Leaf by Oscar Corojo Torpedoをレビュー|作りは不安定。味で爆破された。

酒・葉巻

結論から言うと、Leaf by Oscar Corojo Torpedoは、ドローや燃焼には振り回されたが、それでも味だけで高評価を押し切ってきた葉巻だった。

外側を大きなタバコ葉で包んだ、非常に特徴的な見た目。

その外葉を毟ると、中から現れたのは、胡椒、ウッディ、ナッツ、茶葉、クリームをぼんやりと重ねながら、妙に美しくまとまった一本だった。

序盤は、キースブレイクタイムを思わせる胡椒とナッツ。

中盤からは、アロマデニカ384のような茶葉系の甘酸っぱさとクリームが優勢になる。

どちらも私の中では、味わいランクSの強豪である。

それらを足したような葉巻が、美味くないはずがない。

一方で今回の個体は、

  • ラッパーに傷があり補修
  • ドローが重い
  • 追加カットでも大きく改善しない
  • 片燃えを約5回修正
  • 灰が脆く、膝へ着弾

と、作りに関してはかなり手がかかった。

それでも、はっきり言えることが一つある。

美味い。

それだけで十分だった。

大きなタバコ葉で包まれたLeaf by Oscar Corojo Torpedo。草を毟るところからレビューが始まる。

✅おすすめする人

  • 茶葉、ナッツ、クリーム系の葉巻が好きな人
  • 味の輪郭より、全体の調和を重視する人
  • Corojoのスパイスを強すぎない形で楽しみたい人
  • コーヒーやチョコ系ドリンクとの相性を重視する人
  • 多少手がかかっても、味が良ければ許せる人

❌おすすめしない人

  • ドローや燃焼の安定性を最優先する人
  • 燃焼修正をせず、完全に放置して吸いたい人
  • はっきり分かりやすい甘みを求める人
  • 読書しながら、灰や片燃えを気にせず吸いたい人
  • 外葉を毟ることに罪悪感を覚える人

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Leaf by Oscar Corojo Torpedoの基本情報

項目内容
銘柄Leaf by Oscar Corojo Torpedo
ブランドOscar Valladares
生産国ホンジュラス
サイズ6.5インチ × 52RG
ビトラトルペード
ラッパーホンジュラス
バインダーホンジュラス
フィラーホンジュラス
購入価格約1,400円
喫煙時間約60分
カットフラットカット後、追加カット
ドリンクモカプロテイン入りコーヒー
天候雨・強風
ボディミディアム
燃焼修正約5回
ニコチン普通

Oscar Valladares公式サイトでは、次の評価歴も掲載されている。

  • Cigar Authority:92点(2017年)
  • Cigar Journal:90点(2019年)
  • Cigar Aficionado:93点(2025年)

複数年にわたり、高い評価を受けている葉巻である。

外観|まずは草を毟る

外葉の色が濃い面。淡い面より香りが強く、レザー、ウッディ、わずかなスパイスがはっきりしていた。
外葉の淡い面。乾いたタバコ葉らしい、レザーとウッディを中心とした穏やかな香りを感じた。

Leaf by Oscar最大の特徴は、葉巻本体が大きな一枚のタバコ葉で包まれていることだ。

外葉には、

  • レザー
  • ウッディ
  • ほんのりスパイシー

な香りを感じる。

葉を広げてみると、葉巻本体よりもはるかに大きい。

色の濃い面の方が、香りも濃く感じられた。

これはフィラーやバインダーとして使えるのだろうか。

刻んでシャグにする人もいるのだろうか。

気にはなる。

しかし、今日はオスカー君を吸いに来たのであって、包装紙を吸いに来たわけではない。

草を毟り、本体を救出する。

ラッパーと着火前の香り

外葉の中から現れた茶褐色のトルペード。サイズは6.5インチ×52RG。

外葉を外すと、落ち着いた茶褐色のトルペードが現れた。

ラッパーの香りは、これまであまり嗅いだことがない。

明るい茶葉のような香り。

発酵由来と思われる酸味があり、奥にはごくわずかにウッディさもある。

フットは、乾燥した烏龍茶の葉を思わせた。

フラットカットで開ける。

プレドローは少し重めで、口の中にほんのりペッパーが広がった。

ラッパーの傷をPerfecRepairで補修

今回使用したのは、葉巻のラッパー補修剤「PerfecRepair」。
傷へ薄く塗って約10分乾燥させたところ、補修部分を燃やし終えるまで剥がれず機能した。なお、今回の重いドローは補修箇所を過ぎても続いたため、PerfecRepairが原因ではなかったと思われる。


PerfecRepair 葉巻接着剤

ラッパー表側に小さな傷を発見。表面が削れ、一部がわずかに浮いている。
反対側から確認した補修前の状態。大きな裂けではないが、強風で広がる可能性を考えて補修することにした。

着火前にラッパーを見ると、小さな傷があった。

大きな裂けではないが、風が強く、吸い進める途中で剥がれる可能性もある。

PerfecRepairを薄く塗り、約10分乾燥させた。

PerfecRepairを薄く塗った直後の表側。傷の縁を押さえ、約10分乾燥させた。
補修後の反対側。修復箇所を燃やし終えた後もドローの重さは続いたため、補修自体は問題なく機能していたようだ。

修復剤が乾くまで、ラッパーの謎めいた香りを嗅ぎ続ける。

発酵した茶葉なのか。

乾いた烏龍茶なのか。

見えない香りを探す私は、トリュフを見つける豚のようだった。

ブヒィ。

しかし、嗅ぎ続けた結果、鼻が先に麻痺してきた。

最後には、発酵由来の酸味しか拾えなくなっていた。

待ちきれない。

着火する。

序盤|胡椒の奥から、キースブレイクタイムが現れる

着火直後は胡椒が強いが、7mmほど進むとナッツと茶葉系の甘酸っぱさが現れた。

着火直後は、かなり胡椒が強い。

煙を普通に吐くと、

  • 胡椒
  • ウッディ
  • ごくわずかな甘み

レトロヘイルでは、さらに胡椒が強くなる。

副流煙もスパイシーだ。

しかし、7mmほど吸い進めると、刺激は急に落ち着いた。

普通に煙を吐くと、ウッディとほんのわずかな甘み。

レトロヘイルでは、軽いスパイスの奥にナッツの甘みを感じる。

これは、キースブレイクタイムの着火後に似ている。

美味い。

ボディはミディアム。

副流煙にはスパイスだけでなく、ほんのりとした甘みと酸味もある。

乾燥した茶葉を思わせる香り。

そこに、アロマデニカ384の面影まで見え始めた。

キースブレイクタイムとアロマデニカ384。

どちらも私の中では、味わいランクSの強豪だ。

それを足したような葉巻が、目の前にいる。

美味いぞ。

ドローは重く、片燃えも始まる

ドローは少し重い。

もう一度カットしたが、大きな変化はなかった。

さらに、強風の影響もあってか片燃えが始まる。

迷わず修正した。

片燃えを放置して味を崩すより、容赦なく直して美味しく吸った方がいい。

修正後は、やはり美味い。

これまで私は、ラッパーに傷があったり、ドローが悪かったりする個体ほど、なぜか味だけは妙に良いという経験を何度かしている。

不良個体は美味い。

私の中の都市伝説は、今回もまだ続いている。

中盤|アロマデニカ384が主導権を握る

中盤ではクリームが加わり、アロマデニカ384を思わせる味わいが優勢に。

中盤へ入ると、突然クリームが現れた。

序盤では、キースブレイクタイムを思わせる胡椒とナッツが目立っていた。

しかしここからは、

  • 茶葉系の甘酸っぱさ
  • クリーム
  • 穏やかなナッツ
  • ごく薄いスパイス

が中心となる。

アロマデニカ384が、完全に優勢になったような味わいだ。

ドローが重いのが、ただただ悔しい。

もっと吸わせてくれ。

ただし、この詰まり気味のドローによって燃焼が抑えられ、味を濃く感じられている可能性もある。

一つだけ、はっきりしていることがある。

美味い。

それだけで十分だった。

魚雷を左右から押すとドローが改善

トルペードの胴を左右から軽く押してみると、ドローが少し改善した。

密に詰まった部分が、わずかにほぐれたのかもしれない。

ただし、これは葉を傷める可能性もある。

一般的な対処法として勧めるつもりはない。

今回の魚雷に対して、私は左右から圧力を加えた。

それだけである。

灰は、見た目には硬く密にまとまっている。

しかし保持力は弱く、実際にはかなり脆い。

モカプロテインコーヒーとの相性

ドリンクとの相性は抜群だった。

モカプロテインコーヒーを飲むと、コーヒー感が持ち上がる。

葉巻側のクリームと茶葉感が、ドリンクのカカオやコーヒーをきれいに支えている。

ただし、葉巻があまりに美味しく、途中までドリンクの存在を忘れていた。

ドリンクなしでも十分に成立する。

しかし合わせると、別の美味しさが生まれる。

FDO Torpedoでは、モカコーヒーがウッディな渋みを強調した。

今回は逆だ。

葉巻とドリンクが、互いのクリームとコーヒーを持ち上げ合っている。

終盤|キースと384が共存する

強風と雨の中、片燃えを修正しながら終盤へ。スパイス、茶葉、クリームが共存した。

終盤に入ると、ほんのりスパイシーさが戻ってきた。

味の軸は大きく変わらない。

そう、それでいい。

美味いままでいてくれれば、それでいい。

流れを整理すると、

  • 序盤:胡椒とキースブレイクタイム系のナッツ
  • 途中:アロマデニカ384のような茶葉とクリームが参加
  • 中盤:アロマデニカ384側が優勢
  • 終盤:スパイスが戻り、両者が共存

という展開だった。

モカプロテインコーヒーを飲むと、クリームとチョコが大きく持ち上がる。

その奥には、まだアロマデニカがいる。

これは危険だ。

私はこの魚雷に当たり、爆破されてしまう。

雨粒では、この魚雷は止まらない

バンド手前ではスパイシーさが強くなった。

ただし、ここは片燃えの影響もありそうだ。

燃焼が偏ると、熱や刺激が強く出る。

そのため、このスパイスをブレンド本来の変化だけとは断定できない。

そして、大きな雨粒がラッパーへ落ちた。

しかし、水滴は表面で弾かれた。

外葉を毟られ、傷を塗られ、左右から押され、強風と片燃えに襲われた魚雷。

それでも、雨程度では止まらない。

ただし、吸っている本人はびしょ濡れである。

指3本分でも、まだ美味い

指3本分まで吸っても、味はまだ崩れていない。

ただし、ひとつひとつの風味が、はっきり鋭く見える葉巻ではない。

茶葉、ナッツ、胡椒、クリーム、酸味。

それぞれの輪郭は少しぼんやりしている。

しかし、それらがうまく重なり、一つの美味しさとしてまとまっている。

終盤の副流煙には酸味が増した。

また、クリームが変化したものなのか、ごく薄くバターのような感覚もある。

昨日からトルペードでバターを拾うことが続いている。

魚雷には、乳製品が搭載されているのかもしれない。

修復箇所を過ぎてもドローは重かった

PerfecRepairで補修した部分を燃やし終えた後も、ドローの重さは変わらなかった。

そのため、今回のドロー不良は修復剤によるものではなく、巻きの密度や個体差による可能性が高い。

今回だけでなく、以前に吸った個体も含めて考えると、Leaf by Oscar Corojoは個体差が比較的大きいように思う。

一方で、傷の補修自体は最後まで問題なく機能した。

燃焼修正は合計約5回。

強風の影響は大きいが、完全に天候だけの責任とも言い切れない。

最終盤|クリームとカカオの共演

指2本分まで吸い、煙が熱くなったため約60分で終了。最後まで味の満足感は高かった。

最終盤、モカプロテインコーヒーをもう一度合わせる。

マリアージュは、危険な領域へ入った。

クリームとカカオの共演。

その奥には、茶葉系の甘酸っぱさがまだ残っている。

見事である。

しかし、煙と指が熱くなってきた。

指2本分ほどで終了。

喫煙時間は約60分だった。

灰が膝へ、魚雷は腹へ着弾した

終盤、強風にあおられた灰が落ちた。

着弾地点は、私の膝。

雨で服が濡れていたため、灰はその場に張りつき、少し汚れてしまった。

その直後、私はトイレへ向かった。

もしかすると、この魚雷は膝だけでなく、腹にも着弾していたのかもしれない。した。

総評|欠点ごと、味で黙らせてくる

Leaf by Oscar Corojo Torpedoは、決して扱いやすい葉巻ではなかった。

今回の個体にはラッパーの傷があり、ドローは重く、片燃えを繰り返した。

燃焼修正は約5回。

読書しながら放置できる葉巻ではない。

味の輪郭も、すべてが明確に分かれて見えるタイプではなかった。

茶葉、ナッツ、クリーム、胡椒、酸味。

それらが少しぼんやり重なっている。

しかし、そのまとまり方が非常に美味しい。

序盤はキースブレイクタイム。

中盤はアロマデニカ384。

終盤は両者が共存し、モカプロテインコーヒーと合わせることで、クリームとカカオが大きく持ち上がった。

作りは不安定。

味の輪郭も決して鮮明ではない。

それでも、欠点ごと味で黙らせてくる。

そんな葉巻だった。

項目別5段階評価

評価項目点数評価理由
★★★★★胡椒、ウッディ、ナッツから始まり、中盤では茶葉系の甘酸っぱさとクリームが優勢に。終盤はスパイスが戻り、モカプロテインコーヒーと合わせるとクリームとカカオが見事にまとまった。
煙量★★★☆☆煙量は標準的。ドローが重かったこともあり、豊富な煙を吐き出すタイプではなかった。
甘み★★★☆☆ナッツ、茶葉、クリーム由来の穏やかな甘み。明確に甘い葉巻ではないが、酸味やスパイスの奥に自然な甘さが続いた。
変化★★★☆☆序盤は胡椒とナッツ、中盤から茶葉とクリーム、終盤は両者が共存。ただし味の骨格自体は大きく変わらない。
コストパフォーマンス★★★★☆約1,400円。安葉巻ではないが、味の完成度と約60分の満足感を考えれば価格相応以上。ただし個体差と燃焼面を考慮し満点にはしなかった。
作り★★★☆☆ラッパーの傷を補修。ドローは重く、追加カットでも大きく改善せず、片燃えを約5回修正した。強風の影響もあるが、個体差は比較的大きそう。
満足感★★★★★手間のかかる一本だったが、それを補って余りある美味しさ。茶葉、ナッツ、クリーム、スパイスが上手くまとまり、最後まで味の満足感が高かった。
再購入★★★★☆味だけなら文句なく再購入したい。ただしドローや燃焼の個体差を覚悟する必要があり、安定性を考えると満点にはしにくい。
読書適性★★☆☆☆味とニコチンの強さは読書向きだが、重いドロー、片燃え、脆い灰、頻繁な燃焼修正に注意を奪われる。

再購入について

再購入する。

約1,400円という価格は、普段使いの安葉巻とは呼びにくい。

さらに、ドローと燃焼には個体差を感じる。

それでも、この味ならもう一度吸いたい。

安定性だけで判断するなら、もっと優れた葉巻はある。

しかし、葉巻を道具としてではなく、一本ごとの体験として考えるなら、この不安定さも含めて面白い。

外葉を毟り、傷を補修し、魚雷を左右から押し、片燃えを直す。

そこまでしてでも、もう一度あの茶葉とクリームを味わいたい。

Oscar 2012 Maduro Torpedoをレビュー|私のマデューロを返してくれ。
Oscar 2012 Maduro Torpedoをレビュー。黒胡椒、カカオ、ローストから始まり、後味には強いミント系の清涼感。チョコミントアイスのような個性は好みに合うのか。ドロー不良、PerfecDraw使用、燃焼、再購入評価まで紹介します。
Oscar 2012 Connecticut Torpedoをレビュー|最後のパフまでバターがいた。
Oscar 2012 Connecticut Torpedoをレビュー。序盤はクリーム、ナッツ、三温糖系の甘み。中盤にはバターが現れ、終盤は苦味が増しながらも最後のパフまでバターが残りました。FS Shadeとの違いやドリンク相性、燃焼、再購入評価も紹介します。

最後に

私はオスカー君を討伐するつもりだった。

まず外側の草を毟った。

次に傷へ補修剤を塗った。

重いドローを改善するため、魚雷を左右から押した。

片燃えするたびに火を当て、約5回修正した。

雨粒はラッパーに当たったが、弾かれた。

この魚雷は、雨程度では止まらない。

ただし、吸っている私はびしょ濡れになった。

最後には灰が膝へ着弾。

その直後、腹にも異変が起き、私はトイレへ避難した。

討伐したつもりだった。

しかし、最後に爆破されたのは私の方だった。

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