タバック・エスペシャル オスクロをレビュー|甘い香りで誘い、苦いコーヒーで殴る。

酒・葉巻

今回レビューするのは、タバック・エスペシャル オスクロ メディオコロナです。

私が購入した当時の商品名は「オスクロ」でしたが、現在はタバック・エスペシャル ネグラという名称で販売されています。この記事では、購入当時の名称に合わせて「オスクロ」で統一します。

結論から言うと、これは甘い着香葉巻ではありません。

ラッパーからはカラメルのような甘い香りがするものの、煙の中心にあるのは、カカオニブ、焙煎したコーヒー豆、エスプレッソのような濃厚な苦味。

しかし、控えめに甘いキャップと一緒に味わうことで、苦味と甘味が絶妙に噛み合います。

ブラックコーヒー派は煙だけを。
微糖派はキャップと一緒に。
甘党は甘いドリンクと味わう。

飲み手の好みによって完成形が変わる、大人なコーヒー葉巻でした。

個人的な味の好みはドルセですが、キャップと煙を含めた味の設計完成度は、オスクロの方が高いと感じます。

この葉巻がおすすめな人

✅ブラックコーヒーやエスプレッソが好きな人

✅カカオや焙煎感のある葉巻を吸いたい人

✅甘いキャップと苦い煙の組み合わせを楽しみたい人

✅食後に濃厚な葉巻を吸いたい人

✅ココアやカフェオレと葉巻を合わせたい人

こんな人にはおすすめしない

❌甘い着香葉巻を期待している人

❌コーヒーの苦味や焦げ感が苦手な人

❌軽くスパスパ吸える葉巻を探している人

❌甘いキャップが苦手な人

甘い香りで誘い、苦いコーヒーで殴る。タバック・エスペシャル オスクロ メディオコロナ。

基本情報

銘柄Tabak Especial Oscuro Corona
現行名Tabak Especial negra Corona
メーカーDrew Estate
ラッパーMexican San Andres Maduro
バインダーSumatra
フィラーNicaragua
価格約940円
喫煙時間約55分
ドリンクチョコバナナ味プロテイン
天候曇り・強風・上着を着ても肌寒い
ボディ公式はMellow/個人的には味の存在感はミディアムフル

外観と着火前の香り

黒褐色で厚みのあるラッパー。カラメル、ロースト、コーヒー豆を思わせる甘く濃厚な香りです。

ラッパーは非常に濃い黒褐色。

厚みのあるマットな質感で、見るからに濃厚そうな外観です。

ラッパーからは、かなり甘いカラメル。その奥にロースト感とコーヒー豆の香りがあります。

フットは、ほんのり甘い干し草。

見た目も香りも非常に良く、火をつける前から期待させてくれます。

ドローは少し重め。

フィラーだけを味わうと全体的にぼやけており、わずかに酸味を感じました。

序盤|甘い香りからは想像できない苦味

序盤は濃厚なカカオニブと焙煎感。控えめなキャップの甘みが、苦い煙と絶妙に噛み合います。

煙量はかなり豊富です。

普通に煙を吐くだけでは、序盤はあまり味がありません。ロースト感が中心でしょうか。

しかし、レトロヘイルすると一気に輪郭が現れます。

濃厚なカカオニブ、焙煎したコーヒー豆。味わいの中心は明確に苦味です。

キャップにも甘みがありますが、ドルセほど強くありません。

その控えめな甘さが、カカオやコーヒーの苦味と完璧に噛み合っています。

副流煙は、焙煎感の強いエスプレッソ。

ブラックコーヒーが好きな人には、たまらない香りでしょう。

ラッパーから漂っていた甘いカラメルを期待すると、完全に裏切られます。

甘い香りで誘い、苦いコーヒーで殴る葉巻です。

ドリンクとの相性

今回合わせたのは、バナナオレにチョコを混ぜたようなプロテインドリンク。

相性はベストとまではいきませんが、かなり良好です。

チョコとミルクは葉巻のカカオやコーヒー感につながります。ただし、バナナだけが少し独立し、妙にバナナオレ感が残りました。

それでも、普段ブラックコーヒーを飲まない私には、甘いドリンクと合わせるくらいがちょうどいい。

この葉巻は、吸う人によって完成形が変わります。

  • ブラック派は煙だけ
  • 微糖派はキャップと一緒に
  • 甘党は甘いドリンクと一緒に

私は当然、最後です。

最高だ。

中盤|カカオから濃厚なコーヒーへ

中盤はカカオからコーヒーへ変化し、味わいの厚みも増加。強風と厚いラッパーにより、片燃えには注意が必要でした。

中盤になると、カカオ中心だった味がコーヒーへ変化します。

味の厚みもさらに増し、濃厚な苦味が口内に残ります。

キャップの甘みが、この苦い煙に砂糖を一匙加えるように働きます。

レトロヘイル推奨です。

強風で灰が落下し、そのまま火も消えてしまったため再着火。

まだまだ私の脱灰管理は甘い。

しかし、葉巻はまったく甘くありません。

ラッパーが厚いためか、帯状の片燃えも起きやすい印象です。強風でなくても、ある程度の燃焼修正は必要かもしれません。

終盤|苦いコーヒーのあとに、甘いデザートが残る

終盤は酸味を含んだ濃厚なコーヒー。苦味のあとに、ガトーショコラやティラミスのような甘い余韻が残ります。

終盤は、少し酸味を伴った濃厚なコーヒー。

濃いめに淹れたアメリカンコーヒーを思わせます。

終始、苦味が支配する葉巻です。

しかし、その濃厚な苦味と味の厚みのあとに、キャップ由来のべったりとした甘さが残ります。

甘いガトーショコラ。
あるいはティラミス。

煙は甘くないのに、余韻だけがデザートになる。

この葉巻は、キャップとのマリアージュによって完成する葉巻なのだと思います。

片燃えを一度修正すると、苦味と味の厚みがさらに増しました。

厚いラッパーまで均等に燃やしたほうが、この葉巻らしい味を楽しめそうです。

最終盤は、終盤以上に苦味が強くなります。

煙だけで最後まで楽しめる人は、肉の焦げも美味しく食べられる人なのかもしれません。

私は焦げが苦手です。

キャップの甘みも次第に薄れ、私は残り少ないドリンクにすべてを預けます。

かなり心許ない。

濃厚すぎる苦味のためか、パフ間隔も自然と遅くなりました。

まさに大人の葉巻。

私はまだ子供です。苦味の洗礼を受けています。

そしてドリンクを飲み干し、意を決して大人の階段を登ります。

その約6パフ後、ラッパーが剥がれました。

私はそっと火を消しました。

大人への道は、まだ少し早かったようです。

灰と燃焼

序盤から中盤までの灰は、見た目以上にしっかりしていました。

ただし最終盤の灰はかなり脆くなっています。

ラッパーが厚く、片燃えしやすい印象がありました。今回は強風だったこともあり、再着火1回と複数回の燃焼修正が必要でした。

そのため、最終盤の極端な苦味には、環境や修正の影響も含まれている可能性があります。

総評

タバック・エスペシャル オスクロは、甘い着香葉巻ではありません。

濃厚なカカオニブ、焙煎したコーヒー豆、エスプレッソのような苦味を、キャップの甘みや飲み物で自分好みに仕上げる葉巻です。

ドルセが最初から甘いカフェオレを提供してくれる葉巻なら、オスクロは砂糖の量を吸い手に委ねる濃厚なコーヒー。

個人的な好みはドルセですが、キャップと煙の一体感や味の厚みは、オスクロのほうが上に感じました。

甘さを期待して吸うと裏切られます。

しかし、コーヒーの苦味が好きな人には、強くおすすめできる一本です。

項目別評価

項目評価
★★★☆☆
煙量★★★★☆
甘み★★☆☆☆
変化★★★☆☆
コスパ★★★☆☆
作り★★★★☆
満足感★★★☆☆
再購入★★★☆☆
読書適性★★★☆☆

再購入について

再購入はしません。

美味しくないからではありません。

まだ20本以上あるからです。

Factory Smokesが最強であることに変わりはありませんが、この独特なコーヒー体験はFSでは代替できません。

約940円は決して安くありません。しかし、他にはない製法と味わいを考えれば、十分に価格分の価値があります。

最後に

外したバンドからは、黒糖のような甘い香りがしました。

実に美味しそうです。

私がヤギなら、迷わず食べていたことでしょう。

しかし私は人間です。

最後まで大人の苦味に立ち向かい、ドリンクを飲み干し、意を決して階段を登りました。

そしてラッパーが剥がれました。

大人になるには、もう少し時間が必要なようです。

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