖やカラメルを思わせる甘みがあり、副流煙にも甘いスパイス感がある。ただし中盤以降は弱まり、主役はあくまでスパイス。 |
| 変化 | ★★★★☆ | 複雑なスパイスとナッツから始まり、苦味、厚み、コーヒー感、カフェオレ様の調和、最終盤のウッディさへ大きく変化した。 |
| コストパフォーマンス | ★★★☆☆ | 購入時400円、現在462円。味と煙量、28分の満足感はあるが、機械巻きの小型葉巻としてはやはり高く感じる。 |
| 作り | ★★★☆☆ | ドローと燃焼は概ね良好。ただし灰はかなり脆く、脱灰時にラッパーも一部消失。ヘッドがフニャフニャで、終盤は持ちにくく吸いにくかった。 |
| 満足感 | ★★★★☆ | スパイスの複雑さ、煙量、変化があり、指1本分まで美味しく吸えた。構造上の弱さはあるが、味の満足度は高い。 |
| 再購入 | ★★★☆☆ | 好みにはかなり合い、再び吸いたい味。ただし現在462円という価格が障壁で、積極的な常備まではしにくい。 |
| 読書適性 | ★★☆☆☆ | 灰が突然落ちやすく、ヘッドやラッパーの状態にも注意が必要。レトロヘイルで味が大きく開くため、読書より葉巻へ意識を向けたい。 |
再購入について
再購入は星3です。
味だけで考えれば、また吸いたい。
むしろ今回比較したキューバ系小型葉巻の中で、一番好みに合っている可能性があります。
複雑なスパイス、甘い副流煙、終盤のコーヒー感、最後に戻ってくるウッディさ。
小型でも退屈しません。
しかし、現在価格は1本約462円です。
モンテクリスト・ショートは現在約330円。
コイーバ・ショートでも約407円。
チコスは少し大きく、煙量も多いとはいえ、機械巻きの小型葉巻へ462円と考えると、安いとは言えません。
普段吸っているFactory Smokesとも価格差が小さく、喫煙時間では通常サイズの葉巻に負けます。
それでも、あの複雑なスパイスはチコスにしかない。
値段を見て文句を言いながら、時々また買う。
その程度の距離感になりそうです。
最後に
パルタガス・チコスは、最初から最後までスパイスの葉巻でした。
シナモン。
ナツメグ。
ジンジャー。
複雑で甘く、鼻へ抜くと一気に広がります。
煙量も多く、味も変化する。
やはり美味い。
ただし灰は突然落ちる。
脱灰すればラッパーまで消える。
ヘッドはフニャフニャ。
持ち手はブカブカ。
最後は物理的に吸いにくい。
味だけなら屈強なパルタガス。
肉体は、ずいぶん頼りありません。
そして現在価格は462円。
高い。
だが美味い。
美味い。
だが高い。
おそらく次に買うときも、私は同じことを言うでしょう。
パルタガス・チコス、たけぇよ。
でも、お前やっぱり美味いな。

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