ロベルトPデュラン バラコア ロブストをレビュー|木材でも入ってるのかと思った。

酒・葉巻

今回吸ったのは、Roberto P. Duran Baracoa Robusto(ロベルトPデュラン バラコア ロブスト)

結論から言えば、今回の一本はかなり残念だった。

序盤はピーナッツ、ウッディ、シナモン系のスパイスがはっきりしていて、むしろ私はかなり好きな方向。

ところが、とにかくドローが重い。

中盤からは「海外の安いキャンディ」を思わせる人工的な甘みや香料っぽい後味が現れ、終盤には吐いた煙までかなりネガティブになった。

ただし今回、

「この葉巻は不味い」

と単純には言い切れない。

中盤付近を指で揉みほぐしたところ、「プチッ」という感触とともにドローが改善し、味まで少し自然になったからだ。

どうも今回の一本、内部構造に問題があったような気がする。

不味かった。

でも、かなり面白かった。

葉巻って本当に奥が深い。

✅おすすめする人

  • ピーナッツやナッツ系の味が好きな人
  • ウッディ+シナモン系スパイスが好きな人
  • Factory Smokes Sun GrownやNica Rustica Adobe系の方向性が好きな人
  • 1,000円前後で個性の強い葉巻を試したい人

❌おすすめしない人

  • ドローや作りの個体差を極力避けたい人
  • 甘みや香りに不自然さを感じると気になってしまう人
  • 読書などをしながら、葉巻をあまり気にせず吸いたい人
  • 安定感を最優先したい人

なお、今回はかなり怪しい個体だったため、これだけで銘柄全体の品質を判断するつもりはない。


ロベルトPデュラン バラコア ロブスト[50RG/123mm]

ピーナッツとシナモンスパイスが魅力的だったロベルトPデュラン バラコア。今回の一本は、しかしドローに大きな問題を抱えていた。

基本情報

項目内容
銘柄Roberto P. Duran Baracoa Robusto
サイズ約123mm × 50RG
ビトラRobusto
ラッパーEcuador Habano Criollo
バインダーNicaragua
フィラーNicaragua
購入価格約1,000円
喫煙時間約60分
カット9mmパンチ
ドリンクプロテインコーヒー
天候曇りのち晴れ、風あり

メーカー公式でもRobustoは「4 7/8 × 50」とされ、ラッパーはEcuador Habano Criollo、バインダーとフィラーはNicaraguaとなっている。

外観・プレドロー|これは葉巻ではない。木材だ。

50RG×約123mmのロブスト。ラッパー香は甘みを含んだ強烈な木材系。「葉巻というより陽気な木材」である。

まずラッパーを嗅ぐ。

木材。

ほんのり甘みもあるが、それ以上に木。

かなり陽気な木材の匂いがする。

葉巻を嗅いでいるというより、ホームセンターの木材売り場で一本選んでいる気分だ。

フットは濡れた紙。

9mmパンチで開けてプレドローを確認すると――

重い。

かなり重い。

「ちょっと抵抗がある」程度ではない。

このままでは吸えないんじゃないかと思うほどだった。

だがレビューなので、とりあえずそのまま着火してみる。

嫌な予感しかしない。

序盤|ピーナッツとシナモン。味だけならかなり好き

序盤はウッディ、ピーナッツ、シナモンスパイス。味だけならかなり好みだが、ドローは吸えないほど重い。

普通に煙を吐くと、ウッディ。

そこへナッツと、うっすら甘み。

レトロヘイルではスパイス、ナッツ、ほんのり甘みが加わる。

スパイスは特にシナモンを思わせる。

ドローさえ良ければ、

シナモンスパイス+甘み

で普通に美味しい。

そして吸い進めると、とにかくピーナッツが強い。

かなりピーナッツ。

方向性としてはFactory Smokes Sun GrownやNica Rustica Adobeに近い。

ただ、こちらの方がさらに輪郭が強く、個性が際立っているように感じる。

ボディはミディアムライト。

煙そのものは比較的軽いが、スパイスによって厚みを感じさせるタイプだ。

私はこういう味が結構好きだ。

普通に煙を吐くだけでも十分に満足できる。

問題は、

吸うのが大変すぎる。

味を楽しむ以前に、葉巻と肺活量の勝負になっている。

中盤|海外の安いキャンディが現れた

基本の味は崩れないものの、次第に海外の安いキャンディを思わせる人工的な甘みが現れる。灰もかなり脆かった。

中盤に入っても、味の基本構成はあまり変わらない。

ピーナッツ、ウッディ、シナモンスパイス。

一度燃焼を修正すると、スパイスと甘みがさらに増した。

副流煙もシナモン主体。

ここまでは悪くない。

最初はプロテインコーヒーを合わせたくないと思っていたが、実際に飲んでみると意外と悪くなかった。

葉巻のシナモンと、ドリンクのチョコやコーヒーが合わさる。

シナモン+チョコ。

なんだかドーナツにありそうな味になった。

ところが、しばらくすると違和感が出始める。

甘みとスパイスが、妙に人工的なのだ。

もちろん「香料が使われている」という意味ではない。

あくまで味覚上の印象だが、

海外の安いキャンディ。

あの、香料と甘みのバランスが取れておらず、妙に雑な後味。

私はこれがかなり苦手だ。

灰もかなり脆い。

そしてドローは相変わらず重い。

このあたりから、

「この味は本当にこの葉巻本来の味なのか?」

という疑問が出てきた。

終盤|私は拷問を受けている

本体を揉みほぐすと「プチッ」という感触とともにドローが改善。味も少し自然になり、今回のネガティブさに構造上の問題が影響していた可能性を感じた。

終盤。

後味は大きく変わらない。

バンドまで指一本分くらいになると、スパイスが少し強くなった。

一時的に人工的な甘みは薄れたものの、今度は吐いた煙にアンモニアを思わせる嫌な臭いが出る。

副流煙も妙だ。

酸味、甘み、シナモン。

いろいろ入っている。

複雑ではある。

ただし、

美味しい方向に複雑なのではない。

ここで再び人工的な甘みが戻ってきた。

プロテインドリンクの人工甘味は普通に好きなのに、こちらは嫌い。

香りと甘みのバランスが雑すぎる。

早く口直しがしたい。

私は何をしているのだろう。

私は拷問を受けている。

「プチッ」

ところが、ここで面白いことが起きた。

この葉巻、中盤付近を触ると異常に硬い。

葉巻というより、

木材でも入っているんじゃないか

と思うほど硬かった。

そこで指で軽く揉みほぐしてみた。

すると、

プチッ。

という感触。

その直後、ドローが明らかに軽くなった。

そして味も少しマシになった。

ほんのりウッディさが戻り、それまでの異常な人工感も多少薄れる。

内部に太い葉脈や茎のようなものがあったのか、バンチが局所的に圧縮されていたのか。

解体していないので原因は分からない。

しかし、

揉みほぐす
→ プチッ
→ ドロー改善
→ 味も改善

という変化があったのは事実だ。

今回はPerfecDrawを使わなかった。

結果として、それで良かったのかもしれない。

問題となっている部分が中盤付近だったので、そもそもPerfecDrawが届いたか分からない。

仮に細い空気の通り道だけを作れても、硬い異物のような部分そのものを除去できなければ、かえって局所的な過燃焼につながっていた可能性もある。

今回の人工的な甘みや刺激的な煙には、この異常なドローがかなり関係していたのではないか。

そう考えたくなる一本だった。

最終盤|不自然な不味さから、普通の不味さへ

ドロー改善後は一時的にウッディさが戻ったものの、再び人工的な後味が顔を出したため早めに終了。喫煙時間は約60分。最後まで「本来ならもっと美味しかったのでは」と思わせる、惜しい一本だった。

ドローが改善してからは、少しだけ葉巻らしさが戻った。

もちろん終盤なので苦味や刺激はある。

しかし、それまでの

「なんだこれ?」

という不自然なネガティブさとは違う。

普通に葉巻を終盤まで吸ったときに出てくるような、自然な荒さに近づいた。

要するに、

不自然に不味い

修正

自然に不味い

という改善である。

改善……なのか?

その後、再び人工的なニュアンスが出始めたため、無理に粘らず終了。

喫煙時間は約60分だった。

総評|不味かった。でも、それだけではない

今回の一本だけを評価するなら、かなり厳しい。

序盤は本当に良かった。

ピーナッツ、ウッディ、シナモンスパイス、薄い甘み。

Factory Smokes Sun GrownやNica Rustica Adobeを思わせる味わいで、しかもこちらの方がさらに個性的。

良個体ならかなり好みに合う可能性を感じる。

しかし中盤以降、人工的な甘み、海外の安いキャンディを思わせる後味、ネガティブな煙が目立った。

そして最大の問題はドロー。

これほど重いと、自然と強く吸うことになる。

燃焼温度や燃え方まで変わり、味に影響しても不思議ではない。

実際、以前吸ったChinchalero Petit Robustoでも、ドロー不良の個体で似たような嫌なキャンディ感を経験したことがある。

もちろん二例だけで、

「ドロー不良=キャンディ味」

とは言えない。

ただ今後、妙に人工的な甘みを感じたとき、

「このブレンドは苦手だ」

と結論を出す前に、

ドローと燃焼は正常か?

を確認する価値はありそうだ。

評価

評価項目点数評価理由
★★☆☆☆序盤のピーナッツ、ウッディ、シナモンスパイスは好みだったが、中盤以降の人工的な甘みと不自然な後味が厳しかった。
煙量★★☆☆☆煙は軽め。極端に重いドローによって十分な煙を得にくかった。
甘み★★☆☆☆甘み自体はあるが、途中から海外の安いキャンディを思わせる人工的な印象が目立った。
変化★★☆☆☆基本はピーナッツ、ウッディ、シナモン中心。終盤に変化はあったが、良い方向とは言いにくい。
コストパフォーマンス★★★☆☆50RG×123mmで約1,000円。序盤を見る限り良個体なら悪くなさそうだが、今回の品質では評価しづらい。
作り★★☆☆☆ドローが極端に重く、中盤には木材のように硬い部分もあった。燃焼修正も必要で、灰も脆かった。
満足感★☆☆☆☆最終的には早く口直しをしたいと思うほどネガティブな印象が残った。
再購入★☆☆☆☆良個体への興味は残るものの、自腹でもう一度確認したいほどではない。
読書適性★★☆☆☆ドロー、燃焼、味の異常が気になり、葉巻そのものへ意識を取られすぎる。

リピート購入は?

今のところ、積極的には買わない。

ただし、「二度と吸いたくない」とも少し違う。

今回の序盤には、確実に好きなものがあった。

良個体を誰かに一本渡されたら、私は普通に喜んで吸うと思う。

そしてそのとき、

今回の人工的な甘みが消えていたなら――

やはり今回の一本は個体不良だった、ということになる。

ただ、自分でまた1,000円払って検証するかと言われると微妙だ。

なぜなら同じ1,000円で、

Aroma de Nica 504が買える。

レビュー後に実際504を吸った。

着火直後から笑うほどうまかった。

白胡椒、ウッディ、ナッティ。

弱く吸えばクリーム。

プロテインコーヒーとの相性も非常に良い。

私は504をすでに20本以上吸っているが、今のところ大きなハズレ個体に当たっていない。

そうなると、購入者としてはどうしても安定している方へ手が伸びる。

良個体なら美味しいかもしれない1,000円。

いつもの美味しさを期待できる1,000円。

今日のところは、後者を選びたい。


ロベルトPデュラン バラコア ロブスト[50RG/123mm]

最後に|葉巻は奥が深い

今回の一本は、残念な結果だった。

でも個人的には、とても良い経験になった。

ただ「不味い葉巻を一本吸った」というだけではない。

ドローが悪い。

強く吸う。

燃焼が変わる。

味がおかしくなる。

途中で内部を揉む。

プチッと何かが変わる。

ドローが改善する。

味まで変わる。

一本の葉巻の中で、

構造、空気、燃焼、味

が繋がっていることをかなり強く感じた。

美味しい葉巻を吸えば、自分の好きな味が分かる。

しかし、上手くいかなかった葉巻からは、

なぜ美味しくないのか

を考えることができる。

残念な一本だった。

それでも吸って良かった。

葉巻は奥が深い。

なお、その直後にAroma de Nica 504を吸った。

着火直後。

うますぎて全部どうでもよくなった。

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